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育児ノイローゼの原因・誘因は?防ぐための6つの対策法

 2016/07/13 病気
この記事は約 12 分で読めます。
ノイローゼ気味の女性

育児ノイローゼとは、育児に関連したノイローゼ(神経症)の総称です。情緒が不安定となり、イライラや落ち込み、不眠、過食や拒食といった症状をきたすようになり、場合によっては虐待に発展することもあります。

厚生労働省の調査では、実に子育て中のお母さんのおよそ半数が「自分はもしかすると育児ノイローゼかもしれない」と感じたことがあるそうです。

決して他人事ではない育児ノイローゼの原因や誘因をはじめ、ならないようにするためにできること、気をつけることなどを解説します。

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育児ノイローゼになる原因や誘因は?

育児ノイローゼは、育児に対する悩みや不安などが起因となります。子育てをしていると少なからず悩みや不安があるものですが、それが育児ノイローゼに至るまで思い詰めてしまうのには、本人の性格や育児環境なども大きくかかわってきます。

具体的な原因や誘因には、次のようなものが挙げられます。

なりやすい性格

心配性な女性

育児ノイローゼには、陥ってしまいやすい性格というものがあります。大まかに分けると、以下の3つの特徴が挙げられます。

  • 完璧主義で、責任感が強く、妥協は許さない
  • 周囲に悩みを打ち明けることなく、何でもひとりで解決しようとする
  • 神経質で心配性

これらに該当する人はあらゆることに対して思い詰め、精神的に追い詰められやすい傾向にあります。子育てにおいても同様で、誰にも相談することなく自分一人で完璧な母親であろうとした結果、育児ノイローゼとなってしまうのです。

育児環境

孤独な女性

前述した性格にあてはまらなくても、育児の環境によっては育児ノイローゼを発症してしまうことがあります。育児に励むお母さんを追い詰めやすい環境というものは、次の通りです。

  • 子どもの世話や家事を頼んだり、相談を打ち明けられるような人物が身近にいない
  • 日中は子どもと家に閉じこもり、密室育児となっている
  • 日頃の努力を認めてくれるような人物がいない

誰かに頼りたくても頼る相手がおらず、周囲との繋がりも希薄な場合、孤独な子育てを強いられてしまいます。その上努力を褒めてくれるような人が周囲に誰もいないとなれば、母親としての自尊心が培われず、やがては自信を喪失してしまうかもしれません。

特に、本来最も身近にいて力になってくれるはずの夫が育児や家事に非協力的であったり、母子家庭のシングルマザーや、単身赴任などで一緒に暮らしていないケースにおいて、こうしたリスクが大きくなります。

子どもに手がかかる

二人の子供

手がかからないお子さんよりは、当然手がかかるお子さんのほうが育児ノイローゼを発症しやすい傾向にあります。

子どもの年齢

育児ノイローゼは、生後間もなくの新生児期から3~4歳になる頃までのお子さんを育てるお母さんに多くみられます。その理由は、その年齢の子どもはとても手がかかるからです。

子どもが保育園や幼稚園に入るまでは、お母さんはお子さんに付きっきりでお世話をしなければならず、育児ストレスが蓄積しやすいと言えます。

子どもの個性

子どもにはそれぞれ個性があり、とても手がかかるお子さんもいれば育てやすいお子さんもいます。子どもの性格や成長のスピードなどは千差万別ですから、当然のことと言えるでしょう。

例えばぐずりやすい、かんしゃくを起こしやすいといった性格であればお母さんはより手を焼きますし、成長がのんびりなケースでは周囲の子どもと比較してしまい、悩んでしまうお母さんも多いようです。

子どもの人数

1人目や一人っ子の場合は育児経験がないために何かと悩みやすく、兄弟姉妹がいる場合はそのぶんお母さんの育児負担量が増します。双子や三つ子といった場合はその両者に当てはまるため、お母さんにかかる負担はさらに大きなものとなるでしょう。

2人目や3人目を妊娠中である場合も、つわりなどで大変な状況の中で育児を行わなければならず、加えて妊娠中はマタニティブルーで知られるように精神的にも落ち込みやすい状態にあるため、育児ノイローゼになりやすいといえます。

発達障害

発達障害には自閉症やアスペルガー症候群、注意欠如多動性障害(ADHD)などさまざまなものがあります。そうした発達障害のお子さんの中には、お母さんがとても育てにくいと感じるような特徴をもつお子さんがいます。

コミュニケーションがとりづらい、強いこだわりがある、かんしゃくを起こすと手がつけられないほど暴れる、一時たりともじっとしていないなどといったケースでは、お母さんのほうが疲れ切ってしまうことも珍しくありません。

また発達障害はある程度の年齢にならなければ診断がつかなかったり、診断がつくかつかないかという程度のいわゆるグレーゾーンのお子さんも多く、ずっと不安や葛藤に苛まれるお母さんもいます。

あなたは大丈夫?なりやすい人チェック

チェック

次の項目にあてはまる人は、育児ノイローゼになりやすい傾向にあります。
どれだけ自身が該当するかをチェックし、その危険度を調べてみましょう。

本人の性格
  • 何ごとにも完璧を求める
  • 神経質なほうである
  • 自立心が高く、人に頼るのが嫌いだ
  • 甘え下手である
  • どちらかといえば内向的である
  • 思い通りにならないとイライラする
  • 決まりごとは絶対に守りたい
  • 周囲の目が気になる
  • 何事も平均を気にする
  • メンタルが弱い自覚がある
  • マイナス思考だ
育児環境や背景
  • 専業主婦である
  • 働いているが家事も全部自分でこなす
  • 夫が家事や育児に非協力的である
  • 夫婦間のコミュニケーションが少ない
  • 夫が単身赴任で、ひとりで子供を育てている
  • 母子家庭である
  • 育児について相談したり、頼ったりする親類が身近にいない
  • 日中、人と会うことがあまりない
  • 外に出ることがなく、子どもと2人きり(密室育児)である
  • 核家族である
  • 両親(義両親)と同居しているが、関係がうまくいっていない
  • 愚痴を言い合えるような友人がいない
  • 初めての子育てである
  • 昼夜問わずよく泣く赤ちゃんである
  • 上の兄弟姉妹に手がかかる
  • 子どもに発達障害やその疑いがある
  • 育児書やその手の情報サイトで逐一情報を得ている
  • これまでにうつ病と診断されたことがある
  • 趣味に費やせるような時間が全く確保できない
  • 笑うような機会がほとんどない
  • アルコールやパチンコで日頃のストレスを発散する

育児ノイローゼになるのを防ぐ6つの方法

育児ノイローゼを防ぐには、具体的にどのような対策をとればよいのでしょうか?

開放的な育児を

家族

子育ては自分一人ではなく、周囲の人と協力し合って行うものです。孤独で閉鎖的な育児はやめて、一歩外へ踏み出してみましょう。

周囲に悩みを打ち明け、頼れるところは頼る

一人で思い悩まずに、夫や親、友人などに、悩んでいることを全て打ち明けましょう。手伝って欲しいことがあれば、「手伝って欲しい」と相手にしっかり伝えることが大切です。

「心配をかけたくない」「頼りないと思われたくない」「負担になりたくない」そんな考えは捨てましょう。

情報交換の場を活用する

市町村の児童館や公園などに足を運び、子育て中のお母さん達と話をしてみましょう。案外と同じような悩みを抱えている人は多いもので、共感して貰えることで気分が楽になったり、自分一人ではないことが実感できるかもしれません。

インターネットの掲示板やSNSなどに書き込むことで、共感や助言などの反応が返ってくることもあります。ただしインターネットは相手の顔が見えず、不特定多数の人の目に触れる場所でもあるので、使い方には注意しましょう。

SNSサイトやブログに普段の何気ない子育て日記をつけることも効果的ですが、トラブルを防ぐためにも個人を特定できる内容や、お子さんやお母さんの顔がわかる写真などは公開しないようにしましょう。

自治体の相談窓口を利用する

各自治体の保健センターには、子育ての相談窓口が設置されているはずです。こうしたサービスを積極的に利用しない手はありません。

専門のスタッフが親身に話を聞いてくれますので、悩みや不安があれば何でも相談しましょう。

周囲と比べない

3歳児

人間一人一人が異なるように、子どもの成長や性格にも個人差があります。つい自分の子どもを周囲の子どもと比較してしまいがちですが、違うからといって悩む必要はありません。

育児書やインターネットなどの情報は役立ちますが、書いてある内容はあくまでも平均や理想であることが多いため、参考にし過ぎることは避けましょう。それらを読んで悩んでしまうくらいなら、はじめから読まない方がいいです。

自分の頑張りを認め、自身を誉める

笑顔の女性

育児ノイローゼは、お母さん自身が頑張っているからこそ引き起こされるものです。大人になると一生懸命頑張っても周囲から褒められる機会が少ないため、努力が報われないと感じることも多いかもしれません。

そんなときには自分の頑張りを、自分自身で認めてあげることが大切です。ときには自分へのご褒美として、好きなものを買ったり美味しいものを食べたりする機会をもつとよいでしょう。

完璧志向は捨てる

グッド

目標を高く持つことも大切ですが、高過ぎる目標はときに自分自身を苦しめることになります。何ごとも完璧でなくてよいのです。

100点の「完璧」目指すのではなく、60点程度の「合格」で十分という考え方で子育てに臨みましょう。

頑張り過ぎず、気楽に

楽しむ家族

最も重要とも言えるのが、「頑張り過ぎない」ことです。手を抜けるところは手を抜いて、気楽に子育てを楽しみましょう。

できないことがあっても、自分を責める必要はありません。できないことは決して恥ずかしいことではありませんし、お母さんは子どもと一緒に成長していくものですから、はじめはできなくて当然です。焦らずゆっくりと、自分のペースで子育てすることがポイントです。

趣味の時間をもつ

リラックスをする女性

お母さんは四六時中子どもと一緒に過ごさなければならないわけではありません。ときには自分が好きに使える時間を持つことも大切です。

子どもを預ける相手が周囲にいない場合は、一時保育などを活用してみましょう。子どもを人に預けて遊ぶのは躊躇われると思うかもしれませんが、健やかな子育てのためにはお母さんの息抜きも必要不可欠です。

息抜きをしてお母さんが笑顔になれるのであれば、それはお子さんにとっても喜ばしいことです。

まとめ

育児ノイローゼは誰にでも生じる可能性があるものですので、日頃から思い詰めることのないように過ごすことが大切です。育児はマイペースでいいのです。周囲と比べて不安になる必要も、できなくて焦る必要もありません。

育児は協力し合うものですから、困ったときは一人で抱え込まず、積極的に周囲に頼るようにしましょう。

「今」という時間は今この時だけです。愛するお子さんとのかけがえのない時間を楽しみながら、明るく子育てできるといいですね。

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伯井小海

伯井小海

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