季節別(春、夏、秋、冬)のお宮参りで赤ちゃんに着せる服装まとめ

お宮参りの赤ちゃん 育児

赤ちゃんが無事に生まれたことへの感謝、そしてこれから健やかに成長しますように…との願いを込めて、生後1か月頃に土地の神様にお参りをするのが「お宮参り」です。

赤ちゃんにとっては、初めてとも言える大きなイベント。どんな服装をさせたらいいのか、迷う人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、お宮参りで赤ちゃんに着せる服装についてまとめました。季節ごとのポイントも紹介しているので、参考にしてみてください。

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お宮参りでの赤ちゃんの正装について

正装の家族

地域により多少の違いはありますが、基本的には肌着の上に“白羽二重”という着物を着せ、さらに“掛け着“を羽織るのが正式なものとされています。

これらの祝い着は、母親の実家から贈るのが本来の習わし。最近では洋装も増え簡易化の傾向がありますが、ここでは和服での正装について紹介します。

内着

赤ちゃんには、肌着の上に白羽二重という白い着物を着せます。この着物のことを内着と呼びます。

白羽二重は、縦糸と横糸を交互に交差させる平織という織物の一種。

通常の平織では縦糸と横糸は同じ太さの糸を使用しますが、羽二重は縦糸を細い2本の糸にして織っていくため、柔らかさと軽さ、そして上品な光沢を持つことができます。

掛け着

掛け着は赤ちゃん自身が着るのではなく、赤ちゃんを抱っこした祖母や母親の上から覆うように羽織ります。

男の子の掛け着

男の子には、勇ましくスケールの大きい絵柄が描かれた掛け着を選びます。

兜や虎、鷹などをモチーフにしたものが多く、黒や濃紺などが人気。

最近ではシルバーやブルーなどモダンなものも見かけるようになりました。

熨斗目模様(のしめもよう)という、腰のあたりで絵柄や模様が切り替わるものが一般的です。

女の子の掛け着

牡丹や芍薬、桜などの花をモチーフにした友禅模様で、女の子らしい華やかなものを選ぶといいでしょう。

友禅模様とは、友禅染めに使われるような色彩豊かな美しい模様のこと。

宝船や鶴などのおめでたい図柄も人気です。

赤、ピンクなど、かわいいらしくも華やかな色彩が目を引きます。

小物類

“大黒帽子”という白い帽子と、スタイを着用します。

帽子は、まだ外気に慣れていない赤ちゃんを日差しや風から守る役割もあります。

また地域によっては、扇子やデンデン太鼓、お守り袋などを用意することも。

季節別お宮参りでの服装のポイント

お宮参りの赤ちゃん

季節によって、お宮参りの赤ちゃんの服装に気を配るポイントがあります。

特に暑さ寒さの厳しい季節は、赤ちゃんの様子をよく見て、体温調節しやすい服装を心がけてください。

赤ちゃんの体調次第では、あまりにも暑すぎたり寒すぎたりする季節を避けて、時期をずらすのも一つの手です。

春のポイント

着物の下は長肌着がちょうどいいでしょう。

長肌着の上に内着、掛け着と重ねるので、春の日中であれば心地よく過ごせます。

薄手の上着やおくるみを用意する

春とはいえまだ冷え込む日が多かったり、昼間と夕方~夜では温度差が激しいこともあるので、さっと羽織れる薄手の上着があると赤ちゃんの温度調節がスムーズです。

薄手で折りたためるような上着か、おくるみを用意しておくと、かさばらず持ち運びしやすいでしょう。

夏のポイント

綿100%やガーゼ素材など、夏用の短肌着を着せましょう。

暑いからといって下着なしで直接内着を着せてしうまうと、汗を吸収せず体温調節ができません。

ベビードレスなど略式の服装でも

夏場は正式な内着+掛け着にこだわらず、通気性のいいベビードレスでのお参りもおすすめです。

どうしても和装がよければ、掛け着は参拝時に短時間のみ掛けるなど、赤ちゃんの様子を見て調節してください。

冷房対策も忘れずに

夏場でも室内は冷房が強く、思った以上に冷えることもあります。

赤ちゃんを冷やさないためにも、薄手の羽織りものかおくるみがあると、さっと防寒できるので便利です。

秋のポイント

短肌着+長肌着を着せるといいでしょう。

上着やおくるみを用意

防寒用に上着やおくるみを持参してください。

ただし一口に秋と言っても、初秋か晩秋かでかなり気温に差があります。

薄手のものにするのか、厚い防寒性の高いものにするのかは、気温を見ながら適切なものを選ぶようにしてください。

冬のポイント

着物の下は、冬用の保温効果の高い下着を着せるといいでしょう。

真冬の神社の本殿は冷えていることが多いので、お参り中に赤ちゃんを冷やさないようにしてください。

厚手の上着やおくるみで防寒

冬用の上着やおくるみを準備し、寒い時には赤ちゃんに着せてください。

移動時や寒さが厳しい時にしっかりと防寒できるようなものがいいでしょう。

靴下は必須

足元から冷えないよう、厚手の靴下は必須です。

また、着物は下半身がスカート状になっていて風が入り込むので、スパッツなどをはかせて防寒しても。

まとめ

祝い着を購入するのに抵抗がある場合は、レンタルを利用する、ベビードレスを選ぶなど、形式にこだわりすぎずに服装を選んでも。

昔ながらの行事とはいえ、最近では生活スタイルの変化などに応じて、格式ばった服装ではないもので参加する家族も増えています。

ただし、くだけた普段着ではなくキレイ目なものを選ぶなど、やはり特別感のあるものが望ましいと言えます。

予算や季節、赤ちゃんの体調などに合わせて、状況に応じて準備できるといいですね。

お宮参りは赤ちゃんにとっても、家族にとっても、初めての大切な行事。

きちんとした姿でお参りできると、より思い出深いものになるでしょう。