妊活・不妊治療中は、肉体的な痛みや疲れはもちろんのこと、「なんで私だけ…」という気持ちにもなり、精神的にも参ってしまいますよね。
そしてデリケートな問題なだけになかなか周囲の人には相談しづらく、1人で悶々とされている方もいるのではないでしょうか。
そんな時、読むと救われるのが妊活・不妊治療のブログです。ブログには、治療の内容、病気の場合はその症状など…参考にできる“情報”もたくさん書かれています。
でも、一番救われるのは、妊活・不妊治療中の“気持ち”に共感できることです。
置かれている状況や症状はさまざまですが、読むときっと、「悩んでいるのは自分だけじゃない」と前向きな気持ちになれるでしょう。
今回は、20代の方が書いたブログを集めてみました。
「20代前半」と「20代後半」に分けて紹介しているので、妊活中・不妊治療中の方は、ご自身の年代に近い方の書かれたブログを、ぜひ読んでみてください。
20代前半の方のブログ
年齢的にもまだ若いのでブログの数自体は少ないですが、若いからこその視点に共感を覚える方もいるのではないでしょうか。
この方は22歳の時に不妊治療をスタートされています。
生まれつき、鉛筆の芯ほどしかないという細い膣口だったため、自然妊娠はおろか体外受精も難しいという身体的特徴のある方でした。
膣口を広げる手術をし、手術後も子宮内膜ポリープなど多くのハードルを乗り越えながら、体外受精にも挑まれます。
体外受精2回目で無事に妊娠、女の子を出産されました。
2人目の不妊治療について書かれたブログです。この方は22歳の時に不妊治療専門病院へ行き、「多嚢胞性卵巣症候群」と診断されました。
その後も病院へ通いながら、無事に1人目の女の子を妊娠・出産されています。
その1人目のお子さんを「お姉ちゃんにしてあげたい」という強い思いもあり、二人目の不妊治療をスタート。
2017年7月現在、まだブログの更新数は少ないですが、20代前半の不妊治療について書かれた数少ないブログとして、今後の経過が気になります。
20代後半の方のブログ
「30歳になる前に子供がほしい」と思う方が多いのか、20代後半に妊活・不妊治療を始める方は多いようです。
そのためブログの数も多く、いろいろな方がいろいろな境遇で、その思いを綴っています。
体外受精を選択するにあたっての迷いや、葛藤などもブログに書かれています。
このご夫婦は、話し合いを重ねるのはもちろんのこと、体外受精で妊娠・出産した共通の友人夫婦に体験談を聞いたり…2人でしっかりと治療に向き合っている姿が印象的です。
結果、「いつかは治療を受けられなくなる時が来る、その時に後悔しないためにも、できることはなんでもやろう!」という気持ちで、体外受精に臨まれました。
無事に妊娠され、妊娠6週でこのブログを終了されています。
この方がブログを始めた時は25歳。妊活をしつつも、なかなか結果が得られない苦しい心情をブログに書かれています。
妊娠中の知人に会うのを辛いと感じたり、周囲の人の心ない一言に傷ついたり。
友達の妊娠報告を聞くことや、子供の写真を見るのが辛い…など、不妊治療中ならではの心境に共感する方も多いのではないでしょうか。
不妊治療中の「あるある!」というエピソードを、シンプルでコミカルなタッチの4コマ漫画にしていて、とても親しみやすいブログです。
この方は人工授精3回目にして「子宮頸管が狭い」という診断を受けます。
結果的にはこの3回目の人工授精でも妊娠には至らなかったのですが、「妊娠しにくい理由が分かったので良かった」という旦那さんのポジティブな考え方も素敵です。
その後も何度も人工授精にトライを続けてらっしゃいます。

ご本人にも旦那さんにも異常はない、いわゆる“原因不明の不妊”。病院で受ける注射や治療の詳細、お会計、そしてそれぞれの感想を詳しく書いていらっしゃいます。
「原因が分からないから、治療の方向性が定まらない…」というのは、原因不明の不妊の多くの方が抱く悩みのようです。
同じ境遇の方にとってこのブログは、とても参考になるのではないでしょうか。
この方は結婚前に子宮内膜症、チョコレート嚢胞と診断されています。「このままだと子供ができにくい」との話もあり、子宮内膜症の治療をスタート。
治療中に旦那さんと出会い交際をするも、子供好きの旦那さんに病気のことをなかなか言えず…。意を決し、結婚前に旦那さんに病気のことを伝え、不妊治療を開始されました。
旦那さんもご本人も前向きで、励ましあいながら治療に挑まれています。結婚前のパートナーに病気や不妊を告げられずに悩んでいる、という方にもおすすめのブログです。
結婚1年、なかなか子供ができずクリニックへ。そこで旦那さんが、重度の男性不妊ということが分かります。
こちらのブログで参考になるのは、男性不妊だった時の、女性側の心理や対応。
同じように男性不妊で悩んでいる夫婦にとってはかなり共感が得られ、かつ参考になるブログではないでしょうか。2017年に無事に男の子を出産されています。

28歳で多嚢胞性卵巣が判明、体外受精するも子宮外妊娠…など、いくつも辛い経験をされています。
ともすると暗くなってしまいそうな内容なのですが、リズムが良く軽妙な語り口から、ご本人の前向きさを感じることができます。
治療の痛みや、金銭的なこと、治療前の葛藤など、不妊治療に関する様々なことを独自の視点で捉えていらっしゃいます。
時にクスリと笑わせられるような文章でまとめているので、とても面白いブログになっています。
1つのブログ内で、旦那さんと奥さんがそれぞれの検査内容や結果、心情などを綴られている、珍しいブログ。
「夫です」「妻です」という書き出しで始まるので、どちらの内容が書かれているのか、分かりやすいものとなっています。
旦那さんの乏精子症、精子無力症が判明し、体外受精にもチャレンジ。お互いを思い合う様子は、読んでいてとても温かい気持ちにさせられます。
2017年に無事に女の子を出産されたようです。

この方は、妊娠反応も出て着床もしているのに、10回以上の科学流産、そして初期流産も経験されています。
そこで、「不育症」の検査を開始。結果、ご夫婦に染色体異常があることが分かりました。
通院する間にも、何度も初期流産をされ、辛く悲しい思いをされています。
それでも、諦めず、前向きに妊活をされている様子は、不妊治療中の方ならきっと励まされるはずです。

この方は総合病院で卵管造影の検査をしたところ、「両側卵管閉塞」と告げられます。でも検査内容と結果に疑問を持ち、セカンドオピニオンを求めて転院されました。
そこで再検査をした結果、総合病院での検査結果は間違っていることが判明。「自分が納得できるまで追求して本当に良かった」と、ご本人も書かれています。
疑問に思ったことはうやむやにしない、というこの方の姿勢と行動力は本当に素晴らしいものです。人口受精、体外受精もされ、妊娠9週で本ブログを終了されています。
まとめ
自分の症状や状況と似ている人のブログを読むのは、とても参考になりますね。そして、たとえブログ上であっても、共感できる誰かがいるというのはとても勇気づけられることです。
いくつかのブログを読んでみて、自分の感性にぴったりマッチするブログをぜひ見つけてみてください。