栄養を考えて食事を作っても、子供の好き嫌いが激しかったりアレルギーがあったりすると、足りない栄養素が出てきてしまいます。
そこで気になるのが青汁です。子供向けの青汁も販売されていますが、子供に飲ませる際、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。
子供に青汁をいつから飲ませられるの?
離乳食や食事では、どんなに気をつけていても栄養が偏ってしまうことがあります。そんなとき手軽に栄養を補うことができるのが青汁ですが、いつから飲ませてよいのでしょうか。
年齢
1歳を超えてから飲ませるようにしましょう。青汁の成分によっては、1歳未満に与えることでかえって体調不良を引き起こす原因となります。
青汁を購入する際、成分の表示を必ず確認してください。
注意点
子供に青汁を飲ませるにあたって、注意しなければならない点が二つあります。
適量を守る
最も重要な一つめは、説明書に記載されている適量を守り、飲み過ぎないようにする点です。食物繊維が豊富に含まれている青汁は、飲み過ぎるとお腹を下す原因になります。
飲みやすく美味しい青汁である場合、子供がジュース感覚で欲しがってしまうこともありますが、必ず適量を守りましょう。
含有成分を確認する
二つめは、青汁が含む成分です。以下の三つの成分に注意しましょう。
青汁には、飲みやすくするためにハチミツが含まれている場合があります。しかし甘くて美味しいハチミツにはボツリヌス菌が含まれており、子供に飲ませる際には気をつけなければなりません。
消化器系が未発達な子供は胃酸が弱く、体内で殺菌できないため、体の中でボツリヌス菌が繁殖してしまう恐れがあるからです。
余談ですがボツリヌス菌は熱で死滅しますので、加熱する料理にハチミツを使用することは問題ありません。
抹茶や緑茶は青汁に使用されることの多い成分ですが、カフェインに気をつけなければなりません。
眠気覚ましにカフェインの含まれるコーヒーを飲むことからわかるように、カフェインには交感神経を刺激して興奮状態にする作用があります。
睡眠のサイクルが乱れてしまうと成長ホルモンの分泌が阻害され、発育が遅れる可能性があります。カフェインを含んでいない青汁を選ぶようにしましょう。
関連記事:子供のカフェイン摂取による影響は?いつから?注意したい飲み物は?
ファ ンケルの青汁にはツイントースという成分が含まれている場合があります。ツイントースはファンケルが独自に開発した、体が吸収しづらいミネラルを吸収しや すく、また体に留めやすくしてくれる成分です。
例えばカルシウムの場合、ツイントースと一緒に摂ることによって吸収率を約1.4倍にもしてくれます。
このように非常に優れた成分ですが、3歳未満の子供に与えるとお腹がゆるくなってしまう場合があります。子供の体質によっては問題ないこともありますが、3歳未満であればツイントースの含まれていない青汁を飲ませてあげましょう。
関連記事:子供の1日の野菜摂取量は?おすすめの時間帯&効率よく摂取する方法
子供への青汁の飲ませ方は?
青汁は製品によって成分も異なるため、まずアレルギー反応がないか確認しましょう。少量を与えて見て、アレルギー反応がなければ問題ありません。
子供に飲ませる際、飲みやすいよう様々なものに混ぜて与えるとよいでしょう。
牛乳
最も手軽で定番ともいえる青汁の飲ませ方が、牛乳と混ぜる方法です。牛乳が持つ甘さやまろやかさが、青汁の独特の風味をやわらげ飲みやすくしてくれます。砂糖を少量、混ぜてみるのもよいでしょう。
しかし青汁の種類によっては、牛乳と砂糖だけではごくごく飲めないこともあります。その場合、以下の方法を試してみてください。
ヨーグルト
溶けやすい青汁であれば、ヨーグルトと混ぜて食べる、もしくは飲むヨーグルトに混ぜるのがおすすめです。ヨーグルトが持つ酸味によって青汁の風味が薄くなるため、青汁の味が苦手でも食べることができます。
また、バナナやオレンジなどの果物をカットして混ぜるといっそう食べやすくなります。
ジュース
市販のフルーツジュースに混ぜることで飲みやすくなります。家庭にミキサーがあれば、手作りのジュースを作る際に混ぜてみましょう。
様々な果物の風味によって、青汁が混ざっていることに気づくことなく栄養を摂取できます。りんご、バナナ、オレンジなどの果物が酸味と甘みを加えることができるため、おすすめです。
ホットケーキ
美味しく作りやすいホットケーキに混ぜて焼くことで、青汁が苦手な子供でも気づかずに食べることができます。青汁の量は牛乳150ccに対してスティック1本を目安に、子供の様子を見て調整しましょう。
蒸しパン
おやつとしてはもちろん、朝食としても食べさせることのできる蒸しパンに混ぜてしまうのもおすすめです。
- ホットケーキミックス100g
- 卵1個
- 牛乳50cc
- 砂糖30g
- サラダ油大さじ1
- 青汁適量
以上すべての材料を混ぜ合わせ容器に入れ、蒸し器で蒸すだけです。蒸し器がない場合、フライパンに2cmほど水を張り沸騰させ、容器を並べ入れ、ふたをして約15分ほど蒸しましょう。
寒天ゼリー
手軽に作れる寒天ゼリーに青汁を混ぜてみましょう。作り方は非常に簡単で、寒天を煮溶かし、砂糖と青汁を加えて容器に入れるだけです。容器に入れる際、粗熱をとってから入れるようにしましょう。
ゼラチンを使わないため、室温で固めることもでき、冷たいものが苦手な子供にもおすすめです。もちろん冷蔵庫で冷やしても美味しくいただくことができます。
牛乳を加えるといっそう食べやすい味になり、以下のレシピがおすすめです。
子供に青汁を飲ませることで期待できる効果は?
体によいとされる青汁ですが、子供に対してどのような効果があるのでしょうか。青汁に含まれる栄養素から、期待できる効果を調べました。
目の疲労予防と夜間の視力向上
青汁に含まれるビタミンAには、目の疲労を予防する効果や、夜間の視力を向上する効果があります。
また抗ガン作用もあり、ガンの発生率を抑えてくれます。肌荒れを予防する効果もあるため、お肌が気になる方は子供と一緒に飲んでみましょう。
疲労回復
ビタミンB1が食事によって得た炭水化物や糖分をエネルギーに変換し、疲労回復を促してくれます。
皮膚を作る
ビタミンB2やB6が皮膚を作り出し粘膜の健康維持を助けてくれます。
また、体内で糖質、脂質、たんぱく質をエネルギーに変換する効果があるため、たくさん動き回って遊ぶ子供に必要です。
神経機能を保つ
睡眠を促して神経機能を正常に保つ役割がビタミンB12にあるため、質のよい睡眠を期待できます。
風邪予防と乾燥防止
風邪予防や美容効果のイメージを持つビタミンCが青汁には含まれており、実際に病気への抵抗力を高め、皮膚の健康維持に効果があります。
また、体内の細胞同士を結ぶコラーゲンというたんぱく質を作るうえで、ビタミンCは欠かすことができません。
コラーゲンは肌の乾燥にも効果がありますので、風邪予防とあわせて冬に摂りたいビタミンです。
骨や歯を作る
青汁はカルシウムも豊富に含んでおり、牛乳のおよそ10倍含まれています。骨や歯を丈夫に作る効果があり、これから成長していく子供にとって欠かせない栄養素です。
関連記事:子供のカルシウム不足による症状&原因は?解消する方法も紹介
保育園で採用されている青汁
今回保育園で採用されている「GREEN MILK」という青汁をご紹介します。
お子さんが飲むものなので、品質面が心配になると思いますが、GREEN MILKは九州産の有機大麦若葉が使われていて、主原料は100%国産。
また農薬不使用、人工甘味料や合成保存料、合成香料も使われていないので安心です。
またカルシウムはもちろんですが、魚嫌いのお子さんに配慮して、DHA・EPAも配合されています。
抹茶ミルクの味で筆者の息子は美味しく飲んでいました。
まとめ
青汁は子供に適した飲み方をすることで、成長を助けてくれる心強い味方になります。
しかし規則正しい生活を送っていなければ、せっかくの栄養素を活かすことができません。
青汁を飲ませるだけでなく、早寝早起きと毎日決まった時間の食事をさせてあげましょう。
青汁には様々な種類があるので、子供の体質や味覚に合ったものを見つけてあげてください。