赤ちゃんの離乳食のレシピに、世界的によく使われる食材の一つが「りんご」です。りんごは、食物繊維が豊富で、適度な甘みがあり、健康に大変いいとされています。
水分がたっぷり含まれているので、すりおろせばジュースのようになります。また、ビタミン、カリウムといった栄養が豊富に含まれ、栄養価が高く、扱いやすい食材です。
ここでは、離乳食ではいつからリンゴを使えるのか、それぞれの月例での注意点をご紹介します。
また、月例別や離乳食の進み方に合わせた、おすすめアレンジレシピや、冷凍保存の仕方についてもまとめました。
離乳食でりんごはいつから使えるの?
離乳食でりんごはいつから使うことができるのか、生では?加熱したら?など、いつからできるのかまとめました。
初期からOK
離乳食では、成語5か月頃のごく初期から、りんごを使うことができます。厚生労働省による統計では、50%ほどの親が「初期から使っていた」と答えているという結果が出ています。
最初は加熱
離乳初期である、5~6ヶ月のうちには、生で与えるのではなく、加熱をすることをお勧めします。
500Wの電子レンジで、20秒ほど加熱すると、程よく飴色になるので、冷ましてから与えましょう。
少量から始める
おいしく食べられるりんごですが、最初は少量から与えるようにします。まれにアレルギーを持っていることもあるので、1匙から初めて、問題がなければ少しずつ増やします。
気になるなら無農薬に
農薬に関しては、芯の部分や皮を除けば、あまり神経質にならなくてもいいかもしれません。
ただし、りんごに限らず一般的なスーパーなどに売られている生の果物は、多少なりとも農薬が付着しています。
どうしても気になるのであれば、産地直送や無農薬の果物を、赤ちゃん用に買ってあげるといいでしょう。
[dfads params=’groups=397&limit=1&orderby=random’]離乳食でりんごを使う場合の与え方は?レシピは?
りんごはどのようにして与えればよいのか、初期から後期に分けて、量や注意点、おすすめレシピなどについてまとめました。
初期
初めてリンゴを使う時には、まずは甘いリンゴを1匙から試し、焦らず進めていきます。
出典:cookpad.com
基本のりんご粥のレシピです。まずはここから始めてみるといいですよ。
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単品での味に慣れてきたら、さつまいもにりんごの果汁を加えて食べやすくした、デザートはおすすめです。
中期
中期には、少しずつ食感を感じる硬さ、手づかみができるようなおやつなどの工夫をします。
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中期になったら、寒天を使って触感を付けたゼリーは、特に夏においしく食べられるデザートです。
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中期の後半の手づかみ時期になったら、形を付けたおもちタイプは、にぎにぎしながら手での感覚も養えます。
後期
後期になったら、リンゴの形も残して触感を付けたり、ほかの食材と合わせたお料理を出すようにします。
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後期になれば、形のある野菜もたくさん食べてもらいたいものです。甘みをリンゴで加えた、副菜メニューとなります。
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フォローアップミルクや粉ミルクの残りを加えて作る、蒸しパンです。バナナとリンゴの甘みでおいしくいただけるでしょう。
完了期
離乳食完了期になれば、少しずつ大人と一緒に食べられるレシピが増えるので、大人メニューと並行して作りやすくなります。
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リンゴのすりおろしが入っている、やさしいテイストのカレーライスです。ルーを使わないので、小麦粉アレルギーの子供でも食べられます。
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ホットケーキミックスを使って簡単に作れるレシピです。大人や、上の子供がいれば、みんなで一緒に食べられる、おいしいおやつです。
関連記事:離乳食にバナナを使う場合の進め方&レシピは?保存方法も紹介
離乳食で使うりんごの冷凍保存のやり方は?
離乳食で使うりんごは、月例ごとや調理方法に合わせた処理をしてから、冷凍保存をしておくといいです。
それぞれの月例に共通して、まず行いたいのが下ごしらえです。皮と芯をきれいに取り除いたら、薄切りにして、適切な大きさに切ります。
電子レンジで加熱するか、やわらかく煮て、冷ましておきます。
それぞれの月例に合わせて、適切な大きさになるように処理をします。
初期は、おろし金で円を描くようにすり、製氷皿で小分け冷凍します。このときに、裏ごしをしておくと、より滑らかになるのでお勧めです。
解凍にはレンジを使い、白湯やミルクでのばして使います。
中期大きめに切って加熱をしたら、熱いうちに食べやすい大きさにつぶします。製氷皿に1回分を小分けして、冷凍をして保存します。
解凍にはレンジを使って、和え物や料理に合わせて使います。
後期~完了期後期になったら、1cm大ほどの大きさに切り分けて使えます。完了期の場合には、加熱をしても、しなくてもどちらでも構いません。
水気をしっかりと切ったら、一つ一つを放して、クッキングシートを引いたバットに広げて冷凍し、凍ったらジップロックに入れて保存をします。
解凍には、必要な分だけを取り出し、レンジで加熱をします。加熱する料理であれば、直接凍ったまま調理をしてしまっても構わないでしょう。
保存期間の目安は1か月程度です。保存期間が長くなると、鮮度が落ちる、冷凍焼けが起こります。
りんごを冷凍保存する場合には、開け閉めをあまりしないようにするのがコツです。頻繁に開閉があれば、温度が上がり鮮度が落ちてしまう原因です。
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まとめ
甘いものが好きな赤ちゃんにとって、りんごは大好きな果物の一つとなります。最初は、リンゴ単品で少しずつ食べさせて、アレルギー反応などがなければ、アレンジを加えていきましょう。
りんごは栄養価が高く、一年中手に入りやすい素材です。野菜やほかの果物とも合わせやすいので、紹介したレシピ以外にも幅が広がります。
同時に、りんごを混ぜると甘みが加わり食べやくなるので、苦手克服にも使いやすいでしょう。
冷凍保存をするときには、離乳食の進み方に合わせて、適切に行います。注意点を守って、楽しんで、赤ちゃんとともに離乳食を進めてあげてください。