紫外線の強くなる時期になると、赤ちゃんへの紫外線対策が気になりますよね。
帽子やベビーカーの幌で日差しを避けたり、なるべく屋外で過ごしたり、と対策をしている人もいるでしょう。
それにプラスして日焼け止めもしっかりと塗りたいところですが…実際に赤ちゃんに日焼け止めを塗るとなると、ちょっと躊躇してしまうといった声も多く聞かれます。
特に月齢の低い赤ちゃんの場合は肌もデリケートなため、日焼け止めを塗っていいものか、いつから必要なのかなど、不安や心配がありますね。
そこで今回は、赤ちゃんへの日焼け止めはいつから必要なのかをまとめてみました。
大人用の日焼け止めを使ってもいいのか、 どんな日焼け止めを選べばいいのか、といったこともご紹介していますので、参考にしてみてください。
赤ちゃんへの日焼け止めはいつから必要なの?
明確に“何ヶ月から必要か”というのは、赤ちゃんの肌の状態や外出の頻度などによるため一概には言えません。ただ目安として、生後3ヶ月頃から使用するのがいいのではないでしょうか。
3ヶ月頃には乳児湿疹が落ち着いてくる赤ちゃんも多く、肌状態が安定し始める時期でもあります。そのため、3ヵ月頃に日焼け止めデビューさせるお母さんが多いようです。
とは言え、実際に何ヶ月から日焼け止めを使用すべきかは、医師によっても意見が分かれるところ。
もし赤ちゃんの肌状態が良くなく、日焼け止めを塗るのが心配な場合は、主治医に相談してみると安心でしょう。
新生児~2ヶ月頃までの赤ちゃんには、極力使わないのが理想です。
産まれたての赤ちゃんの肌は、大人が想像している以上にデリケートなもの。日焼け止めの成分によっては、赤ちゃんの肌状態を悪化させてしまうこともあります。
やむを得ず月齢の低い赤ちゃんと外出する時は、なるべく日焼け止めを使わずにすむようにしたいものです。
帽子や日傘を活用するなどして、赤ちゃんになるべく紫外線を当てないような対策をするといいでしょう。
必要な季節は?
紫外線は、3月から増え7月がピークとなり、10月頃までは非常に多く降り注ぎます。3ヶ月以降の赤ちゃんであれば、この時期に外出する時は日焼け止めが必要です。
逆に真冬の曇りや雨であれば、それほど紫外線に神経質にならなくてもいいかもしれません。
低月齢の赤ちゃんの場合は、なるべく日焼け止めを使わず、直射日光が当たらないような工夫をするといでしょう。
必要な時間帯は?
10:00~15:00頃の日差しの一番強い時間帯に、20分以上の外出をする場合は、日焼け止めをした方がいいでしょう。
特に真夏のこの時間帯は日差しが非常に強いため要注意です。逆に、同じ時間帯でも曇りや雨の場合であれば日焼け止めは必要のないことも。
赤ちゃんの肌状態、そして天候を見ながら日焼け止めの使用を検討してください。低月齢の赤ちゃんは、この時間帯の外出はなるべく避けた方がいいでしょう。
赤ちゃんに大人用の日焼け止めを使ってもいいの?
大人用の日焼け止めは、赤ちゃんには刺激が強すぎることが多いため、使うのは避けましょう。
大人向けの日焼け止めには、香料が入っていたり、美容成分が入っていることがあります。
赤ちゃんの肌は、まだまだバリア機能も未熟です。大人ならば問題のない成分でも、赤ちゃんの肌にとっては悪影響を与えることが考えられます。
ママの使っている日焼け止めと兼用したくなりますが、そこはきちんと、低刺激の赤ちゃん用のものを準備してあげてください。
赤ちゃんへの安全な日焼け止めの選び方は?
まずは、必ず「ベビー用」「赤ちゃん用」とうたわれているものを選ぶようにしましょう。これらの表記があるものは、赤ちゃん向けに低刺激で作られていることが多いためです。
また、ベビー用であったとしても、きちんと成分などを確認するとより安心です。次のポイントを意識して、日焼け止めを選ぶといいでしょう。
紫外線散乱剤を使っているものを選ぶ
日焼け止めは、「紫外線散乱剤」を使っているものと、「紫外線吸収剤」を使っているものの2種類に分類できます。
このうち、赤ちゃんに使う日焼け止めは、「紫外線散乱剤」を使っているものを選ぶようにしましょう。
なぜなら、「紫外線散乱剤」の方が肌への負担が少ないため。「紫外線吸収剤」は、赤ちゃんの肌には刺激が強すぎます。
紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の違い
紫外線を鏡のように散乱させ、害を予防するもの。化学反応がない分、肌への負担は少ない。
肌の上で紫外線を吸収し、化学反応を起こして紫外線を予防するもの。化学反応を起こすため、肌への負担が高いとされている。
石鹸で落とせるものを選ぶ
日焼け止めは、石鹸のマイルドな洗浄力で落とせるものが安心。クレンジングなどを使わないと落ちないようなものは、避けるようにしてください。
日焼け止めの落とし方はパッケージに書かれていることがほとんどです。もしパッケージに書かれていない場合は、商品のホームページに載っていることもあるので、確認してみるといいでしょう。
ちなみに、日焼け止めを長時間肌に残しっぱなしにしているのは、赤ちゃんの肌にとって良くありません。きちんと落とすことも、紫外線予防と同じくらい大切なことだと思っていてください。
余計な成分が入っていないものを選ぶ
合成界面活性剤や、防腐剤、香料などの成分がたくさん入っている日焼け止めは、避けた方がいいでしょう。
これらは、日焼け止めのテクスチャーを滑らかにしたり、香付けしたりなど、「使い心地を良くすること」を目的としています。つまり、日焼け止め効果そのものには影響のないものばかり。
「クリームの伸びが悪い」「白浮きする」などのデメリットを感じるかもしれませんが、本来不必要なものが原因で赤ちゃんの肌にトラブルを招いてしまっては、本末転倒です。
なるべくシンプルなものを選ぶといいでしょう。
まとめ
かつては母子手帳に「日光浴」を推奨する記載がありました。でも、1998年にはその記載は削除されました。
紫外線の害がそれだけ明らかになったということでしょう。
子供の時に浴びた紫外線の量によって、その後の肌疾患や皮膚がんなどのリスクが高まるという説もあります。
日焼け止めを上手に使って、赤ちゃんの肌を紫外線から守ってあげるようにしてください。
赤ちゃんへの日焼け止めの使い方や落とし方については、下記のページでもご紹介していますので、参考にしてみてください。