0歳から18歳までの間に、人生の半分の紫外線を浴びていると言われています。無論この原因は、子供達が元気に外を走り回り太陽光を全身で浴びているからです。それと、もうひとつは、、、親の責任と云う事になりますでしょうか。
最近は男の子たちの間でも感心するくらいスキンケアに感心を持っている子が多くいるようです。男子女子を問わず、赤ちゃんの弱い肌を守ってあげたいですね。
赤ちゃん用日焼け止めのSPF値とPA表示の疑問
ほとんどの日焼け止めにSPF値とPA表示がされています。
SPF値とは
SPFとは『Sun Protection Factor』(サンプロテクションファクター)の頭文字を取った略で紫外線B波(UVB)から防御される指数を表します。
SPF1でおよそ20分間日焼けを遅らせることが出来るという数値であって、紫外線をカットする力のことではありません。
数値が高いと肌ダメージのリスクも高くなるとされているはずの日焼け止めですが、赤ちゃん用の日焼け止めでもSPF30という数値の高い物が普通に販売されています。
計算すると、、日焼けを遅らせる20分×SPF30=600分となります。つまり、10時間赤ちゃんの日焼けを遅らせることが出来るという事になるのですが、いかがでしょう。
赤ちゃんに10時間も紫外線を浴びせ続けるようなお出かけって、海水浴は想像できますが、そうそう日常生活の中にありますかね?その前に自分がヘタばりそうです。
ちょっと驚く使用量の基準
SPF1でおよそ20分間日焼けを遅らせる事が出来るという数値の基準は、お肌1平方㎝(1㎝×1㎝)に対して日焼け止め用品2㎎を使用した時を基準としています。
2mgっていったいどれくらいなのか?全くピンときませんが、身近なところで2mgはお米1粒の10分の1くらいの量です。
案外少ないなと思いきや、適量を大人の顔に塗るとした場合、手の平に液状のものを500円玉程度に広げたくらいになるのです。
更に、500円玉1個分を日焼け止めに似た身近なものに置き換えると、サンプルの乳液2袋分くらいです。サンプルの1袋分って多いな~、と感じたことはありませんか?それをおよそ2つ分キッチリ、ムラなく塗らなければ基準の日焼け止め効果は得られないと云う事です。
もちろん赤ちゃんの顔は小さいので500円玉よりは少なくなりますが、規定通りの量を赤ちゃんの肌に長時間にわたり塗り続けていると、当然皮膚呼吸もできませんし、SPF値の高い物はそれだけでも肌へのダメージが高いとされていますのでリスクがないとは言い切れません。
また、数値の高い物ほど洗い流すのも大変ですので、強く洗う事で赤ちゃんの肌は更に傷付きダメージを増大させます。
PAとは
『Protection grade of UVA』(プロテクショングレードオブユーブイエー)の略で紫外線A波(UVA)を防ぐ効果の指数です。
表示としては+記号で表され、++++と数が多い程長時間有効とされ、現在4段階がマックスです。この表示がまた何ともクセモノで、かなりアバウトな段階表示なのです。
PAは2013年に、より強力な物を!というニーズに応え、それまでPA+++がマックスでしたが4+に幅が広がりました。けれど、先程ドラッグストアで確認して来たのですが、どんな状況に適していると云った例が書かれていないのです。
例えば、++ならばお散歩に向いている、海水浴なら+++といった表示がされたものはひとつもありません。
また2013年まで大人の日焼け止めでもマックスだったPA+++の物も普通に「ちょっとしたお散歩に♪」と表示されたものが販売されているのです。
さすがにSPF値50などの高い数値の物はありませんでしたが、SPF25、PA+++の赤ちゃん用日焼け止めなどが普通に販売されていたのでビックリしました。
SPF25というと、およそ8時間対応できるという計算ですが、ちょっと奥さん聞いて!!的に更に驚いたことがあります。
赤ちゃんには使いたくない!紫外線吸収剤
日焼け止めには2種類あり、そのひとつは皮膚の上で化学反応を起させて紫外線を熱などに変える物です。
日焼け止めの種類
2.紫外線散乱剤を使った物
1の吸収剤が先程の化学反応で紫外線から肌を守るというものですが、肌の上で何度も化学反応を起こしている事自体がダメージになり、大人の肌トラブルの原因としても知られており、最近では大人でも避けている物です。
人気が出た理由
1の紫外線吸収剤を使った物は肌に白く残らず肌になじみやすいのが特徴です。使用感が良くてもリスクはかなり高いと思います。規定量を守っていれば安全という声もありますが、日焼け止めは重ね塗りする事も多く、使われている材料はほぼ化学物質、キレイに落とさないとシミの原因となり、発ガンの可能性があるとも言われています。
使い易いけれども落ちづらい事が特徴と聞いていたのですが、先程見てきた赤ちゃん用の日焼け止めの中には、大人でも不安のある紫外線吸収剤を使用しながら、石けんで落としやすく低刺激だよ♪と書かれた商品がありました。
制作している会社も大手なので、ママの信用度も高いのではないでしょうか。
紫外線吸収剤を使っていないものの表示
- ノンケミカル
- 紫外線吸収剤不使用
- 紫外線吸収剤フリー
と云った表示のない物は紫外線吸収剤を使用している物です。
ココ大事です!先程見てきた商品には、多くのママが大好きな『低刺激、弱酸性』の文字が大きく書かれていました。けれど成分を調べてみるとしっかりと紫外線吸収剤のメインである化学物質が表示されているのです。
日焼け止めは何度も塗り直す事が常識のように言われています。けれど、吸収剤を使用した物は塗り直す度に皮膚の上で化学反応を起こしているのです。
自分なら使いたくない。と云うのが私の正直な意見です。自分でも使いたくない物はやはりオススメ出来ませんし、私の息子が今赤ちゃんであったとしたら紫外線吸収剤を使っている物は絶対に避けたいところです。
けれど、どれもこれも「赤ちゃんとのお散歩」「ちょっとしたおでかけに」と云ったキャッチコピーが書かれています。そして必ず『用法・容量を守って使用する』と書かれてありましたが、とても怖くて用法も容量も守れない感が満載でした。
赤ちゃんの紫外線対策に必要な知識
日焼け止めの見極めポイント
- SPF・PAを用途により使い分ける
- 紫外線吸収剤を使っていない物を選ぶ
- 成分をよく見る
- 必要外の場合は使わない
太陽光も大切!
身体に必要な太陽光を浴びさせる事も大切ですし、紫外線にも良いところがあります。
殺菌作用を持ち、皮膚表面の細菌を減少させています。
その2紫外線B波が皮膚に日焼けを起こしている時に、ビタミンDが作られます。
ビタミンDは骨に癒着(ゆちゃく)してカルシウムの吸収を促します。強くて丈夫な骨を作るために重要な役割を果たしていますが、1日15分程度の日光浴で1日分のビタミンDを形成することが出来ます。
紫外線を避け過ぎた時代になり、ビタミンDの欠乏で大人は骨粗鬆症になり、赤ちゃんやお子さんに『くる病』の子が増加しています。
お 医者さんも、ビタミンD不足は戦前戦後の栄養不足時代以来の事だったので、症例が少なく気が付かなかったケースが多く挙げられていますが、最近はママ達の日照 不足を知り『くる病』に気付いてくれる事が多くなっているようです。(かかりつけだった小児科医からの情報)
色々と探した中、お湯でも落とせるノンケミカルの物もありましたが、やはりSPF値は32 PA+++と数値が高く、他も似たり寄ったりといった感じでした。
赤ちゃんの日焼け止めは今や常識と言われておりますが、本当に正しい事なのか不安が残ります。
また、お部屋の中(室内)でも赤ちゃんに日焼け止めを使っているママも多いと聞いていますが、出来るならお部屋にUVカット加工のされたレースカーテンなどを施し、お散歩時にはベビーカーにUVカット加工のネットを使うなどで充分ではないかなと思います。
まとめ
私の長男は母子手帳から「日光浴」の文字が消える直前に誕生し幼少期もガンガン日光浴をさせました。自分自身はもちろん日光浴世代生れです。ハワイで1年間全身で紫外線を浴びて暮らした経歴もあり、おかげさまでシミ隠し名人と呼ばれる程自撮りが巧くなったシミ・ソバカス多き哀しき世代です。
次男は、母子手帳から「日光浴」が消えてからの誕生でしたのでそれなりに気を使いながら育てました。女子より女子力の強いコットンパフ大好き長男に、過去、私が紫外線をガンガン浴びせた事を知られるのが今とても怖いです。
そして中年になってシミが濃くなってきた主人でさえガッカリとした表情を浮かべて鏡を見ている事があるくらい、女性だけではなく中年・熟年男子も含め多くの人が紫外線で悩んでいます。
私自身ついつい何も考えずに成分よりもメーカー名で物を買うケースが多々あります。たかが日焼けと思っていた時代に育ちましたが、今回色々調べている内に正しい知識を身に付け、メーカー名にまどわされず良い物を選ばなければならない事を深く反省させられました。
今や紫外線から子供を守るのは親の務めと言っても過言ではない、そんな時代なのですね。本当に、守ってあげたいですね。そして、その先の未来のためにも温暖化を防ぎオゾン層を守らなければなりません。
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