乳幼児は冬の寒い時期には肌が赤くなりやすいです。肌が赤くなるには幾つかの原因がありますが中にはちょっと深刻な病気の兆候であることも少なくはありません。
赤くなる頬の状態、赤くなり方や、全身の様子によって病気のサインであるか見分けられるのでママやパパは覚えておきましょう。
ここでは、乳幼児によくある赤ら顔の幾つか考えられる原因の特徴をご紹介いたします。
乾燥
小さな赤ちゃんのほっぺは、乾燥肌により赤くなることが実に多いです。生後2ヶ月頃から1年くらいまでの間の赤ちゃんの肌は大人に比べて2/3程度の薄さで肌を守る機能はまだまだ未熟です。そのため外部バリア機能が低下した肌は刺激を受けやすく敏感肌であるバリア障害を引き起こしやすくなります。
バリア障害の特徴は冬の時期の乾燥に弱く刺激を感じるとすぐに赤くなりやすいことです。ただ、何時までも続くものではなく、冬の季節を過ぎて月例を重ねれば次第によくなります。
アトピー
小さな赤ちゃんの中には肌荒れよりも深刻なアトピーを持っていることがあります。母親や父親、祖父母や親戚にアトピー性の皮膚炎を持っている人が居れば、肌の赤みが深刻化しないか特に注意深く様子を見ましょう。
アトピーと乾燥肌や敏感肌の違いは、アトピーの方が断然痒みが強くて顔以外にも症状が出やすいと言うことです。上半身、手足の間接部分など広範囲に広がっていれば、市販の保湿剤だけではなく皮膚科での受診をお勧めします。
乳児湿疹
乳児のうちに現れる湿疹が乳児湿疹です。特に皮脂分泌量が多い男の子の赤ちゃんに起こりやすく、生後1週間から1ヶ月の間に重症化することが多いです。中には、1歳~2歳まで乳児湿疹の症状が長引くことも有り、乾燥肌と併発して肌荒れが酷くなってしまうことも少なくはありません。
正しくケアをしていればこの頃の肌荒れはすぐに目立たなくなりますが、まれに酷くかきむしることで重症化して顔中が真っ赤になったり、アレルギーを引き起こしてしまうこともあるのできちんとケアをすることが大切です。
温度変化
一過性の肌の火照りの1つが、冬の気候の温度変化による顔の赤みです。寒い気候の外から帰ってきたときや、暖房を付けて暫くの間は急な温度変化が起こります。
頬は毛細血管が集中している部位なので、急激な温度変化により赤みが出やすくなっています。実際に、寒い外気温では体内の熱を逃さないために血管は細く狭くなり、暖かい場所では熱を放出するために毛細血管が急激に広がります。
しもやけ
酷く寒い地域では、まれにしもやけで皮膚が赤くなることがあります。氷点下の冷たいところで長く過ごしていると肌の血行が悪くなりしもやけになりやすいです。
小さな赤ちゃんは洋服にしっかりと包み寒さから守ってあげることが多いですが、顔は外部にさらされやすい部分でうっかりと見過ごしてしまいがちです。
同じく外気温にさらされていた耳なども赤くなり、痒がっていたり、不機嫌になっていたらしもやけになっている可能性があるので、病院に一度受診をしてみると良いでしょう。
日焼け
大人の皮膚よりも刺激を受けやすい赤ちゃんの肌は、ちょっと日光に強く当たりすぎるだけでも日焼けで頬が火照ることがあります。
特に、冬の時期でもスキー場は紫外線が強い場所です。強い紫外線にさらされて酷い日焼けを負うことで日光湿疹といったカサカサと肌が乾燥して、赤いポツポツとした湿疹の症状が出ることがありますので、痛がっていたり水疱ができてしまっている場合などは病院を受診しましょう。
風邪を引いている
赤ちゃんのほっぺが赤くなるときに、体内が熱く火照っていることが原因の事があります。鼻水や咳が出ていれば風邪の可能性もありますし、突発的に熱だけ出ればインフルエンザと言う可能性が高いです。
これまで元気にしていたとしても、小さな子供はいきなり風邪の症状が出ることもあるのでまずは熱を測ってみましょう。
りんご病
りんご病は、春先から初夏の時期に特に掛かりやすい正式名称を「伝染性紅斑」といいます。りんごのように頬が赤くなり、赤みは1週間程度で一度消えます。
ただし、その後1ヶ月程度は出たり消えたりする症状が続くので、症状が消えたからといって油断できません。このりんご病は1歳以下の赤ちゃんが感染することはまれですが、本人が保育園に通っていたり兄弟が居る場合には注意が必要です。
りんご病では風邪のような症状が出て、両方のほっぺが真っ赤になり、腕やお腹、太ももには紅斑が出るので乾燥肌との違いは一目瞭然です。
まとめ
赤ちゃんと言う言葉にあるとおり、小さな子供のほっぺはどことなく赤く火照っていることが多いです。ぷっくりとしたほっぺがほんのり赤い分には可愛らしいものですが、あまりにも真っ赤になっている場合や、普段は色白の子の頬が火照っているときには、何らかの体調の変化のしるしであることがあります。
温度変化で一時的に起こる場合から、風邪やりんご病などの深刻な病気であることも少なくは無いので、小さな子供の目に見える変化には注意を払っておきたいですね。
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