リビングからベビーベッドまで距離があると、家事をしながら赤ちゃんの様子を見ることができず気になってしまいます。
そこで便利なのがベビーモニターですが、必要性はどれくらいでしょうか、種類や違いは何でしょうか。ベビーモニターに関する様々な情報や疑問を調べました。
ベビーモニターってどんな人が必要なの?
思い切って購入したのは良いけれど結局あまり使わなかった、ということになっては元も子もありません。便利に思えるベビーモニターですが、本当に必要なのでしょうか。
調べてみたところ、生活環境や赤ちゃんの性格によって必要性は大きく異なるようです。
住居のタイプ
防音性が高く、ドアを閉めると隣の部屋であっても音が聞こえなくなってしまう住居では、ベビーモニターが活躍します。
赤ちゃんが眠る寝室が2階にある家では、ベビーモニターを導入している家庭が多いです。
少々の泣き声では1階まで聞こえてきませんし、家事の合間に様子を見ようと思っても、そのたびに階段を上り下りするのは手間も負担も大きいです。そういった手間や時間をベビーモニターが軽減してくれるでしょう。
夫婦のいずれかの実家と同居しているなど、昼間でも複数の人が家にいる場合、ベビーモニターが活躍する機会はそこまでありません。
たまに必要な時はダスキンのレンタルで済ませることもできますので、ベビーモニターの購入は不要と言えます。
赤ちゃんの性格
夜に何度も起きる性格の赤ちゃんでは、別室にいた場合、起きていることに気づけないケースもあります。ベビーモニターのおかげで、泣き出す前に再び寝かしつけることができ一安心です。
いたずら好きな赤ちゃんの場合、周囲にあるものを口に入れてしまったり、ベッドから落ちたりといった危険を未然に防ぐことができます。他にも、寝返りができるようになった際の身動きに気づくことができ、転落やケガの防止にも役立ちます。
うつぶせ寝が好きな赤ちゃんの場合、自力で寝返りができない時期であれば窒息の不安があります。寝たことを確認したあと仰向けに戻してあげられるよう、ベビーモニターが活躍します。
その他
赤ちゃんの様子が見えないことに不安を感じてしまう場合、ベビーモニターの導入がおすすめです。モニターがあればいつでも手元で様子を確認でき、ささいな変化にも気づくことができます。
赤ちゃんのほかに、まだまだ手のかかる年齢のきょうだいがいる家庭でもおすすめできます。手で子供の世話をしながらも、目でモニターを通して赤ちゃんの様子を見ることができ、子育ての負担を軽減できるでしょう。
ベビーモニターにはどんな種類があるの?
ベビーモニターと一言で言っても、たくさんの種類があります。どのような種類があるのか、2wayや2チャンとは何か、基本的な情報をまとめました。
デジタルとアナログ
近年のベビーモニターはほとんどデジタルになっていますが、中にはアナログのものもあります。言葉の響きからデジタルのほうが良いような気がしてしまいますが、実際にはどのような違いがあるのでしょうか。
デ ジタルは、赤ちゃんのいる部屋やベビーベッドに設置するカメラ側と、離れた場所で赤ちゃんの様子を伺うことのできるモニター側、ふたつが同期しないと映像 が映らない仕組みとなっています。また、アナログに比べ音質が高いものが多く、かすかな身じろぎの音も拾うことができます。
周波数を合わせることにより受信可能になるタイプのもので、仕組みとしては、ダイヤルを回したり数値を設定したりすることで聞けるラジオとほとんど同じです。そのため周波数さえ合えば受信できることから、盗聴や盗撮といった危険性があります。
しかし中には混信防止機能といった、お隣の家庭で同じ機種のベビーモニターを使用していても周波数が混ざらない機能つきのものや、盗聴防止機能のついたものもあり、アナログだから危険ということはありません。
音声のみと映像あり
ベビーモニターには、音声を拾うマイクのみのものと、映像もあわせて見ることのできる液晶モニター付きのものがあります。
液晶モニター付きには、夜中や真っ暗な室内でも鮮明に映像を映すことのできる高性能のベビーモニターもあり、生活環境などによって必要性も変わってきます。なお、液晶モニター付きの中には録画できる製品もあり、記録を残したい方におすすめです。
1wayと2way
1wayは赤ちゃんの声や音は聞こえるものの、モニター側から赤ちゃんに声をかけることはできません。音声が赤ちゃんから一方通行になっている仕組みを示します。
2wayは赤ちゃんの声や音を聞くことができ、さらに赤ちゃんへ声をかけることもできます。音声が、赤ちゃんからもモニター側からも通すことのできる、双方向になっている仕組みを示します。
2チャンって?家 庭で無線LANを利用している場合、ベビーモニターの無線と互いに干渉してしまい、無線LANやベビーモニターが機能しなくなることもあります。そういっ た事態に陥った際、ベビーモニターの無線のチャンネルを他のものへ変更することで、どちらの無線も機能させることができます。
無線LANを利用していない、またはする予定がない家庭ではそこまで気にする必要のない機能と言えます。
ベビーモニターの選び方は?
様々な種類や機能があり、値段の幅も広いベビーモニターではどのように選んで良いのか悩みます。
例えば、赤ちゃんの泣き声や動く音が拾えたら安心できるという方なら、音声マイクのみのベビーモニターで充分でしょう。しかし音だけでは不安を感じるという方ですと、液晶モニター付きのベビーモニターを探す必要があります。
このように、まずはあなたの家庭ではどのような機能があれば良いのか考えてみることが大切です。家族と相談したり、紙に書きだしてみるのも良いアイディアが浮かびます。
今回いくつかベビーモニターを選ぶ際に確認しておきたいポイントを下記にまとめてみましたのでご紹介していきます。
デジタルとアナログで選ぶ
盗聴の可能性をなくしたい場合には、デジタルがおすすめです。
しかしアナログのほうが安価で入手しやすい場合もあり、家計に負担をかけたくない方や、周波数を合わせることに面倒を感じないようであれば、盗難防止機能付きのアナログでも充分です。
家のつくりや立地で選ぶ
鉄筋コンクリート造りの住居であったり、周囲に同じような鉄筋の建物が多い場合、電波が届かないこともあります。しかし一方で同じ鉄筋であっても問題なく電波が届く家庭もあるなど、メーカーや製品によって差が大きいです。
気になるベビーモニターがあっても、鉄筋コンクリートの住居で問題なく使用できるかどうか、口コミなどを参考に調べてみましょう。
値段で選ぶ
赤ちゃんに関連する用品を購入するうえで気になるのが値段ですが、値段で選んでしまうのもひとつの方法です。
店舗や地域によって異なりますが、おおむね8000円から15000円が平均的であり、安いものでは5000円、高価なものでは150000円するものもあります。
スマホ対応かどうかで選ぶ
仕事や用事で外出が多い場合、映像や音声をスマートフォンから確認できるかどうかで選ぶのも良いでしょう。
スマートフォンで確認できる製品の場合、インターネットを通じて職場のパソコンから見たり、おじいちゃんやおばあちゃんも自宅のパソコンで映像を見たりといった、家族で赤ちゃんの様子を共有できる利点があります。
なお、スマホから3GやLTEで映像を見る際、おおよそ1分につき40MB程度になり、7GBの制限が付いていると1日6分しか見ることができません。外出先でWi-Fiが利用できれば制限はありませんが、そうでなければベビーモニターと一緒にモバイルWi-Fiルーターの導入がおすすめです。
購入前に確認しておきたい疑問一覧
はっきりと欲しい機能がなく、上記の選び方にぴんと来なかった場合、様々な角度からベビーモニターを調べて選ぶのもおすすめです。そこで、少しでも手間を省けるよう様々な疑問について調べてみました。
電気代はいくら?
気になる電気代ですが、製品や機能によって差はあるもののほとんどが一ヶ月50円から100円以内におさまります。しかし映像が鮮明な液晶モニター付きのものや、録画機能付きのものになると電気代がかかることもあります。
雑音で眠れない?
モニター側に雑音が入って眠れないのではと心配になるかもしれませんが、そのようなことはありません。本機と子機に距離がありすぎると雑音が入る場合もありますが、赤ちゃんとよほど離れて眠るようなことがない限り、心配しなくても良いでしょう。
どこで売ってる?
欲しいけど近場に売ってるお店がなかったらどうしようと思うかもしれませんが、簡単に購入できます。西松屋やベビーザらスといった、赤ちゃんや子供用品の専門店をはじめ、産婦人科などにも病院によってはカタログが置いてあります。
また、インターネットでベビーモニターを検索すると、たくさんのホームページがヒットします。購入しやすい方法で選ぶのも考え方のひとつです。
まとめ
ベビーモニターは、実際に使ってみなければ使用感をつかめない部分が多いです。
そのため購入に際してなかなか踏み切れないこともあるかと思いますが、この機能だけは譲れない、といったポイントを見つけてより家庭や赤ちゃんに合ったベビーモニターを選んでください。
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