赤ちゃんが室内で熱中症にならない為に!8つの対策法を紹介

寝ている赤ちゃん育児

毎年6月から9月頃にかけては、最も熱中症にかかり易いとても心配な季節です。赤ちゃんや小さいお子さんなどは室内でも熱中症にかかる事もありますので、直接日光を浴びていなくても注意しなければなりません。

先ず、熱中症がなぜ起こるのかを知り、その上で細かな対策を立て、過ごし易い環境を整えて赤ちゃんやお子さんを守ってあげなければなりませんね。

熱中症にかかる仕組みを理解しておく事は、赤ちゃんのみならず家族を守る上で大変役立ちます。解りやすくお伝えしていますので、是非!読んでみて下さい。

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熱中症の仕組み

暑い場所に居続けると体温が上がります。

体温が上がると血液の温度も上がります。

血液は温度を下げるために体の表面近くに集まり、風などの冷気で冷まそうとします。

血液が温度を冷まそうとして皮膚のすぐ下にたくさん集まっても、外気温が高いため、更に血液の温度を上げてしまいます。

血液は温度をますます高くした状態で体内に戻っていきます。

高湿度も危険!

サウナ

サウナの中をちょっと思い浮かべてみて下さい。高温多湿のサウナの中では、汗がダラダラと流れ落ちますね。

ダラダラと汗が流れているという事は、気化による体温冷却が行われていないという事になります。

サウナの場合は水風呂で身体を冷やす事が出来ますが、身体を冷せずに高温多湿の環境の中に長く居ると、熱中症の仕組みと同じように、体温は上がったままで水分と体内の塩分が極度に不足する結果となります。

熱中症になった場合、ただ暑さでクラクラしているのではなく、至る所に機能障害が起きて体の中は大変な事になっているのです。

熱中症の対策法

では、熱中症の仕組みが解ったところで、今度は具体的な対策を考えていきましょう。

エアコンと扇風機の使い方と温度設定

扇風機

エアコンを長時間つけている事に抵抗のある方は多いと思いますが、つけっぱなしでも問題ありません。ただし!エアコンも扇風機も風を身体に直接当てる事は、大人にも子供にも良い事ではありません。

最近のエアコンは、人が居る場所を感知して風を送る物もあります。そのセンサー機能は使わずに、じんわりと室内の温度を保ち続けるように設定します。

また、温度は、日中も夜も26℃から28℃を保つようにします。スイッチの入り切りで電気代も上がりますので、なるべくスイッチは切らないままで、空気の入れ替えは朝方など気温が上昇する前に行います。

適度な湿度設定を心がける

お風呂場

室温を保つ事と同じくらい大切なのが適度な湿度を保つ事です。湿度計が無いようであれば用意して、湿度の管理をします。

湿度管理は、エアコンや空気清浄機、除湿器などで行いますが、キッチンでは料理をする度に湿度が上がりますので、換気扇も大いに役立ちます。

また、家の中で一番湿度が高くなるのは浴室です。赤ちゃんにとっては、お風呂場も熱中症になり易い危険な場所です。入浴中は、時々ドアを開ける、または開けたまま入る、換気扇を使うなどして湿度を下げる必要があります。

赤ちゃんの水分補給

ミルクを与えるお母さん

生後5か月くらいまでの授乳期の赤ちゃんも、6か月を過ぎて離乳食が始まった赤ちゃんも、水分は母乳または粉ミルクで足りています。ただ、暑い季節になると赤ちゃんも大人と同じように水分を欲しがりますので、いつもよりおっぱいやミルクを欲しがることが多くなります。

授乳時間や、回数を気にせず、赤ちゃんがおっぱいやミルクを欲しがる時や、足りなさそうにしている時は、存分にあげて下さい。お風呂あがりや、お散歩に出かけた時など、普段より多く汗をかいた時は水や、麦茶、赤ちゃん用のイオン飲料水を与えます。

気になる赤ちゃんの塩分について

考えるお母さん

近頃は熱中症対策に、塩飴や、塩の入った飲料が多く売られており、「赤ちゃんにも塩が必要なの?」と思っているママが多いようですが、赤ちゃんは、まだ腎臓の機能が弱く、塩分をろ過したり、体内で塩を上手く使うが出来ません。暑い時期、確かに塩分は大切なものですが、赤ちゃんにとってはとても負担の大きなものです。

では、どうしたらいいの?と不安に思うかも知れませんが、心配する必要はありません。塩分は、母乳にも、ミルクの中にも、離乳食にも含まれています。過度に塩分を与える事は、赤ちゃんにとって熱中症対策になるどころか害になってしまいますので、塩分は普段の生活で摂れている量で充分です。

スボーツ飲料水やジュースについて

オレンジジュース

暑い時は、赤ちゃんにもジュースやスポーツ飲料などを飲ませてあげたくなりますね。しかし、大人が飲むようなイオン水系のスポーツ飲料水は、一見赤ちゃんにも良さそうに感じますが、やはりあくまでも大人の身体に合わせて作られているので赤ちゃんには不向きです。

塩分もかなり多く含まれていますし、エネルギー補給のために大量の糖分が入っています。同じく、果物のジュースもかなり糖質が高く、オレンジジュースなどの柑橘系のものはお腹への刺激も強すぎて100%果汁の物では下痢を起こす事もあります。

赤ちゃんの味覚はまだそれほど発達していませんが、甘いものと苦い物を見分ける力は敏感に出来ています。これは、甘いもの=安全な物(ミルクや母乳)苦い物=口に入れてはいけない害のある物を判断できるように、小さいながらも元々身体に備わっているチカラです。

甘い物の習慣に気を付けて!

水分補給の際に、ジュースやスポーツ飲料などを1日に何度も与えていると、赤ちゃんはそればかり欲しがるようになってきます。糖質のせいで肥満体質になったり、大人のスポーツ飲料は特に虫歯の原因として問題になっています。

また、甘いものに慣れてしまうとお茶やお水を嫌うどころか、時にはミルクを飲まなくなる子もいますし(私がそうだったらしいです。)、それに加えてジュースなどを飲み過ぎるとそれだけで満腹になってしまい、ミルクが不足して栄養も足りなくなってしまいます。

なるべく水やお茶などを飲ませ、お風呂上がりなどにジュースやスポーツ飲料を飲ませたい場合は、赤ちゃん用の物を用意して下さい。

眠っている時の水分補給について

赤ちゃんとお母さん

水分不足が気になっても、眠っている赤ちゃんを起してまで水分を与える必要はありませんが、多く汗をかくのは確かなので、寝る前に月齢に合った水分を与えます。

赤ちゃんは、お腹が空くと目を覚ましますし、その時にお水やお茶をあげるだけで充分です。水分が足りている場合は、赤ちゃんもそれほど飲みません。

ただ、ジュースなどの甘い物をあげてしまうと、必要以上に飲んでしまう傾向がありますので、なるべくお茶や水にして下さい。

月例別水分

0歳から5カ月までの赤ちゃん

完全母乳、ミルクの場合も、水分補足は普段の暮らしで充分足りています。

5か月から9カ月までの赤ちゃん

30㏄程度の水分補給。欲しがる場合はミルクなどを存分に与える。

9カ月から11か月までの赤ちゃん

50㏄程度の水分補給。

1歳以上のの赤ちゃん

80㏄~コップ1杯分ですが、飲みたい分だけ与えます。

寝かせる時の服装

赤ちゃんを寝易くしてあげたくて、裸で寝かせてるのはどうなのか、腹巻きだけで寝かせるのはどうなのか、と考えているママが多いようですが、裸や、裸に近い状態で寝かせると、赤ちゃんは体温の調整が出来なくなってしまいます。

汗の吸収率の良い寝巻きを着せてあげます。そうすると、吸い取った汗が気化して蒸発するので、その時に起こる気化熱で自然と涼しくなっているのです。

寝具ではうまく気化熱を発する事が出来ませんので、直接肌を寝具に触れさせるよりも、吸収率の良いガーゼ生地などの素材を使ったものが良いです。

離乳食の工夫!

水分を長く体内に留めておく事が出来る食材が寒天です。古来から、夏になると水ようかんやトコロテンを食していたのはその所為でもあります。

ゼリーは、常温で溶けだしますが、寒天は常温では溶けません。この特質を活かして、赤ちゃんの離乳食に取り入れる事が出来ます。

水分を含む食材、例えばお味噌汁や、おかゆにも少量の寒天を入れる事で、水分が長い時間体内に滞在します。常温では溶けないゼリー、寒天も赤ちゃんの体温でゆっくりと溶けだします。

水やお茶よりも、吸収が遅いので水分を保つ事が出来るのです。補足ですが、これは大人にも活用できます。

熱中症対策のまとめ

  • 長時間炎天下の中で過ごさない。
  • 水分を与える時はこまめに、大量に与えない。
  • 汗を大量にかくと想定される場合(お風呂・外遊び・長い就寝)は、その前後で水分補給をする。

赤ちゃんは、大人よりも体温が1℃高いので、その熱量も加わり体感温度は大人よりも熱く、とても辛い時期だと思います。けれど、それは赤ちゃんが持っているチカラなのです。

体温が高いおかげで、気化熱も大人よりも発生し易く、体力がない分だけ身体に知恵を備わって生まれてきています。過度に大人がチカラを貸すのではなく、赤ちゃんの声を聞いていると答えは自ずと出てきます。

ただ、考えてあげなければいけない事は、赤ちゃんは大人の三分の一程の大きさで、とても弱い状況にあるという事です。大人の感じている暑さの三倍、辛い思いをしていますが、大人と同じに対処されては身体が耐え切れません。

赤ちゃんを熱中症から守るには、スマホやテレビに目を向けず、赤ちゃんに熱中していたら、難なく出来る事なのです。

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