赤ちゃんへの贈り物として人気のベビーリングですが、日本ではまだまだ一般的とはいえません。
赤ちゃんが食べ物に困らないよう贈られる銀のスプーンは知っていても、ベビーリングは知らないという方も。
そこで今回は、ベビーリングの由来や意味、選ぶポイントや人気メーカーなど調査しました。
ベビーリングとはどういった意味があるの?
ベビーリングの始まりは、実は銀のスプーンと同じなのです。ヨーロッパでは昔から、生まれてきた赤ちゃんが一生食べ物に困らないよう、また、悪いものが寄ってこないよう祈りを込めて、銀のスプーンをプレゼントする風習がありました。
そこから転じて、スプーンではなくリングを贈るようになったとされています。
銀は古来より、魔除けや神聖なものとして扱われていました。また、毒と反応した場合に黒くなる銀の性質を利用して、毒見に銀のスプーンが使用されていたことも由来とされています。
安心して美味しい食べ物を食べられるよう、悪いものが寄ってこないよう、子供を思う気持ちが形になったのが銀のスプーンなのです。
使い方は人それぞれ
赤ちゃんの幸せを願って贈るベビーリングですが、気になるのは使い方。赤ちゃん用のリングだけあって非常に小さく、成長してからリングとして使うことは難しいです。
当然、赤ちゃんに身につけさせるわけにもいかず、一見すると用途がないように思えてしまいますね。しかしベビーリングには、とても素敵な使い方がありました。
ベビーリングを購入したというお母さんの中でも多かったのが、自分でネックレスとして身につける使い方です。小さなリングは胸元を可愛く魅せてくれるだけでなく、子供への様々な気持ちを再確認させてくれる、素敵なアクセサリーになること間違いなしです。
赤ちゃんが女の子だった場合に多い使い方が、成人したらプレゼントする使い方です。体験談では、女の子から女性へと成長する区切りの年齢に、お祝いとして渡すお母さんが多くいらっしゃいました。
また、女の子には19歳になったら指輪をプレゼントする風習があることから、19歳の誕生日に渡したという意見もあります。親にとっても子供にとっても思い出になる使い方ですね。
誕生日の記念撮影やお宮参りなど、記念日やイベントの際に身につけてもらう使い方もあります。記念撮影では、指も写るようしっかり写真に残すことで思い出になりますね。
ただし、赤ちゃんへの負担や誤飲や紛失といった可能性を考え、長時間身につけてもらうことは控えているお母さんがほとんどでした。
ベビーリングはいつ作ればいいの?
我が家でもぜひ作って赤ちゃんに贈りたい、そう思ってもいつ作ればいいのか気になりますね。体験談などを元に、おすすめの時期をまとめました。
赤ちゃんが1歳にもなると、少しの時間だけ家族に預けてお店に見に行くことができます。また、無事に1歳を迎えられた記念もかねることができ、よりいっそう思い出深くなりますね。
ベビーリングを作るか悩んだ末に、2歳の誕生日に作ったという体験談もあります。
3ヶ月ほど経過してから作ったという体験談もありました。
実際に産後に作った方によると、出産予定日が前後してベビーリングに入れる誕生石が変更になったり、急な入院で時間がなかったことなどから、時間ができたときに作ったそう。
誕生石が変わってしまう可能性や出産前の慌ただしさを考えると、産後がおすすめの時期ですね。
他には、産院や友人・知人からプレゼントしてもらったという方もいました。また、産後に旦那さんが買ってきてくれたという方も。
3歳になって作った方もいましたので、子供が小さいうちであれば、あまり時期にこだわる必要はないのかもしれません。
ベビーリングの選び方は?
赤ちゃんの誕生石を埋め込んであげるのが定番の選び方です。誕生石は持ち主を守り、エネルギーを与えてくれるといわれています。赤ちゃんの成長を願うベビーリングにぴったりな石ですね。
他にも、素材やデザインなど、気をつけたいポイントも忘れずに選びましょう。
誕生石
日本では以下の誕生石が一般とされています。誕生石の意味も一緒に載せていますので、ぜひ参考にされてくださいね。
1月:ガーネット(真実、友情、忠実)
2月:アメジスト(誠実、心の平和、高貴)
3月:アクアマリン(聡明、勇気、沈着)
4月:ダイヤモンド(永遠、無垢)
5月:エメラルド(幸運、幸福)
6月:パール(無垢、健康、長寿)ムーンストーン(純愛、愛の予感)
7月:ルビー(情熱、仁愛、威厳)
8月:ペリドット(幸福、豊穣、調和)
9月:サファイア(慈愛、誠実)
10月:トルマリン(歓喜、安らぎ、忍耐)
11月:トパーズ(友情、希望、潔白)シトリン(友情、輝き、命の力)
12月:ターコイズ(成功、行動力)タンザナイト(知性、気高さ)
誕生石で選ぶとなると、好みの色でないこともあります。しかし石の中には、代表的な色以外にもカラーバリエーションのあるものも。
例えば10月のトルマリンなどは、すべての色がそろっていると言われるほど、色のバリエーションが豊富です。
もし好みの色でなかったり、赤ちゃんのイメージに合わないと感じる色であった場合、色のバリエーションを調べてみるとよいですね。
素材
おすすめと、おすすめしづらい素材をそれぞれご紹介します。ただし、人によっては真逆に感じることもありますので、あくまで参考程度にご覧ください。
おすすめの素材
金にパラジュームなどを混ぜた合金です。場合によってはくすんだ色をしていることもありますが、加工によって美しい色合いとなっています。
プラチナよりも安価で作ることができ、劣化しても手軽な価格で元の輝きを取り戻せるので安心です。できるだけ金額を抑えて、デザインにも凝りたいときにぴったりな素材です。
お店によっては加工されていない、もとから澄んだ色味のものもありますので、劣化が気になるようでしたら探してみてください。同じ合金で色味の異なる、イエローゴールドやピンクゴールドもおすすめです。
おすすめしづらい素材
銀のスプーンから発祥したことを考えると、ついシルバーを選びそうになってしまいますが、シルバーは変色しやすい素材です。赤ちゃんが大きくなってプレゼントした際や、お母さん自身がネックレスとして身につけた際、すぐに黒ずんでしまっては寂しいですね。
こまめな手入れが苦手であれば、シルバーは避けるのがよいでしょう。
長期間の保管や着用を踏まえると、もっとも適した素材は錆びないことで有名なプラチナです。しかしプラチナも手入れが難しく、何より高価で取り扱っている店舗もそう多くありません。
普段から貴金属の扱いに慣れた方でない限り、おすすめしづらい素材です。
デザイン
ベビーリングを選ぶ場合、やはりデザインにはこだわって選びたいですね。もっとも定番のデザインは、誕生石がひとつだけのシンプルなものです。
誕生石をひとつだけ埋め込んだシンプルさは、赤ちゃんの性別に左右されずデザインできるのでおすすめです。
お母さんがネックレスとして身につける際には、どのようなファッションでも馴染みます。子供が大きくなってプレゼントする場合にも、そのときの流行に関係なく身につけてもらえるのが嬉しいですね。
両親と赤ちゃんの誕生石をみっつ埋め込むデザインは非常に華やかです。石の大きさを赤ちゃんの誕生石だけ大きくしたり、あるいはみっつとも小さく並べたりと変化させることで、デザインに幅を持たせられます。
また、両親と赤ちゃんの誕生石を埋め込むことで、よりいっそう思い入れも深くなり愛着がわいてきます。華やかにしたい、個性的にしたい場合におすすめのデザインです。
指輪の腕、土台となる輪の部分に装飾があるかないかも選ぶポイントになります。
ベビーリングはそのほとんどが最終的にネックレスとして使用されますが、その場合、身につけた際に石が下を向いてしまいます。そうすると土台部分が目立つようになるため、装飾を入れておき、存在感を出して指輪を目立たせることができます。
また、実際に購入された方で、赤ちゃんが男の子だったので装飾のないシンプルなデザインを選ぶようにしたという意見もありました。装飾があるかどうか、気を付けてチェックしたいポイントです。
ベビーリングで人気のメーカーは?
e.m.
若い女性に高い人気を誇る「e.m.」のベビーリングは、お母さんもおそろいでリングを作ることができます。デザインも華やかなものが多く、女性らしいデザインにしたい際にいかがでしょうか。
STAR JEWERLY
STAR JEWERLYでは、誕生石を五つの爪で留めたデザインが定番で人気があります。シンプルながら上品で、誕生石をひとつメインにしたい場合におすすめです。
4℃
マリッジリングなどで馴染み深い4℃ですが、ベビーリングはベビーベアのリボンにセットされ、フォトフレーム付きのケースに収納されて送られてきます。
リングの可愛さもさることながら、ベアやケースも可愛らしく、贈っても買っても嬉しいセットとなっています。
ANNIVERSAIRE
結婚式場として知られているアニヴェルセルですが、ベビーリングも取り扱っています。誕生石の留め部分が可愛らしいデザインになっている他、ベアやスプーンといった豪華なセットが人気です。
Arc Jewelry Studio
ベビーリングにメッセージなどを残したい場合に人気なのがArc Jewelry Studioです。名前、誕生日、出生時の体重など、片面30文字まで無料で刻印してもらえます。
K.UNO
ベビーリングの中では珍しい、大人らしく洗練されたデザインが多いK.UNO。マリッジリングと同じデザインにもオーダーでき、こだわりたい方に人気です。
ベビーリング屋さん
ベビーリング専門のメーカーで、スタッフの対応が親身で的確だと評判です。こだわって作りたい方、ベビーリングへの疑問が尽きない方、デザインで迷っている方におすすめです。
まとめ
ベビーリングは単なるお祝いのプレゼントかと思いきや、赤ちゃんの健康と幸せを願う大切なものでした。様々なデザインやメーカーなど比較しながら、素敵なベビーリングを作りましょう。
大きくなった子供がベビーリングにどんな反応を見せてくれるのか、想像すると楽しい気持ちになりますね。