女の子の習い事として人気のバレエ。バレエを習うと、どんな効果が望めるのでしょうか。
気になる費用や教室選びのポイントなども併せて紹介します。
また実際に子供にバレエを習わせていた親御さんに、メリットやデメリット、費用面などについてのアンケートを行いましたので、参考にして頂ければと思います。
バレエを子供に習わせることで期待できる効果は?
子供のうちにバレエを始めることで、たくさんの効果が期待できます。ここでは、バレエを習うことで手に入るメリットを6つ紹介します。
バレエを習うと、何と言っても姿勢が良くなります。レッスンでは常に、“上から糸で頭を吊るされているような状態”で背筋を伸ばすことを意識します。
姿勢が悪いと先生からも注意を受けるので、レッスンを重ねるごとに美しい姿勢が作られていくのです。
大人になってバレエを辞めたとしても、子供の頃に身についた美しい姿勢は一生ものです。
正しい姿勢を子供の頃から身につけると、美しい体型を手に入れることができます。
バレエを続けていくと、リラックスしている時でも無意識のうちに正しい姿勢を保つために体全体を使います。
すると基礎代謝もアップし、太りにくくなるのです。バレリーナにスレンダーな人が多いのも納得ですね。
バレエを続けていると体はどんどん柔らかくなります。
もともと体の硬かった子でも、練習を続けるうちに柔軟性を身につけることができるでしょう。柔軟性があるとケガをしにくい体になります。
バレエは全身の筋肉の発達が期待できますが、中でもインナーマッスルを鍛えることができます。
体幹部の強い体は、バランス感覚に優れた体。バランス感覚が養われると、ちょっとやそっとのことで転びにくく、ケガをしにくくなります。
発表会でも普段のレッスン中でも、人前で踊るということは、「度胸」を養います。
人前で表現をするということは、適度な緊張感と集中力を必要とするため、精神的な強靭さを身につけることができるのです。
そのためバレエを続けると人見知りやあがり症などになりにくく、いつでも堂々としていられる強さを手に入れることができます。
発表会がある場合、役割は違えど教室のみんなで同じ演目を練習します。みんなで一つの舞台を作り上げるという経験は、協調性を育みます。
メリット・デメリットは?(習わせている親御さんへのアンケート)
今回、ままなる運営事務局で独自調査を行い、バレエを習わせている親御さんから、習わせてわかったメリット、デメリットについて答えて頂いた内容をまとめますと、下記のような結果となりました。
メリットについては、「姿勢が良くなった」、「柔軟性が良くなった」と回答されている方が多いという結果となりました。その他の内訳は、「自信が持てるようになった」、「怪我をしにくくなった」、「礼儀作法が身に付いた」という声が1件ずつありました。
デメリットについては、やはり大半の人が、「お金がかかる」と回答されていました。その他の内訳は、「足を痛める可能性がある」、「中学校で部活ができなかった」、「高学年の時は睡眠不足が心配だった」、「食事の制限」という声が1件ずつありました。
バレエを子供に習わせるのにかかる費用は?
バレエを習うとどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
入会金、月謝など
教室によって値段設定はさまざまですが、一般的な目安を紹介します。
5,000円~20,000円
設定していない教室も。また、スポーツクラブなどでキャンペーンを行っている時は、入会金がかからない場合もあります。
10,000円前後
スポーツクラブなどでは入会時に、事務手数料として3,000円程かかる場合があります。
道具類にかかる費用
バレエを始めるにあたり、多くの教室では次の道具を揃えるように指示があります。
- レオタード
- バレエシューズ
- タイツ
- 下着
- 髪を結う道具(お団子を包むネットやピン)
ビギナーズセットとして、一式で10,000円前後で販売しているバレエ用品店もあります。ネットで格安で販売されていることもあるので、チェックしてみるといいでしょう。
ちなみに、レオタード、バレエシューズ、タイツは穴が開いたりサイズアウトしていくものなので、消耗品と考えていてください。数か月に一度は買い替えが必要になる場合も。
発表会にかかる費用
特に個人教室の場合は、定期的に発表会を開催している教室が多いもの。
教室によって金額に差はありますが、発表会では100,000円~200,000円程のまとまったお金が必要になるケースが多いようです。
参加費、衣装代、化粧代、それに加えて、先生への謝礼、写真・DVD代、お花代などが主な内訳ですが、これも教室によって異なります。
どのくらいの費用がかかりましたか?(習わせている親御さんの体験談)
不定期な費用は、発表会の際のレッスン代、衣装代、出演料 約50000円~。その他、大きくなると、バリエーションレッスンなどが追加になります。
定期的にかかる費用は、小さいクラスの場合、月5千円でした。不定期にかかる費用は成長に合わせて買いかえる、レオタードや装飾品、発表会での写真やDVDなどです。
月謝が7000円、空調などの費用が冬と夏に数千円、発表会が10万円(ビデオや衣装代含む)先生への花代や母の会の会費が年に1回2000円くらいでした。
定期的にかかる費用は月謝だけですが、冬だと暖房代が3ヶ月に1,000円、不定期では、勉強会に衣装代、写真代で約5万円、発表会に衣装代やゲスト料7万円ほどかかります。
家は幸いバレースクールが歩いていける距離にあるのでよかったのですが、遠い方は有料の送迎バスを利用しています。
定期的にはお月謝、発表会前には毎月発表会の積み立てがありました。週2回のお月謝13000円、積み立て10000円×10回でした。
発表会前にはバレエシューズとタイツは新調するので、5000円もかかります。発表会の写真代が買う枚数にもよりましたが、厳選して2~3万円、DVDが20000円ほど、先生へのお礼とお花代が10000円でした。お中元、お歳暮を生徒でまとめてしていて各3000円でした。
しかし、定期的に、年1回発表会があるので、専用の衣装代と特別な練習にかかる費用で、合計3万円ほど別にかかりました。
発表会の参加費用はその時々によって変わりますが、平均して5000-8000円でした。その際の衣装がさらに3000円ほどかかりました。
定期的にかかる費用は、月謝週1で7560円、2年に一度の発表会費用(特別レッスン代2万円・振付代2万円・衣装代2~3万円、ヘア&メイク代1万5000円、その他DVDや写真代)です。そのほか先生へのお礼代などを含めても10万円弱でした。
その他不定期なものはレオタード、シューズ、DVD、雑誌、トウシューズ、バッグ、化粧品などの消耗品がほとんど。
バレエを子供に習わせる際の教室選びのポイントは?
子供がバレエを習える場所としては、おおざっぱに分けると、「スポーツクラブなどの手軽な教室」と「個人でやっている本格的な教室」の2種類があります。
それぞれの特徴などを考慮し、教室選びの際の参考にしてみてください。
スポーツクラブなど
スポーツクラブやカルチャースクールの中には、キッズ向けの教室を設けているところも多くあります。
どちらかというと、本格的にバレエを続けさせたいというよりは、あくまで運動の一環としてバレエを取り入れたいと考える人向け。
同じスポーツクラブ内のスイミング教室などと併用している子供も多くいます。比較的気軽にレッスンに参加できるのが魅力。
年齢にかかわらず、週一回のレッスンを設けているところが多いようです。
発表会はないところがほとんど。ただ中には、先生が独自に発表会を開催したり、他のキッズスクールと合同で発表会を開催するところもあるようです。
個人の教室
規模はさまざま。個人教室であっても何教室も支部を持っているようなところから、1教室のみでこぢんまりと開いているところも。
どちらかというと、本格的に長期間バレエを続けさせたいと考えている人向け。先生との師弟関係を築きやすいと言えます。
教室や年齢によりまちまちですが、低年齢の頃は週1回、年齢やレベルが上がると週2~3回と増えていく教室も多いようです。
また、発表会前にはレッスン回数を増やしたり、上達するにつれて個人レッスンをするところなど、教室により回数はまちまちです。
多くの教室では発表会を開催します。発表会があることで目標ができ、日々のレッスンにメリハリが生まれます。
また、発表会での衣装やトゥシューズは、子供にとって大きな憧れとなるようです。
見学は必須
どんな教室であっても、教室選びの際に見学は必須と言えるでしょう。なぜなら、レッスン内容や先生の指導方法などは、教室によって千差万別だから。
練習や子供たちの雰囲気、見学しているお母さん方の様子など、実際に見てみないと分からないことが多くあります。
また、見学は教室の方針や費用面など、細かい部分を聞けるチャンスでもあります。いくつかの教室を見学してみて、子供が気に入るかどうかを確かめるのも大切です。
教室選びのポイントは?(習わせている親御さんからのアドバイス)
今回、ままなる運営事務局で独自調査を行い、習わせている親御さんから、今だから思う、教室選びで確認しておきたいポイントについて答えて頂きました。
どこの教室に通うかは、そのバレエ教室主催の発表会を観に行くのが1番ではないでしょうか。
子供が続けていきたいかどうかの結果もより早く出ますし、向き不向きの判断も一流の先生の方が見る目が確かなので、才能がなければさっさと別の習い事に切り替えられるので、合理的だと思います。
娘の教室は年1回あったので、基本的に発表会の積み立てがお月謝にプラスしてありました。そして、いつも発表会に向けての練習をしている印象を持ちました。
また、怪我の多い習い事でもあるので、先生の目が良く行き届く少人数制の教室が良いと思います。
発表会は2年に1回などの教室もあるので、お子様の目指すところに合わせた教室選びが一番かなと思います。
そしてスクールの特色として、大規模や有名なところはチャンスがある反面、一瞬の出番しかない端役に大金を払い続けなくてはならなくなるリスクもあるので、代表者やトップクラス講師に惑わされず、実際に担当する講師やシステムをしっかり見極めて、子供のタイプや真剣度にあった教室をしっかり見極めて選ぶといいと思います。
発表会はぜひ直接自分で一度見て、各年齢やレベルに応じてちゃんとそれぞれが主役になれる発表会なのか、作品としてレベルの高いものを仕上げることを重視しているのか、などを判断材料のひとつにするといいと思います。
まとめ
自分が子供の頃やっていたので子供にも習わせたい、というお母さんも多いのでは?逆に、自分自身ができなかったので、子供にはバレエをやってほしいという思いを抱く人もいるでしょう。
また、バレエの華やかな衣装やシューズなどを見て、子供から「バレエやりたい」と言い出すことも多いようです。
バレエを習うことで得られる効果はたくさん。美しい音楽や衣装に触れることで、情緒を育むという一面も見逃せません。
費用面や教室との相性も検討しつつ、楽しくバレエを始められるといいですね。