子供の便秘で起こり得る症状は?重症化による影響&病気との関連性

腹痛の女の子育児

子供の便秘は、離乳食に切り替えたり、トイレトレーニングを始めたりといった、食事や排便における環境の変化をきっかけに起こることが多いです。

子供が便秘になるとどのような症状が起こるかご存知でしょうか。便秘が重症化した際の影響や、関連性のある病気について、あわせて知っておくと安心です。

年齢によって症状も異なるため、幼児から小学校低学年ほどの子供を対象にまとめました。

赤ちゃんの便秘については、下記のページを参考にして頂ければと思います。

→ 【保存版】赤ちゃんの便秘に役立つQ&Aまとめ~病院リスト付き

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子供が便秘になることで起こる得る症状とは?

子供の便秘による症状

便秘になっても大きな変化のない大人の体とは違って、子供の体はすぐに不快な状態に陥ってしまいます。下記の6つの症状が現れる場合には便秘の可能性が考えれらます。

お腹が張る

便やガスが溜まってお腹が張っている状態です。お腹が張っている状態に慣れていると、本人や周囲も便秘に気づかないことがあります。

お腹が痛くなる

子供の腹痛のおよそ4割が便秘が原因といわれています。子供が痛みを訴えてきた場合、最後の排便はいつだったのか確認してみましょう。

食欲が落ちる

便が腸内に残っていると、腸へ食べ物を送ることができず、胃の中に食べ物が残るため食欲不振になります。お腹の張りとあわせて確認すると良いでしょう。

不機嫌になる

便秘による不快感や、そういった感覚をうまく言葉にできないもどかしさから不機嫌になります。

肛門が切れて出血する

硬くなった便が原因で肛門が切れてしまい、出血していたり、いきむたびに痛みを感じるようになります。この痛みが原因で排便そのものを嫌がるようになるケースが多いです。

嘔吐する

嘔吐の症状が見られた場合、かかりつけの医師への診察をおすすめします。排出されない便が体内で発酵することによって体の抵抗力がなくなり、胃や腸に菌が侵入し、嘔吐してしまうのです。

以上のことからウイルス性の感染が考えられるため、病院を受診しましょう。

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子供の便秘が重症化することによる影響とは?

落ち込む男の子

腹痛や食欲不振など様々な症状を引き起こす便秘ですが、重症化するとどのような影響があるかご存知でしょうか。

便を排出できないと、溜まった便で直腸がいっぱいになり、勝手に漏れたり出たりするようになります。

下着を何度も交換しなければならないといった負担の他に、子供の心にも大きな影響を与えます。

子供の心に与える3つの影響

トイレトレーニングを終えて、きちんとトイレができるはずなのに漏らしてしまうのは、本人にとって非常に辛いことです。

病院で下剤や浣腸を使用した治療を受けながら、子供の心のケアも行っていくことになります。

自分のにおいが気になる

便を漏らしてしまうことから、においが気になるようになります。もし臭いと思われてしまったらどうしよう、においはしていないだろうかと不安になり、ストレスを感じることも。

外出や外遊びをひかえるようになる

外出先で漏れてしまったらすぐに対処できないため、外出をひかえるようになります。また、外で体を動かして遊ぶと漏れるのではと心配し、友達からの誘いを断るケースもあります。

学校へ行けなくなる

人前で漏らすことや、授業中に漏らすことを心配し、学校へ行くのを嫌がったり行けなくなったりします。

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子供の便秘と関連性がある病気とは?

医者

過敏性腸症候群

腸の異常運動が原因で、腹痛や不快感をともなった便秘が長く続く病気です。

レントゲンや内視鏡検査をしても腸そのものに異常は見つからないことが多く、便通にのみ異常のある状態となっています。

ではなぜ腸の運動に異常が起こるかというと、はっきりとした原因はわかっていません。

脳と腸は密接な関係であるために、ストレスから過敏性腸症候群が引き起こされていると考えられる場合もありますが、一説に過ぎません。

腸閉塞

便が腸管をふさいでしまう病気のことで、便秘が悪化すると腸閉塞を引き起こすことがあります。

腹部の張りや嘔吐といった症状が便秘と似ていますが、腸閉塞の腹痛は便秘による腹痛よりもはるかに痛く、動けなくなってしまうほどです。

便秘がちな子供がひどい痛みを訴える場合、腸閉塞を視野に入れて速やかに医師の診察を受けましょう。

ヒルシュスプルング病

先天的の病気であり、消化管の壁にある神経節細胞が欠如している症状です。

大腸や小腸は、神経節細胞の刺激によって腸管の伸び縮みであるぜん動運動が起こり、消化できるようになっています。

しかし神経節細胞が欠如していると、ぜん動運動が起こらず便秘を引き起こします。

手術によって治療でき、神経節細胞の欠如の範囲が狭い場合は、手術をせずに浣腸などで対応できる病気です。

先天性甲状腺機能低下症

先天性の病気であり、のど仏の下にある甲状腺の働きが弱い病気です。甲状腺の働きが弱いと甲状腺ホルモンが不足し、現れる症状のひとつに便秘が含まれています。

近年では症状が現れるより早く、乳児のうちに発見されることがほとんどですが、まれに発見されないまま子供が成長することもあります。

お腹の張りや腹痛といった便秘の症状がないにも関わらず便秘になっている場合、一度病院で検査を受けてみましょう。

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まとめ

子供の便秘は体質だけでなく、日頃の生活や食事が大きく関わっています。だからといって一概に生活環境や食事が原因であるということは言えません。

どれだけ食事に気を配っていても、便秘になってしまうことも当然あります。

「食事が悪いから」「努力が足りないから」と思い詰めないでください。親がピリピリしてしまうと、子供も緊張してしまい便秘を悪化させてしまいます。

便秘解消には時間がかかりますので、医師に相談のもと、ゆっくり改善していきましょう。

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