母乳は卒乳後いつまで出るの?粘りがあるけど大丈夫?止め方は?

悩んでいるお母さん育児

母乳は、赤ちゃんに吸われ続けることで分泌が続きますが、吸われなくなったら自然にとまっていきます。

ただし、卒乳や断乳後すぐに完全に止まるわけではありません。

このおっぱいを放っておくとおっぱいが張って痛くなったり、乳腺炎にかかる恐れもあります。

また、おっぱいに残った母乳のために乳腺が固くなり、そこから乳がんになるという説を聞いたことがあるお母さんもいらっしゃるかもしれません。

今回は、卒乳・断乳後に母乳が止まるまでの流れと、おっぱいが張ってきた場合のケアをご紹介します。

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母乳は卒乳後いつまで出るの?

お母さん

母乳は、赤ちゃんに吸われなくなると大体1か月くらいで止まります。

自然卒乳で、もともと哺乳回数も減っていた場合は、数日後に1回軽くおっぱいが張っただけで、少し絞ればあとは軟らかいおっぱいに戻ったという人もいます。

まだ分泌も哺乳回数も多い時期に卒乳や断乳をした場合には、その日のうちからおっぱいが張ってきたり、1か月を超えてもまだ絞ったら出る、という人もいるでしょう。

たくさん分泌される母乳をそのままにしておくと、おっぱいが固く張って痛んだり、乳腺炎にかかるおそれがあり、適度に搾乳をしていく必要があります。

乳頭や、おっぱいの付け根を刺激すると母乳の分泌を促進してしまいますので、その部分には触れないように、両手で乳房全体を抑えてボールの空気をぬくように抑えて絞ります。

この絞り方は、大きめのおにぎりを作るような手つきでもあることから「おにぎり絞り」と言われています。

卒乳後の母乳に粘りがあるけど大丈夫?

教えてくれている女性

卒乳後に粘り気のある母乳が出ることは、異常ではありません。止まる直前の母乳は、水分がなくなってどろりとした感じの粘り気があります。

また、1年くらいは、乳頭を刺激すると少量の母乳がでてくることがあります。おっぱいが柔らかくなっていれば、この程度の母乳を絞る必要はもうありません。

おっぱいに残った母乳からがんになる?

卒乳後に乳腺の内部が張ってしこりになることがあり、これが乳がんのもとになるという説もあります。

ですが、現在のところ関連性は認められていません。但し、以前にしこりがあった場所で乳がんができたという例も報告されています。

また、乳がんの場合にもよく似たしこりができるため、自己判断すると乳がんを見逃してしまう危険があります。

しこりがいつまでも残るときは、授乳終了後3ヵ月後くらいから、乳ガンの健診を受けることができます。

母乳の止め方ってあるの?

女性

母乳の分泌が止まらないと、おっぱいが張ってつらいものです。でも絞るとますます母乳が出てしまうのでは…と心配になり、我慢してしまうこともあるようです。

赤ちゃんがおっぱいを吸わなくなると、乳頭の出口が閉じやすくなり、母乳が詰まって乳腺炎になる危険があります。

また、おっぱいを締め付けるようなワイヤー入りの下着なども、乳頭が閉じやすくなってしまいますので、母乳が完全に止まるまでは控えましょう。

乳頭が閉じてしまわないためにも、おっぱいが張るくらいの母乳の分泌がある間は、時々絞り出す必要があります。

授乳中の体は、おっぱいが空になると母乳を出そうとする仕組みになっているので、おっぱいが空っぽになるまで絞ってはいけません。

左右で合わせて50ml程度を限度に軽く絞ります。

おっぱいの付け根や乳頭を刺激しないよう、おにぎり絞りで、一日3回までを目安にしましょう。

母乳の分泌を抑えるために

母乳の分泌を抑えるために、いくつかの方法をご紹介します。

母乳の分泌を抑える効果のあるハーブティ

セージやペパーミントティーなど、エストロゲンを含んだハーブ茶を飲むことで、母乳の分泌を抑える効果があるといわれています。

食事

高カロリー・高脂肪な食事やおやつ、餅などは母乳の分泌を促進してしまいますのでご注意ください。水分も、牛乳やジュースなどはできるだけ控えましょう。

冷湿布

おっぱいを冷やす湿布も効果的です。おしぼりを水にひたしてから軽く絞り、何枚か冷蔵庫で冷やしておくと便利です。

お風呂上りや、おっぱいが張っているときや、母乳の分泌が盛んになる夜間には、おっぱいに当ててみてください。

反対に、おっぱいを暖めることで母乳の分泌を促してしまいますので、入浴時に長時間湯船につかることは避けましょう。

高プロラクチン血症の場合

プロラクチンという母乳の分泌を促進するホルモンの分泌がとても多い状態を、高プロラクチン血症といいます。

原因として、ストレスによってホルモンのバランスを崩していたり、長期間の抗うつ薬、胃潰瘍の薬など服用によるものや、脳腫瘍が隠れているによる場合もあります。

卒乳後何か月も母乳の分泌が多い上に月経が再開しない、頭痛・視野が狭くなるなどの症状を伴う場合には、婦人科の受診をお勧めします。

まとめ

卒乳しても、母乳の分泌がすぐに止まるわけではなく、おっぱいが張って痛い時などは搾乳する必要があります。

その場合は、1日3回までを目安に、新たな母乳の分泌を促さないように少量、おにぎり絞りで搾乳しましょう。

母乳の分泌が多い時は、高カロリーな食事を控え、母乳の分泌を抑えるハーブティなどを試してみてください。おっぱいを冷やす冷湿布も効果的です。

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