同窓会は、懐かしい友人との久しぶりの再会にワクワクして楽しみな反面、ドキドキ感もある特別な集まりです。
特に、30代の同窓会は、未婚者と既婚者が入り混じっていて、それぞれの生活もガラリと変わっていることが多いものです。
そんな同窓会で一番気になるのは、やはり服装です。それも、居酒屋やレストランでの開催ではなく、ホテルでの同窓会となると、一体何を着て行けばよいのかと悩んでしまいます。
もし、場違いな服装で行ってしまえば、周りの人たちから浮いてしまうのは必至です。
ここでは、ホテルでの同窓会にスポットをあてて、服装やアクセサリー選びのポイントや注意点について解説します。そして、30代女性におすすめの「とっておきコーデ」も紹介しましょう。
ホテルでの同窓会で着る服装選びのポイントは?
ホテルでの同窓会の場合、もし、案内状にドレスコードの記載があれば、それに従います。
ですが、ドレスコードの記載がない場合や「平服でお越しください」と書かれている場合には、悩んでしまう人が多いのではないでしょうか。
服装選びの前にチェックすること
ホテルでの同窓会の場合、まずは、「ホテルにふさわしい服装」というところから考えますが、それだけでは十分ではありません。やはりTPOを考慮しなければなりません。
服装選びを始める前に、まず、以下の点についてチェックしましょう。
案内状にドレスコードの記載がないときには、一度ホテルのホームページを確認してみましょう。ホテルのドレスコードが記してある場合があります。
昼間の同窓会なのか夜の同窓会なのかによっても、服装選びのポイントは異なります。夜に開かれる同窓会では、仕事帰りに行くことになる場合もあるでしょう。
友人だけの同窓会なのか恩師も出席しての同窓会なのかで、服装の自由度が変わります。
ときには、同窓会に合わせて他のイベントを行う場合があります。たとえば、学校の記念式典や恩師の還暦祝いや退官祝いなどです。
イベントがある場合には、そのイベントに配慮した服装を心がけなければなりません。
ホテルでの同窓会の服装選びの基本
「セミフォーマル~おしゃれな平服」のレベルで考えます。具体的には、「初めてのデート」から「2回目のデート」くらいに着て行くワンピースやスーツのイメージです。
セミフォーマルと言っても、結婚式に出席するような服装では、キメすぎで浮いてしまいますので、気をつけてください。
パンツスーツも着こなし方次第では、とてもおしゃれなコーデになるので、仕事帰りに参加する夜の同窓会にはオススメです。
ただし、仕事終わりのスタイルそのままでは、ビジネスライクなイメージになってしまうので、アクセサリーや小物は取り替えて華やかさをプラスしましょう。
スカーフやベルトなどの使い方1つで、カッコいい女性を演出できますし、フェミニンなアクセサリーや小物を使えば、女らしいスタイルにもなります。
服装選びで注意しておきたいポイント
サンダルやミュールは普段履きなので、ホテルの同窓会では避けましょう。パタパタと音が鳴る恐れもあります。
昼間の同窓会はもちろん、夜の同窓会であっても、肌を露出しすぎるのは絶対にやめましょう。
バストが見えそうなほど胸元が大きく開いているトップスや短すぎるスカートなどは、品格を下げます。逆に、長すぎるロングスカートも場違いです。
若く見られたいと思うばかりに、はりきって10代の女性が着るような洋服で出かけてしまうと、若作りになり「無理しすぎている感」が否めません。
イタイ人だと思われて、周りから引かれる可能性大です。
ですが、逆に地味過ぎる服装だと、所帯じみてしまったり、老けて見られたりします。年齢相応の服装で、おしゃれな大人の女性を演出したいものです。
季節ごとの服装選び
同窓会が行われる季節によっても、服装選びのポイントは変わってきます。
春の同窓会でのポイント
春の同窓会には、明るく華やかなワンピースやスーツが似合います。
ただ、セットアップスーツとなると、堅苦しい印象になったり、まるで仕事着のように見える場合もあるので、無難だとはいえ、難しい一面もあります。
インナーや小物、アクセサリーで変化をつけることがおすすめです。
スーツのジャケットを手持ちのスカートやワンピースに合わせて、スカーフを巻いたり、春らしいインナーを合わせたりすると、堅苦しさがなくなって自分らしい着こなしになります。
迷った時には、ネイビーやベージュ、明るいグレーなどを取り入れると上品な印象になります。ただし、保護者のようなスタイルにだけはならないように注意しましょう。
夏の同窓会でのポイント
夏の同窓会の場合は、「爽やかな夏のデート」といったイメージで選ぶとよいでしょう。
オフホワイトや淡いブルーやグレー、薄めのベージュなどの爽やかない色合いを意識するのがおすすめです。ただし、いくら暑い夏だからといっても、肌の露出は厳禁です。
品良くデコルテを出せるノーカラーのジャケットであれば、涼しげで夏の同窓会には最適です。また、袖を折り返せるタイプのジャケットも、軽やかで若々しいスタイルになります。
ホテルのバンケットは、冷房が効き過ぎていることが多いものです。カーディガンやボレロ、ジャケットなどの羽織物を持参しておきましょう。
ストールやショールは、食事のときに邪魔になることが多いアイテムです。食事中は外しておくのが賢明です。
秋の同窓会でのポイント
秋の同窓会では、秋らしい色を取り入れると季節感を出せるだけでなく、上品で洗練されたイメージになります。
秋らしい色合いには、ボルドー、ワイン、パープル、カラシ、キャメル、濃いローズピンク、レンガなどがあります。
季節感を取り入れたファッションは、同窓会での集合写真も華やかにしてくれます。秋口からは、ファッションとしてストールを使いたくなりますが、食事の時には外すのがマナーです。
冬の同窓会でのポイント
ホテルの会場は暖房が効いているので、冬であっても厚着をする必要はありません。コート類は着たままにしないで、クロークに預けておきます。
ボレロなどは着用していてかまいませんが、ファーつきのものには少し注意が必要です。
ファーは結婚式のように、同窓会ではNGとはされていませんが、格式の高いホテルや恩師が出席する同窓会では、控えた方が無難です。
ニット素材のジャケットやシャネル風のスーツなどは季節感があり、冬の同窓会にはおすすめの服装です。
ただし、冬のトップスに多い毛足の長いデザインのものは、料理に入ってしまう恐れがあるため、食事を伴う集まりには向いていません。
冬の同窓会では、ブーツを履くことは自由ですが、格式の高いホテルには不向きです。やはり、パンプスを履いて行くのが理想です。
また、ホテルでの同窓会であっても、いつもバンケットだとは限りません。時には、和室で行われることもあります。ブーツは脱いだり履いたりが不便なため、十分考慮する必要があります。
着物という選択肢
ホテルでの同窓会の服装には、「着物」という選択肢もあります。ただし、洋服のときとは異なる注意点があります。
普段から、着物を着慣れているのなら、さらりと着こなしている着物姿は美しいものです。他の人とは違う装いに、注目の的になること間違いなし。
ただし、着慣れていないと、どうしても不自然な身のこなしになり、はりきり過ぎの印象を持たれて浮いてしまう恐れがあるため、あえての着物はおすすめではありません。
恩師が出席しているときには、恩師よりも格の高い着物になってはいけません。留袖や訪問着は控えましょう。
おしゃれなお出かけ着に匹敵する小紋や紬なら、周りの洋装の人たちとも違和感なく馴染むことができるでしょう。
季節感のある色や柄を選んで、半襟や帯どめなどの小物で華やかに装えば、自分らしくキラリとした個性を演出できます。
ホテルでの同窓会でアクセサリーやバックは?
洋服は、アクセサリーやバッグによって、そのイメージが全く違ったものになります。
同窓会に着て行く服装が決まっても、身に着けるアクセサリーやバッグは、自分のセンスや好みで選んでもいいものかと、不安に思う人が多いようです。
アクセサリー選びのポイント
ホテルが会場の同窓会では、アクセサリーにも気を使う必要があります。
派手なアクセサリーは避ける
ポイントは、上品なアクセサリーを選ぶということです。派手なネックレスやピアスをジャラジャラと身に着けるのは、場違いな印象が否めずホテルには不向きです。
もし、迷うのならパールを選びましょう。パールなら清楚なイメージになるので、上品な大人の女性にはピッタリです。
品の良い華やかさを重視
派手なアクセサリーを避けるといっても、オーソドックスな一連パールでは、少し物足りないと感じるかもしれません。
同じパール使いのネックレスでも、少し長めのデザインや数連になったものなら、洗練された華やかさを演出できます。
ネックレスはせずに、インパクトのあるピアスだけをつけるというテクニックもアリです。ですが、その場合にも、派手になりすぎていないかを必ずチェックしましょう。
夜の同窓会なら、アクセサリーも昼間よりは少しキラキラするものを身につけてもよいでしょう。
ただし、その場合にも、「一体何しに来たの?」と思われるような品のないきらびやかなアクセサリーは避けましょう。
華奢なデザインを選べば、キラキラと輝くゴールドのアクセサリーであっても、主張しすぎることはありません。
バッグ選びのポイント
ホテルでの同窓会では、バッグの大きさがポイントです。
大きなバッグはクロークへ
大きいバッグで会場に入ってしまうと、バッグを置いておく場所に困ります。
ホテルでは立食スタイルのことも多く、食事を取りに行くときにも邪魔になってしまいます。大きなバッグはクロークに預けて、小さめのバッグだけを持って会場に入るようにしましょう。
小ぶりで上品なバッグを選ぶ
同窓会では、懐かしい友人たちとの会話を楽しむために、移動することも多いでしょう。クラッチバッグのような小ぶりなものがベターです。
エレガントなデザインのクラッチバッグは、立ち姿をより美しく見せてくれます。また、細めのチェーンなどで肩や腕にかけることができるバッグは、両手が自由になるので同窓会では大活躍です。
服装との色のバランスを考える
モノトーンやネイビーのワンピースなどには、暗い印象にならないように、刺し色になる明るい色のバッグを合わせるのがおすすめです。
シャンパンゴールドや淡いピンク、ライトグレーなどは、パッと華やかになり、どんな服装にも合わせやすい色です。
黒のバッグはオールマイティに使えるうえ、明るい色の服装に合わせると、引き締め効果があります。ただし、堅苦しい印象や地味になり過ぎないように、バッグのデザインには気をつけましょう。
ホテルでの同窓会におすすめのコーデは?
服装のマナーやルールが理解できたら、いよいよ服装選びです。「ホテルでの同窓会ならコレ!」と言える、30代の女性におすすめのコーデを10点紹介しましょう。
出典:wear
とにかくシルエットが綺麗です。それなのに、お腹周りはゆったりで二の腕も隠してくれるデザインになっています。
気になる部分はカバーしつつも、女性らしい魅力を引き出してくれる超優秀ワンピースです。身に着けているアクセサリーやバッグもお手本になります。
出典:wear
ジャガード素材だから、春夏だけでなく、秋冬の同窓会にもOKです。上質なジャガードだから、上品な華やかさを演出できます。
長めのパールネックレスがエレガントな魅力を際立たせ、大人っぽいモノトーンの靴とバッグが全体を引き締めています。
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明るい色が苦手だという人におすすめの黒のドレスコーデです。オーソドックスな黒も、ケープドレスならおしゃれ度がアップします。
透け感のある格子柄が軽やかな印象のケープと、胸元の大粒パールのネックレスがアクセントになっています。バッグと靴はパールを意識して、同色系でトータルコーディネートされています。
出典:wear
パンツ派の人なら、こんなコーデが素敵です。セットアップでも抜け感のある着こなしになっているのは、ジャケットがノーカラーだからです。
インナーとバッグ、靴は、白と黒で統一感をもたせているところも、お手本になるコーデです。
出典:wear
トップスとパンツのこんなスーツなら、ワンピースに負けないくらい女性らしい着こなしができます。
トップスとのバランスが絶妙な長めのパールネックレス。黒のバッグと靴が、全体を引き締めるスパイス的な役割を果たしています。
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同窓会では無地のワンピースを着ている人が多い中、こんなステキな柄のワンピースなら注目されること間違いなし。黒のジャケットを合わせているから、品よくまとまっています。
全体に柄のあるワンピースやスカートのときには、アクセサリーは極力控えめに!バッグや靴もシンプルな方がドレスが映えます。
出典:wear
トレンドを取り入れたガウチョのセットアップは、気負いすぎないところにセンスが光ります。
ガウチョが下半身をカバーしてくれるうえ、短めのトップスがさらにスタイルを良く見せてくれます。また、トップスのフリンジが、エレガントな印象を醸し出しています。
バッグと靴は、洋服とは対照的にシャープな印象のものを合わせていて、甘すぎないところもGOOD。
出典:wear
ワンピースが主流の同窓会コーデですが、こんなコーデならワンピースに負けませんね。秋らしい色使いで、バッグや靴、アクセサリーもうまくまとまっていて、秋の同窓会にはピッタリです。
黒のトップスでも重たくならないのは、ボトムとのバランスの良さと長めのネックレスがアクセントになっているからです。
出典:wear
9月、10月は、まだまだ暑い日もあります。そんな季節にピッタリなコーデです。
秋らしいボルドーのワンピースに、落ち着きと可愛さを併せ持っている黒のボレロが、とてもフェミニンです。シンプルな黒の靴が、ドレスをさりげなく引き立てています。
存在感のあるネックレスも、パールなので上品に仕上がっています。
出典:wear
5分袖なので、初秋から冬にかけての同窓会で活躍しそうです。シンプルなデザインに、ウエストのリボンがアクセントになっています。
深いワインカラーのワンピースと黒のリボンの組み合わせが、30代の女性を大人可愛く見せてくれます。
まとめ
ホテルで同窓会が開催されることになっても、ちょっとしたマナーさえ知っていれば、服装選びは怖くありません。
あとは、「上品さ」と「年齢相応」ということをポイントに考えれば良いだけです。
そして、服装を選ぶ時には、ここで紹介したおすすめコーデをぜひ参考にしてみてください。さっそうと会場に入って行けるような、素敵なコーデが見つかればいいですね。