生まれたばかりの赤ちゃんはママの母乳で育ちます。しかし、時期がくると口から食べ物を食べる練習をしなければいけません。赤ちゃんの初めての食事、それが離乳食です。
ダウン症児の離乳食、どうすればいいか迷っていませんか。実は迷うところはありません。ダウン症でも普通でいいのです。
健常児と同じ時期にスタート
ダウン症の特徴のひとつに筋緊張の弱さがあります。それは体全体をとおして言えることで、口、顎、といった部分も例外ではありません。
我が息子のR君も母乳を吸う力が弱く、哺乳瓶でミルクを与えるのにも大変苦労をしました。だから離乳食を始めるなんて、ずっと先でいいよね・・・と思っていました。
しかし、相変わらず必死になってミルクを飲んでいるR君を見て、私は決めたのです。日ごとに哺乳瓶を吸う力は強くなっているけれど、そんなに必死に頑張らなくてもよいと思いました。
そして、「少しでも早くお口から物を食べる習慣を身につけさせたい!」と決めました。
健常児の離乳食開始が生後5か月です。R君の離乳食デビューは生後6カ月のころでした。
少しずつをゴクリ
はじめはドロドロ上の物を与えていました。R君のお気に入りはかぼちゃやじゃがいもをドロドロ状につぶしたもの。それを少しずつお口に運びます。(小さめのスプーンがいいですね。少量しかのりませんから)
子供にスプーンを使って「あ~ん」とご飯をたべさせたことがあるママなら経験があるでしょう。早く食べてほしいから、次第とスプーンに乗せる量が増えてしまうこと。
R君の場合はまだまだ食事として与えているのではなく、あくまでも舌に食べ物をのせるといったことに慣れさせるためのいわば訓練です。
だから少量のものを舌でさわり、ごっくんしてくれるだけで拍手ものです。
ごっくんもダウン症児にとってもとても難しいことなんですよ。おまけにR君は舌の感覚がするどいらしく、何度もべーとお口から出してしまっていました。
それでも根気よく与えることで、次第と舌の上に物がのるといったことに慣れてきてくれました。
ダウン症だって特別じゃない
R君には二人の弟がいます。もちろん弟君達も離乳食の時期があります。弟君達に離乳食を与えてみて、気がついたこと、それはダウン症であっても健常児であっても、離乳食は変わりがないのです。
はじめはドロドロ状のものから始まり、次第に形があるものに、そして徐々に固いものに挑戦してくといった順序は障害があっても変わりありません。
ダウン症だからといって特別なメニューはなく、健常児だからといって、離乳食を軽く考えてはいけないのです。
現に三男の離乳食嫌いには困ったもので、ダウン症のR君の時よりも頭を悩ませたことを今でも覚えています。
ダウン症だから何もかもが特別じゃやないのです。離乳食を始める時も同じ、メニューだって同じです。ただ少しずつ、少しずつだけを心掛けていればOKです。
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