ダウン症児のコミュニケーション力について体験談を元に考えてみる

R君と友達育児

ダウン症の我が子、果たしてこの子は喋ることができるのだろうか・・・そんな悩みを持っているママは少なくないと思っています。

実は私もそうでした。言葉が出てくるのも遅いし、話を始めても発音が不明瞭。でも、現在12歳のダウン症児のR君。とってもお喋り好きな少年に成長しています。

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口癖は「ブタ」

始めて言葉(言葉らしきもの)を話したのは2歳の頃でした。それまでも「あーあー」とか「うー!」とか欲求や感情を表現する音は発していましたが、2歳になってやっと「ママ」ということができました。

それからはよく耳にする単語を口にするようになりましたね。

「パパ」「バナナ」「スプーン」「イラン」

最後の「イラン」はハッキリと言えて、イランイラン病の発症となるわけです(笑)

幼稚園に入園した頃の口癖は「ブタ」

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”obacyann1.jpg” name=”園長先生”]R君、おはよう [/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”child2.jpg” name=”R君”] ブタ![/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”obacyann1.jpg” name=”園長先生”] えっー!![/speech_bubble]

といったやりとりが毎朝ありました。

12歳の今

R君は大のコミュニケーション好きに成長しました。人とお話するのが大好きです。

発音は不明瞭はところはありますが、一生懸命に伝えます。聞く側も聞く姿勢でいてくれると90%は伝わりますので、会話を楽しむことができます。

でもどうしても相手に伝わらない場合、R君は知恵を絞ります。身振り素振りのジェスチャーを交えたコミュニケーション法を習得しています。

学校のお友達とも、家で遊ぶ約束をしっかりとしてきます。遊びに来てくれるお友達の名前を私に的確に伝えることができますし、子供間でコミュニケーションはバッチリとれています。

身振り手振りをするR君

電話大好き

ほぼコミュニケーションはとれるといっても、発音が不明瞭の為にどうしても伝わらないこともあります。そんな時には紙に字を書いて教えてくれるようにもなりました。

なんとかして伝えたい!

僕の希望を聞いてほしい!

その思いがあるから色々な工夫をしているのでしょう。

R君は電話が大好きです。電話って聞くことに神経を集中してますよね。だからR君の言葉に全神経を集中して聞きます。となると、R君の会話は100%に近い確率で話が通じるのです。

祖父母と電話を話して、自分で外食へ連れていってと頼んでいますよ(笑)

電話をするR君

伝えたいと思うことが大切

ダウン症という障害があったって、自分の意思や希望を伝えたいと思うのは当然のことです。障害があるからこそ、その欲求は大きいのかもしれません。

「なんとかして自分の思いを伝えたい!」

その気持ちがあってこそ、コミュニケーション力はついていくのです。

嬉しい時には嬉しい!

悲しい時には悲しい!

何かをしてほいいなと思う時には欲求を伝える!

自分の気持ちを伝えたいと思うことが大切だと思います。

そのためには嬉しいと伝えたくなる刺激や体験。悲しい気持ちを察して、声をかける。話をしたそうにしている時にそっと耳を傾けることが大切なのかなと思います。

聞いてくれる人がいる、話す相手がいるってとても幸せなことですから!

R君とお母さん

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イラスト by hiro

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