ダウン症児の反抗期(イヤイヤ期)の経験から分かった事とは?

反抗期のダウン症児育児

反抗期は誰しもが通る道。それはダウン症児であっても例外ではありません。

例外でないどころか、私の息子の場合は、長い長い反抗期。物心がついたころからずっと反抗期のようなものです。(笑)

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やってきたイヤイヤ期

反抗期とは一般的に2度やってくるといわれていますね。1回目は2歳頃の第一次反抗期。そして、思春期の第二次反抗期。

第一次反抗期は、なんでもイヤイヤと首を横にふることからイヤイヤ期を呼ばれることが多いようです。私の息子にもイヤイヤ期はありました。確かに2~3歳のころ、イヤイヤの連発でしたね。

「ボールで遊ぼうか?」VS「イヤー!」

「牛乳飲む?」VS「いやー!」

「お散歩に行こうよ~」VS「イヤー!」

イヤイヤ期のダウン症児

こんなやりとりが毎日ありました。他の言葉はまだまだ未発達だったのに、「イヤー!」だけはハッキリと聞き取れたのですから、面白いですね。

究極のイヤイヤ期が到来

しかし、3歳頃の反抗期なんてまだまだ可愛らしいものですよ。我が息子R君は小学校に入学してからも反抗期は続きます。

先生の指示に従わないことも多く、気ままな行動をすることも度々。高学年になった今でも、音楽室への移動がイヤとか、体操服に着替えるのがイヤとかで反抗をします。

幸い、R君は先生やお友達とコミュニケーションがとれるので、ハッキリと言葉で「イヤです!」と伝えています。でも、集団生活の中にいて、周りがスムーズに行動をしている中でそうしたR君の行動は考えものです。

先生方もなんとかみんなと同じように行動をさせようとすると、次は動かなくなります。石、もしくは岩となり、ガンとして動かないのです。いわゆる座りこみですね。

座り込みをするダウン症児

座り込み対策とは?

身長131cm、体重40kgのR君を動かすことは大変なこと。先生から相談を受けた私は「放っておいてください」と伝えました。

家でもそうですが、頑固になり、聞く耳をもたない状況では何をしても無理です。力任せに石を動かそうとしても、こちらの体力が消耗するだけ。なので、R君が座り込みをした際には放置をしてもらうことにしました。

すると、誰からも相手をしてもらえいことを察知したR君は、ついに重いお尻を上げて動き出します。そのまま音楽室へ行くこともあれば、校舎内をウロウロすることもあります。

そこでイタズラをしてしまうこともあるのですが、自分の意思で動き出すことをまずは褒めます。そして、周りを困らせてしまったことへのお話を始めてもらいます。

その結果、クラスメートに「ごめんなさい」を言うこともありましたね。しかも度々。繰り返すR君の迷惑な座り込みに先生もお友達も気長に付き合ってくれています。

謝るダウン症児

そしてひとつの発見がありました。

先生からのお叱りの言葉よりも、お友達から浴びせられる言葉の方がR君に響くのです!

「そんな事してたらR君のこと嫌いになるで~」

ショックを受けるダウン症児

それは困る!と思ったのでしょう。「座り込み、もうしません!」と宣言。こうしたやりとりが何度も続き、座り込みの頻度は減っていきます。

反抗の理由は注意をひきたいから

自分を見てほしいから故意に悪いことをするってあるじゃないですか。反抗期ってそんなものかな・・・と私は思います。

「イヤ!」と言ってみたら先生は僕だけを見てくれるんじゃないかな・・・なんて、自分を見てほしいといった欲求の先にあるのが反抗期だと思います。

自分のことをみてほしいダウン症児

コミュニケーションがとれるといっても、自分の気持ちを言葉でうまく伝えることは100%ではありません。時には気持ちと正反対のことを口にすることもあります。

「○○しようか」VS「は~い!」と素直な返事が返ってこないと、周りにいるものはイライラとします。でもしばらく放っておいてみると必ず次のアクションを起こしてくれますよ。

それに対して関心を示し、そしててあげることで、僕のことを見てくれているといった気持ちへの切替ができるでしょう。

12歳の今でもR君は反抗期の真っ只中です。世間でいう第二次反抗期、このまま突入でしょうね。

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イラスト by hiro

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