スプーンやフォークからお箸への切り替え。とても悩みます。
手先が不器用な子が多いダウン症。中には正しくお箸をもって食事をしているダウン症児もいます。我が家のR君、お箸は大の苦手なんです。
まずは定番のエディソン箸
エディソンのお箸はリングがついていて、そこに右手のひとさし指と中指を入れるだけでOK。とても簡単にお箸を使うことができます。
ダウン症のR君の場合、始めてエディソン箸を使った時こそ、若干の抵抗はあったものの、すぐに使えるようになりました。ただ、指が短いのでリングの位置は調節してあげないといけません。(リングは簡単に動きます)
エディソンのお箸は右利き用と左利き用がありますし、子供用品のお店では必ず売っています。通販サイトでも入手できますよ。
お箸の先にミッキーマウスやプーさんがついている可愛らしいものもあり、お箸に苦手意識があるお子さんの気分がほぐれるかもしれません。
スプーンからの移行期にはまずはエディソンのお箸がお勧めです。R君はエディソン期が長く続きましたね。(幼稚園年少組~小学校3年生)
優れ物!バネ付き箸
エディソン期からの脱出は度々試みました。が、あえなく失敗。
普通のお箸を食卓に並べて準備をしていると、R君は自分でエディソン箸を探し始めます。外食の時ももちろんエディソン箸を携帯。
「このままでは一生お箸が使えなくなる・・・」と思い、普通箸へのステップとして他の矯正箸を探し始めました。
そんな時、ダウン症の先輩ママからの嬉しいアドバイスが・・・。
「R君、このお箸使ってみたらどう?」
見せてくれたお箸の写真は、2本のお箸の間にバネがついているものでした。「これは食べやすいの?」と私の素朴な質問に、先輩ママは「握ることが上手になるよ」と。
先輩ママに頼み、すぐに購入をしてもらいました。(先輩ママの知り合いの方が通われている作業所で販売されているお箸でした)
入手したバネ付き箸。エディソン箸が大好きなR君の反応はいかがなものでしょう・・・。
意外や意外!あっさりと使いこなしているではありませんか!
しかも、エディソン箸のリングに指を入れる手間が省け、楽チン様子です。小さなお豆さんもつまむことができますし、R君は御機嫌です。
色々あるお箸アイテム
バネ付きお箸を使いながら、普通箸への移行も度々挑戦しています。通販で販売していた『3点支持箸』も試しました。人間の形をしたシリコンのゴム製のアイテムも使ってみました。
これは2本の足にお箸を差し込んで使います。(正式名称は忘れてしまいました。我が家ではお箸固定クンと呼んでいました。)
『3点支持箸』はお箸の固定が難しく、2本のお箸の先がずれてしまいます。『お箸固定クン』は差し込んであるお箸をすぐに取ってしまい、度々装着しないといけないのですが、外出時にはとても便利なアイテムでした。
他にも指の位置を固定させるお箸など、色々なアイテムを使用しましたが、R君にとっての一押しはやはりバネ付き箸ですね。バネ付き箸のお陰で握ることは上手になり、どんなお箸もそれなりに使うことができるようになりました。
もちろん普通箸も。でもダウン症のR君にとって一番楽に食事ができるのがバネ付きお箸なので、12歳の今になっても愛用品のままです。
バネ付き箸を手離せない理由は楽だから・・・だけではありません。
我が家はおかずを大皿にもって食卓に並べることが多いのです。なので、大好きなおかずを弟たちに奪われないためにも、お箸を上手に使わなければならないのです。
R君が普通箸を使っていると弟たちに遅れをとってしまうので、バネ付き箸で対等に勝負しているのです(笑)
それだけの食欲とハングリー精神があれば、普通箸を克服して、食の戦いに挑んで欲しいものですね。