ダウン症の子供を授かったと知ると、将来が真っ暗に思えたり、「どうして私がこんな目に・・・」なんてどうしても悲嘆的になってしまいますよね。まぎれもなく私はそんな感じでした。
でも、そんな私の横で息子のR君はお腹をすかして泣いています。
そうなんです!母は泣いてばっかりもいられないのです。お腹をすかしている我が子に授乳をしなくてはいけないからです。
一筋縄ではいかないダウン症児の授乳
授乳と一言でいってもとても難しいものです。母乳がたらふく出て、それをゴクゴクと飲んでくれる赤ちゃんなら問題ないのですが、R君の場合はそういう訳にはいきません。
ダウン症の特徴として筋緊張が弱い点があげられます。なので、あごの筋肉も弱く、思うように母乳を吸うことができないのです。吸ってくれないと母乳の出も悪くなるし、なんて悪循環。
出産をした産婦人科では、少量の母乳を回数を重ねて与えるようにと言われました。1回の授乳では少ししか飲まないので、度々授乳をするのです。
ちょっとずつしか喉を通らないので、お腹はいっぱいにはならないですよね。授乳後すぐに寝たとしても、それは吸うことに疲れただけでお腹は満たされている訳ではなく、その結果すぐに起きちゃいます。
度々の授乳、しかも時間がかかる、寝てくれない・・・私はヘトヘトでしたね。
ミルクを与えたいけれど・・・
もちろんミルクも与えていましたよ。でも、ここでも問題が・・・哺乳瓶を吸えないのです。一生懸命吸っていてもミルクは減っていません。
お腹がすいているR君は必至に吸っていて、顔は真っ赤っか。頑張っているのにミルクは出てこない状況は見ていてとても辛かったですね。
R君が吸える哺乳瓶の先をいくつ買ったでしょうか。アレコレと試してみて、喜んだりガッカリしたり・・・。
主人もベビーショップやドラッグストアをはしごして、目新しい哺乳瓶を買ってきてくれました。飲みやすい哺乳瓶の先が見つかれば、そればっかりを使い、使いすぎた結果に穴が大きくなってしまったことも。
ミルクが十分に飲めるようになると長時間寝ることができ、ようやく私も一息つくことができました。
哺乳瓶探しに奔走
でもね、飲みやすい哺乳瓶ばかりではダメなんですよ。だってアゴを鍛えることも大切だからなんです。なので、飲みやすい哺乳瓶とちょっと頑張って吸わなければいけない哺乳瓶を交互に使っていました。
頑張らないとミルクが出てこない哺乳瓶を使うとR君はビックリした感じこそありましたが、懸命に吸っていましたよ。半分飲めたら、お気に入りの楽なほうの哺乳分に代えてを繰り返しました。
ミルクと並行して母乳だって飲ませていました。母乳は徐々に吸う力がついて次第に飲めるようになりました。それを身をもって実感することができるので、R君の成長に嬉しくなったことを覚えています。
ダウン症の育児は色々な大変なことはあります。でも、それと同時に色々な発見があり、成長を感じる喜びもあります。
親と子、一緒になってやるしかない!そうすれば、ハッと気づいた時に「すごくなったよね~」って素直に感じることができますよ。
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イラスト by hiro
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