ダウン症のお子さんに多いといわれている睡眠時無呼吸症候群。我が家のR君も例外ではありませんでした。
発覚は毎晩の様子。眠りが浅いのかな・・・と見過ごさないでよかったです。
夜中に座るR君
R君、7歳。小学1年生。学校生活は色々ありながらも充実した毎日を過ごしていました。
めいいっぱい遊んで、勉強して(?)の日々。さぞかし疲れて夜はぐっすり眠っているだろうと思いきや、実際はそうではなかったのです。
夜中に何度も起きているのです。でも泣いたり、ママやパパを起こしたりしません。
お布団の上に座ってじっーとしています。よく見ると眠っています。
そうなんです、座ったまま寝ているR君。何度も「お布団でゴロンしようね」と声をかけては、R君の体を横にしていました。
驚きの事実
横になっては座り、横になっては座りを毎晩繰り返すR君に、さすがに心配になり、眠っているR君を観察することにしました。するとあることに気がつきました!
座る前に何と!R君は息をしていないのです。
息が止まり、しばらくするとムクっと座り始めます。呼吸をしていない、(正確には呼吸ができなかったので)呼吸がしやすい体勢に無意識にチェンジをしていたのですね。
驚きの事実を知り、ある病名が私の脳裏をよぎりました。
もしかして睡眠時無呼吸症候群!?
当時、睡眠時無呼吸症候群はよく取り上げられていました。しかし、対象は肥満傾向にあるおじさま方。まさかまだ7歳のR君がそんな症候群だなんて・・・と思いましたが、その症状を調べてみると当てはまる項目がいくつかありました。
・睡眠時、息が止まっていることがある
・身長が伸びない
・朝の寝起きが悪い
・日中の集中力がない
ダウン症児の成長はゆっくりなので、身長が伸びないことはさほど気になしていませんでした。しかし、半年間に数ミリしか伸びない身長にはさすがに心配になっていたので、睡眠が関係しているのではと思い始めました。
朝の寝起きが悪い要因はぐっすりと眠れていないからですね。集中力の無さもドンピシャ!
ダウン症だからと思っていましたが、実は睡眠の影響もあったのです。
そして、睡眠時無呼吸症候群を検査してもらえる専門機関を受診することになります。その結果、R君に下された病名は「睡眠時無呼吸症候群」でした。太ったおじさんだけの症状ではなかったんですね。
実はダウン症児には多いみたいです。大きな舌や咽頭が狭いこと、大きな扁桃腺とアデノイドが原因となっているようです。
R君は扁桃腺とアデノイドを切除する手術を受けました。術後は夜中に座ることもなくなり、何よりも驚くことに身長がすごく伸びました!
R君の場合は寝ながら座っていたけれど、お子さんによっては呼吸ができなくなる度に泣きだしてしまうケースもあるみたいです。
どうして寝てくれないの・・・と悩んでいるお母さんは眠っているお子さんの吐息に耳を傾けてみてください。もしかして、呼吸ができていない状態かもしれませんよ。
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イラスト by hiro