幼児教室に通っているだけでは成績は伸びません。
教室では個々の復習の時間はとってもらえませんので、子どもの苦手なジャンルを把握し、家庭学習でフォローすることが大切だと感じました。
一週間の予定を立てる
子どもと話し合いながら、何曜日に何ができるか、スケジュール表を作ります。時間がゆっくりとれる曜日は工作、ボールつきや縄跳び、音楽を取り入れたゲームや指示行動など。
時間がない曜日には、プリント問題を少量取り組んだり、短時間で仕上げる絵画の練習など。
その日の学習がすぐに始められるよう、準備は万全にします。プリント問題は溜まる一方なので、ジャンル別に分類すると効率良く弱点補強ができました。
使う道具は、お子さんが用意出来るようある程度まとめておき、学習スタート時に今日必要な物を伝えると、指示行動の練習になりました。
約束の時間になったらスタートし、その日思うような成果が出なくても、また今度頑張ろうと時間がきたら終了する方が良いようです。
私の場合、何度もやり直しをさせたり、大幅な時間延長をしたり、それが次の日のやる気をダウンさせてしまいました。
家庭学習だからこそ出来る事
幼児教室と同じ内容をする事だけが学習ではないと思います。トラブル対処法を考えさせるというような事は、家庭学習でこそです。
後ろの席の子が何度も突っついてきたら?
配られたクレパスで足りない色があったら?
面接時の質問の意味がわからなかったり、聞き取れなかったら?
時間が足りなくてプリント問題が出来なかったら?
トラブルだけではありません。
宝物の絵と言われたら何を描く?
大好きな人にプレゼントあげるとしたら、誰に何をあげたい?
お父さんお母さんは、どんな時に褒めてくれる?
どんな時に叱られる?
どんなお手伝いをしている?
好きな歌を教えて?
好きな歌を歌って?
普段なら答えられる質問でも、緊張感の中では詰まってしまうものです。
こんな時どうする?と具体例を挙げ、意見を聞いてみてください。どうしたらいいんだろうと答えに困っていたら、解決案を言ってみてください。
小さなつまずきで、その後もトーンダウンする姿を何度も見たので、こんな場合あんな場合と常々家庭で話し合っておくことはとても重要だと思いました。
意外に役立つラジオ
試験当日とても重要なのは聞き取る力です。
問題、質問、指示、聞き取れなければ終わりです。面接以外は何度も聞き直せるわけではないですから。
最初は、聞き取り練習用CDとテキストセットを購入したのですが、一度聞くと覚えてしまうのでオススメしません。
そこで私はラジオを活用しました。
朝食時、テレビを止めてラジオのニュースを聴きます。
最初は「天気と気温聴いておいてね」くらいから始め、慣れてくると何を聴くかは言わず、「降水確率どうだった?」「どこの道渋滞してる?」などに発展し、試験間近頃は面白かったニュースの感想を言い合ったりしました。
試験で話されるスピードはニュースほど早くないので、これくらいを一回で聞き取れるようになれば、かなり自信がつきます。
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イラスト by hiro