小学校受験の面接、何とも緊張しますよね。何を聞かれて何がおこるか分からない上に、面接の配点は高いですからね。
小学校の受験での面接で失敗しないためには、たとえ面接を受けるのが子どもだけであっても、親が様々なケースを想定し、それを本番までに上手く子どもに伝えることが重要です。
パターン別の注意点
子ども一人が面接を受ける場合
注意するのは先生が複数おられることです。実際に子どもに質問をされる先生、メモをとっておられる先生、何もしないでジッと子どもの様子を観察しておられる先生、などのケースがあります。
・入室時の挨拶は、座っておられる先生全員の顔を見てしましょう。
・受け答えする時は、勿論話をしておられる先生の目を見ましょう。
・面接が終わるまで結局一言も話さなかった先生には、子どもは「この人は無関係」と思いがちですが、退室の挨拶も全員の顔を見てしましょう。
親子面接の場合
一番危険な落とし穴は、先生と親が話している時の子どもの態度です。
まず子どもへの質問があり、その時は行儀良く一生懸命受け答えしているのですが、親と先生が話し始めると「自分は終わったー!」と思い一気に素に戻ってしまいがちです。
顔はキョロキョロ足はブラブラ…です。この時先生は見ておられるんですよね。
これは子どもが話している時の親の態度についても同じです。
子どもが想定外のことを言い出した、質問に答えられず黙ってしまった、といった場合など親はハラハラドキドキ…イライラもしますね。そこは冷静に、笑顔で子どもと先生の会話に耳を傾けるのが最善です。
かつて息子は、面接本番で「お母さんの作る料理で好きなものは?」という質問に「もずくです!」と答えました。
心の中で「もっと他にあるでしょー!」と叫びましたが、もずくの美味しさを語る息子が先生の笑いを誘い、これはこれで良かったんだと思いました。
複数の子どもが一度に面接を受ける場合
先生一人子どもが複数という面接は、実際の小学校生活に直結しますし、子どもの個性がよくわかるのだと思います。
注意したいのは、どんな事を言う(する)子がいても、つられないブレないようにするということです。
ふざける子もいれば、先生と上手に話が出来る子、出来ない子もいます。良くも悪くも影響を受けやすいものです。
先生に「誰でもいいから◯◯してみて」と言われた時に、尻込みするのか、我先に飛びつくのか、周りと相談出来るのか…。
周囲のことを考えた行動が出来ると高得点ですね。
ちなみに面接前の必須確認としては…
・爪は伸びていないか
・ハンカチとティッシュ(ともに白)
※キャラクターものはつい出して遊んだり意外な揉め事に発展する危険あり。 男の子はハンカチで手を拭いたり、たたんでポケットにいれる練習も必要。
よく聞かれる質問まとめ
次は、よくきかれる質問を挙げてみますが、一問一答の練習ばかりするのは危険です。
子どもが答えたことに対して、更に踏み込んだ質問をされるケースが多いので、自分の言葉で答えられる度胸をつける方が大事だと思います。
例えば…
園生活
・幼稚園(保育園)の名前は?→担任の先生の名前は?
・何時に家を出て何時に帰るの?→どうやって行くの?→何を持って行くの?→誰が用意するの?片付けるの?
・幼稚園(保育園)では何をしている時が楽しい?→仲良しの友達の名前は?→友達と何をして遊ぶの?
・友達と喧嘩したことある?→どうやって仲直りするの?
・泣いている子がいたらどうする?→喧嘩している子がいたらどうする?
家庭生活
・好きなテレビ番組は?→テレビを観ることで家の人と約束していることはある?
・お手伝いしている?→お手伝いしたら家の人は何て言ってくれる?→他にもしてみたいお手伝いは?
・好きな本は何?→その本のどこが好き?
・誕生日には何をもらったの?→次の誕生日は何が欲しいの?→欲しいものがもらえなかったらどうする?
・どんな時に褒められる?→最近褒められたことは?
・どんな時に叱られる?→最近叱られたことは?
・迷子になったことはある?→迷子になったらどうすればいいと思う?
・お母さんの作る料理で好きなものは?→それには何が入ってる?どんな時にその料理を作ってくれる?
・好きな食べ物と嫌いな食べ物は?→嫌いな食べ物がでてきたらどうする?
発展系
・魔法使いだったら何をしたい?→その理由は?
・動物になれるなら何になりたい?→その理由は?
・小学生になったら何をしたい?→何が楽しみ?
・好きな歌を教えて?→それを歌ってみて?
親がよくきかれること
・子どもの教育方針は誰が決めているか?
・子どもに物を買い与えるのはどんな時か?
・どんなお手伝いをいつからさせているか?
・子どもが物事を途中で投げ出した時はどうするか?
・子どもとしている約束や決めているルールはあるか?
小学校受験の面接を受ける子どもは、早く終わりたい一心で簡素な答えを言うこともあれば、答えに悩む時は「わかりません」と言ってしまったりもします。
息子もそのタイプでしたが、日常会話の積み重ねで克服しました。
「今の言い方良かったよ」「わかりやすかったよ」「上手く言えない時は、説明が難しいけど…と素直に言えばいいよ」「聞き取れなかった言葉はもう一度お願いしますと言えばいいよ」など日々励ますと、だんだん積極的に話すようになりました。
小学校受験の面接として練習しすぎると、パターンから外れた時に弱くなってしまいます。
普段の会話の中で「先生からの質問で知らない言葉があった時はどうすればいいかな」といった具合に、子ども自身がアレコレ考えることが結局は良いんじゃないかなと思います。
そうすれば本番で萎縮することなく、イキイキした普段の様子で話せるようになります!
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イラスト by hiro