幼い頃、学生時代、社会人時代、友だちって自然とできますね。子どもを介して出会うママ友は、これまでの自分の友だちと、どこかニュアンスが違うと思ったことはありませんか?
違和感を感じているなら、今考えを整理してみましょう。親子で頑張る受験、そこに全力を注ぐためにも気持ちをスッキリさせることが大事です。
違和感の原因
暗黙の了解でギブ&テイクの契約を結んでいる
「良い塾や教室、良い教材、良い学習法など有益な情報があれば共有しましょう」「子どもの送迎で困った時は助け合いましょう」「子どもの授業中や模試中、長い待ち時間はカフェで愚痴を言ったりお喋りしましょう」「子どものリフレッシュのために外遊びやイベント企画を一緒にしましょう」…というような無言のルールがありませんか?
合否の結果で付き合いが変わると思っている
受験という山を一緒に登る、運命共同体気分になっている間は励ましあっているけれど、合格者と残念な結果が出た者とは、今までのように仲良くできないかも…と思っていませんか?
心の中に漂う違和感は、友だちとしての繋がりの根底に、「子どものため」という思いがあるからでしょう。ギブ&テイク契約は、助かること、癒されること、学ぶこと、たくさんあります。でも反面、義務感、虚無感、孤独感を感じることもあると思います。
過ぎてゆけば、小学校受験は人生の一通過点だと思えるし、たとえ不合格になっても親子で頑張った時間は有益だったと思えるものですが、やはり合格目指して努力してきたのだから、出来ることなら嬉しい思いをしたいですよね。
でも、定員がある以上不合格者が出るのが現実です。共に時間を過ごしてきた子どもたち、ママ友たち全員が、合格発表の日に心静かに悟りを開いているわけではありません。
今もしも、受験のことや受験以外のこと何でも相談できる、気持ちがピッタリ合うママ友が欲しい!または、既にいるという人は、合否の結果がどうであっても友だち関係にヒビが入らないと、それぞれに思えるか深く考えてみてください。
親同士がギクシャクしてしまうと、まだ小さな子どもたちはその影響を受けます。そうなった時に傷つくのは子どもたちです。
ママ友付き合いは拒まず力まずブレず
受験準備生活中は、たくさんの親子さんと接する機会が増えますし、塾や教室に通いだすと特定の親子さんとの接触が更に増えます。その中でかたくなに一人でいることはありません。
程よい距離でお付き合いをして、時に助け合ったり、愚痴を言い合ったりすれば良いと思います。目標はママ友をつくることではなく、志望校合格なんだという点だけをブレずにいれば大丈夫です。
私自身は二度の受験期間、決まった人とは群れませんでした。群れて色々な話を聞いて、心配の種をつくるのが嫌だったのと、女友だちの難しさを考えたからです。
世間で言われている、【マウンティング】、【フレネミー】…こんなことに余計なエネルギーを使っている場合ではないと思っていました。
受験についての情報収集や相談は、通っていた塾ですべて出来ました。親子二人で淡々とやっていたので、周囲からは浮いていたと思います。
そして受験が終わって数年してから、生涯の友だちになるだろうなと思える人ができました。受験当時の塾仲間ですが、その時はお互いに寄っていくことはしていませんでした。
子どもの受験というシガラミから離れて、お互いが友だちになりたいと思えたことが、とても嬉しかったです。友だちはつくるものではなく、できるものなんですね!
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