ギャングエイジとは?子供への接し方は?トラブル例と対処法を紹介

2人の小学生育児

子供が成長する段階で見られる、ギャングエイジという特徴をご存知でしょうか。

親の言うことを聞かなくなったり、言葉遣いが悪くなってきたら、ギャングエイジかもしれません。

ギャングエイジって何?という基本的な疑問をはじめ、ギャングエイジへの接し方やトラブルの対処法などまとめました。

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ギャングエイジとは?どういった役割があるの?

小学生3人組

ギャングエイジは成長の証

仲間と行動し始める年齢

ギャングという言葉が含まれているため、不良になるの?と思ってしまうかもしれませんが、成長の段階で見られる特徴のひとつです。おおよそ小学校3~4年生ごろに見られますが、子供によっては5年生や6年生になることも。

それまで親や先生などの保護者に従って行動していた子供が、友達同士でグループを作り、一緒に行動するようになることを示しています。なお、「ギャング」はチームや仲間、「エイジ」は年齢という意味があります。

様々な集団行動を行うようになる

ギャングエイジの時期には、以下のような行動を取るようになります。

  • 保護者の目の届かない場所で、子供だけで行動する
  • 言葉遣いが乱暴になったり、大人びたりする
  • 秘密基地を作ったり、仲間だけの秘密を共有する
  • 親や先生に反抗する
  • 決められたルールを破る

友達同士、いい意味でも悪い意味でも影響を与え合うため、それまでは考えられなかった行動が見られることもあります。子供自身も限度がわからず行動してしまうことがあるため、絶対にしてはいけないことは入念に言い聞かせておくのがよいでしょう。

自立のはじまり

時としてもめ事を引き起こす時期でもあるギャングエイジですが、その役割は何なのでしょうか。それは、子供の自立のはじまりです。

保護者に従うばかりだった子供が、自分で考え、仲間を作り、家以外での居場所を作るようになります。親の手を離れ始まる第一歩、それがギャングエイジです。

親にとっても自立のはじまり

自立のはじまりといっても、小学校3年生ほどでは心配で目を離すことができません。しかしそんな親の気持ちとは裏腹に、子供は手元を離れて行動する ことが増えていきます。そこで、ここまでは見守るという部分と、ここからは手を出すという部分をあらかじめ決めておくのがよいでしょう。

これまでのように手をしっかり繋いで導くのではなく、ある程度の距離を保って声をかけて導くというイメージを持つと、子供にとっても過ごしやすいのではないでしょうか。

ギャングエイジの子供への接し方は?

怒っている子供

頭ごなしに否定せず意見を受け止める

ギャングエイジになると自我が強くなり、人の意見を受け止めることが少なくなります。自分の意見ばかりを通そうとしたり、注意しても聞く耳を持たなかったりと、親にとって悩みの種になることも。

まずは子供の主張や意見を受け止め、理解したことを示してあげてください。その上で、「でもお母さん(お父さん)はこう思うよ」と、親自身の考えを伝えてあげるのがよいでしょう。

反抗心の強い時期ですので、親からの意見は受け入れてもらえないかもしれません。しかし親が自分の言葉に耳を傾け、考えてくれた事実はしっかりと子供の記憶に残ります。子供の主体性を大事にしつつ、意見を交わせるとよいですね。

間違ったことをしていたらしっかり注意する

子供の考えを尊重することは大切ですが、あまりに失礼な言動があった場合はしっかり注意しましょう。

怒鳴ったり威張ったりするのではなく、子供の言動がなぜいけないのか、なぜ注意されているのか、子供自身が理解できるよう注意することがポイントです。

子供の様子に目を向ける

ギャングエイジの時期には情緒の発達に言葉が追い付かず、自分の気持ちをうまく表現できないことがあります。気持ちを伝えられないために理解してもらえず、ストレスが溜まってしまいます。

子供の様子に目を向けて、些細な変化にも気づいてあげましょう。声をかけて話を聞いてあげることで、子供のストレスを和らげることができます。

ストレスをぶつけられてしまったら

子供のストレスの矛先になりやすいのは、やはり親です。穏やかに注意してもかんしゃくを起こされたり、理不尽に怒鳴られることもあります。情緒や思考力が発達している証なのだと思って、前向きにとらえましょう。

しかし親も当然ながら感情的になったり、腹が立つことがあります。子供に言い返してしまう前にぐっと飲み込んで、いちばん伝えたいことを思い出せるとよいですね。ストレスが溜まってしまいますが、定期的に発散することもお忘れなく。

交友関係に口出ししない

交友関係が変化するギャングエイジの時期には、どんな子と遊んでいるのか心配になってしまいますね。子供や各家庭には様々な噂がありますが、振り回されず、自分の目で確かめるのがよいでしょう。

例えば家に遊びに来てもらうよう促して、一緒に遊ぶ様子を見ることで交友関係を確認することができます。つい口を挟みたくなってしまいますが、見守るように心がけましょう。

秘密や嘘はある程度なら見守る

ギャングエイジは親に隠し事をするようになったり、嘘をついたりするようになります。もし秘密や嘘に気づいても、ひどいものでなければ見過ごしてあげることも必要です。

また、褒めたり確認したりすることで、嘘をつかなくなることもあります。例えば宿題などは「宿題はした?」と聞くより「宿題をしたら見せてね」と声をかけ、見せてくれたら「よくできてるね」「字がきれいだね」「見せてくれてありがとう」と言ってあげることで、次第に嘘をつかなくなります。

秘密や嘘を打ち明けてくれたときは、叱るのではなくしっかりと言葉に耳を傾けてあげましょう。

ギャングエイジの子供のトラブル例と対処法

家族

仲間外れやいじめをしていたら

まさか自分の子供がそんなことをするなんて、と思ってしまいがちですが、ギャングエイジの時期になると悪気なく加害者側になってしまう子供もいます。

どうしてそんなことをしたのか、自分がされたらどう感じるか、子供の想像力を刺激して相手の痛みを感じてもらいましょう。子供を責めるのではなく、子供なりの答えに導くのだと意識を持てるとよいですね。

いじめられていたら

子供が仲間に入れず孤立していたり、いじめられていたりした場合、現状を解決してあげたいのが親心です。しかし解決することばかりに目を向けてしまうと、子供の気持ちが置いてけぼりになってしまいます。

子供が話したいことを話せるよう、ゆっくり過ごせる時間を作ってあげましょう。親がどうしてあげたいかではなく、子供の気持ちを最優先に考えてくださいね。

不登校になったら

ギャングエイジになると、グループ内で力関係が明らかになり、差がつくようになります。そのため、トラブルをきっかけに不登校になってしまうケースもあります。

「いじめられていたら」の項目と同じく、まずは家の中に居場所を作ってあげましょう。家の中では安心して過ごせる、家族は味方、子供自身がそう思えることが大切です。

親自身も、学校の先生や地域の相談所、不登校の親の集まりなど、相談できる場所を見つけられると、気持ちに余裕を持つことができます。筆者も不登校になったことがありますが、半年ほどで再び学校に通えるようになりました。

時間が解決してくれるケースもありますので、のんびりした気持ちで見守ってあげましょう。

まとめ

ただでさえどうしたらいいかわからない育児なのに、ギャングエイジなんて…と途方に暮れてしまうかもしれません。

ギャングエイジは大変な時期ですが、ひとりの人間として成長していく上で大切な時期でもあります。子供とのコミュニケーションをあきらめず、毎日しっかりと見つめて声をかけ、接していきましょう。

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