牛乳アレルギーの赤ちゃんの症状&原因は?大きくなったら治る?

牛乳育児

やっと赤ちゃんとの生活にも慣れた頃、我が子に原因のわからない腫れや湿疹が見られ、母親が当惑する事が度々あります。

私自身、昔、最初の子供が生後1年をまわった頃、顔の一部がカサカサに乾燥する、目の周りが真っ赤に腫れてしまう、下痢が止まらないなどの症状が出て、慌てて病院に連れて行った経験があります。

その時に知ったのが「赤ちゃんの牛乳アレルギー」です。卵や大豆などと並んで、赤ちゃんにとても多いアレルギーです。

そこで、今回はそんな赤ちゃんの牛乳アレルギーについてまとめてみました。

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赤ちゃんが牛乳アレルギーだった場合の症状は?

赤ちゃん

赤ちゃんが牛乳アレルギーだった場合、一般のアレルギーとの違いは、じんましん以外の症状も頻発することです。

下痢・嘔吐

牛乳アレルギーの症状として特によく見られるのは下痢や嘔吐など、消化機能に関係する症状です。下痢の代わりに便秘が起こることもあります。また、嘔吐までいかず、腹痛だけを訴えて泣きわめくケースも聞きます。

いずれにせよ、通常の体調不良や風邪などに非常に近い症状であるため、発見が遅れることが多々あります。「風邪が治らない」と病院に連れて来られた赤ちゃんが実は牛乳アレルギーだった、という話も、少なくありません。

タイムラグのある湿疹や腫れ

口に含んで数分後、顔一面に湿疹が出た……など一般的なアレルギー症状であれば、牛乳にもアレルギーがあるとすぐに気づくでしょう。しかし、牛乳は飲んでから半日、長い場合は数日症状が出ないケースが見られることが特徴です。

随分時間が経ってから頭に湿疹が出たり、目の周囲が腫れたりすることもあるのです。「牛乳を飲ませたのは何時間も前だから」と油断せず、少しでも症状が見られたら牛乳アレルギーを疑いましょう。

赤ちゃんが牛乳アレルギーになる原因は?

赤ちゃん

赤ちゃんが牛乳アレルギーになる原因は、一言で言えば「腸の未発達」です。赤ちゃんの身体は成長途中であり、大人には簡単に消化できるものでも負担になることがあります。その代表格が牛乳なのです。

タンパク質の過剰摂取

牛乳は「完全食品」とも言われ、身体に良い食べ物として有名です。そう言われる一因として、日本人に不足しがちなタンパク質を多く含んでいることが挙げられます。

例えば、牛乳コップ1杯(約200ml)には6.6gのタンパク質が含まれており、これは他の食品と比べてもかなり優秀な数字です。しかし、この多量のタンパク質を消化するには、それなりの腸機能が必要となってきます。

生後1年前後までの赤ちゃんの腸はまだ完全に育っているとは言い難く、タンパク質の摂取量が多すぎると過剰な負担がかかるのです。その結果、身体が牛乳を異物として受け付けなくなり、アレルギー反応につながってくるのです。

吸収率の悪い鉄分

また、牛乳における吸収率の悪い鉄分も問題です。乳幼児は鉄分が不足しがちなので鉄分をなるべく摂取させた方が良い、という話はよく聞きます。牛乳は鉄分もたくさん含んでいるため、「牛乳を飲ませて鉄分を補えば良い」と考える人も多いでしょう。

しかし、牛乳に含まれる鉄分は吸収率が悪く、その結果タンパク質の過剰摂取とも相まって身体が異物反応を見せることがあるのです。

赤ちゃんの牛乳アレルギーって治るの?

先生

すでにご自分の赤ちゃんが牛乳アレルギーの症状を見せている場合、最も心配なのは「もうこのアレルギーは治らないのではないか?」ということでしょう。

基本的に、牛乳アレルギーは他のアレルギーに比べ成長と共に治っていきやすいと言われています。

目安は3歳

上の項にも記載しましたが、牛乳アレルギーの主な原因は腸の未発達です。そのため、腸が成長し、大人と同様の働きができるようになれば、少しずつ治っていくケースが多いと言われています。これは、卵や大豆なども同様です。

「卵が食べられるようになる頃、牛乳も飲めるようになった」という話を先輩ママから聞いたことがある人もいるでしょう。

目安は3歳。2歳頃から徐々にアレルギーの治ってくる赤ちゃんもいますが、成長には個人差があります。慌てすぎないようにしましょう。

治るまではアレルゲンの徹底回避を

牛乳アレルギーが早めに治るようにするためには、アレルゲンの徹底回避が欠かせません。治るものなら少しくらい摂取させても、とは考えず、赤ちゃんの食事からはしっかりと牛乳を取り除いてあげてください。

離乳食にはきちんと表示がありますし、最近ではファミリーレストランで子ども向けに代表的なアレルゲンを除去したメニューが用意されていることも増えてきました。そのような市販品も上手に活用しつつ、赤ちゃんの身体が牛乳に耐えられる時期を待ちましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか? 今回のリサーチ内容を以下にまとめてみました。

  1. 牛乳アレルギーは腸に関係する症状が出ることが多く、またタイムラグが見られることもある。
  2. 牛乳アレルギーの主な原因は腸の未発達。牛乳に含まれるタンパク質量や吸収率の悪い鉄分は赤ちゃんの身体に負担がかかる。
  3. 牛乳アレルギーは3歳頃までに治るケースが多いので、それまではしっかりとアレルゲンを除去した食事を用意することが大切である。

一定の年齢を過ぎれば、牛乳は美味しく楽しめる良い食品です。焦りすぎず、赤ちゃんと一緒に牛乳を楽しめる時期を待ちましょう。

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