母親学級の目的は?どんな内容なの?何か費用はかかるの?

妊娠

妊娠すると、産院や公共施設などで母親学級という文字を目にする機会も増えますね。母親学級は、妊娠から出産の間に知っておいたほうがよい様々なことを学べる教室です。

詳しい目的や内容はどのようなものなのか、費用はかかるのかなど、母親学級に関する詳細をまとめました。

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母親学級の目的は?

考える妊婦さん

母親学級は、妊娠中の過ごし方を学び、お産への不安をなくすことを目的とした教室です。医師や助産師や栄養士といった、妊娠や出産に関するプロが指導を行っています。

参加は義務?

当然ながら義務ではありません。ですが、参加することで些細な疑問を解消できたり、出産に対する不安を軽減できたり、気持ちを共有できる友達ができたりします。

妊娠中の食生活や体重管理の方法など知ることもできますし、子育てに関した勉強もできるため、参加できるのであればしたほうが良いでしょう。

いつ参加したらいい?

一般的には、安定期に入る妊娠五ヶ月以降とされています。しかし個人によって差はありますので、悩んだときは産婦人科で相談するのがおすすめです。

教室はどこ?

様々な場所で開催されています。産院はもちろん、市区町村の保健所センターや母子健康センターでも行われています。ベビー用品に関する企業でも開催されており、通いやすい場所で受けることができます。

毎回参加しないといけない?

母親学級へ参加するかどうかは自由です。母親学級の開催回数は主催によって異なり、出産まで1回だけのところもあれば、5回行われるところもあります。

毎回異なる内容のため、すべて参加することで様々な情報を得ることができますが、無理をする必要はありません。体調が悪いときや、用事があるときには参加できなくても大丈夫です。もちろん、一度だけの参加でもかまいません。

母親学級ってどんな内容なの?

看護師

妊娠中から出産後までに関して学べる母親学級ですが、実際にはどのような内容なのでしょうか。主催や場所などによって内容は異なりますが、いくつかのプログラムに分けることができます。

前期母親学級

妊娠初期の妊婦さん向けの学級です。妊婦さんとしてどのように生活していけばよいか学ぶことができます。

食事や栄養バランス

妊娠中に控えるべき飲食物や、採りたい栄養などについてレクチャーを受けることができます。つわりがひどい場合は無理して参加せず、ゆっくり過ごしましょう。

体重管理の方法

妊娠中の体重管理は、難産や病気を避けるためにとても重要です。どのように体重を増やしていけばよいのか学ぶことができ、BMIのチェックも行うことができます。

夫婦生活

感染症や早産を防ぐため、妊娠中の夫婦生活について学ぶことができます。時期によって注意すべきことが異なるため、説明を受けておくと安心ですね。

その他、教室によっては歯の大切さや、今後産院でどのような検査を受けるのか教えてくれるプログラムもあります。いずれも本やインターネットで学べる内容ではありますが、専門医の話を直接聞くことができるため、体調に問題なければ参加することをおすすめします。

後期母親学級

8ヶ月や9ヶ月、または出産1ヶ月前といった、お産を間近に控えた妊婦さん向けの学級です。出産時に役立つ情報や、赤ちゃんへどのように接したらよいか学ぶことができます。

マタニティヨガや体操

出産を控えた妊婦さんは、大きなお腹を守るため腰痛や肩こりなどに悩まされがちです。そうした体の不調を整えるためのプログラムで、体だけでなく心もリラックスできます。

呼吸の練習

出産時は、陣痛による痛みで息を止めてしまうことがあります。呼吸をしっかり行い、赤ちゃんに酸素を送ることができるよう、呼吸法を練習します。

入院時の準備や手続き

入院する際に必要な道具や、手続きの方法などの説明を受けます。産院から支給されるものが明らかになり、後から慌てることなくスムーズに入院できるようになるでしょう。

赤ちゃんに関して

生まれたばかりの赤ちゃんについて学ぶプログラムです。ゲップを出させる方法や、爪や鼻や耳といった箇所のケアや、沐浴の仕方、着替えのさせ方など身につけることができます。

お産を間近に控えていると、どうしても家にこもりがちになってしまいます。しかし、母親学級に参加することで外出の機会ができ、人とコミュニケーションを取るため、良い気分転換になったという感想が多いです。

お産について学ぶという目的だけでなく、ちょっとした気晴らしに参加するのもよいかもしれませんね。

両親学級

お母さんがメインとなっていた母親学級とは違い、両親学級では主にお父さんへ向けた内容となっています。

妊婦疑似体験

赤ちゃんの体重分の重りを身につけ、妊婦さんの感覚を体験するプログラムです。予想より重かった、歩くのがこんなに大変だと思わなかった、荷物を持てなかった…といった感想が述べられており、経験してみなければわからない感覚を学ぶことができます。

立ち合い出産

立ち合い出産を希望する場合、お父さんもしっかり学んでおかなければなりません。あらかじめDVDを見たり、衛生面について勉強したり、指導を受けたりします。

沐浴やオムツ交換の練習

お父さんも赤ちゃんのお世話ができるよう、人形を使って練習します。お母さんひとりで赤ちゃんのお世話は難しいので、お父さんにはぜひ参加してほしい練習ですね。

夫婦一緒に参加するため、出産に関する知識を共有できるだけでなく、気持ちをひとつにすることができる学級です。父親になる実感がわいたり妊婦さんの大変さを学んだりと、意識を変えるよいきっかけになるでしょう。

母親学級って何か費用はかかるの?

お金

初産の妊婦さんほど参加したい母親学級ですが、費用はかかるのか心配になってしまいますね。母親学級の費用は、主催によって異なります。

市区町村

無料のところが多いですが、定員制であったり、テキスト代といった出費が必要になることもあります。その場合、1000円程度と見積もっておくとよいでしょう。費用が発生する場合、事前にお知らせしてくれるところがほとんどです。

産院

出産予定の産院が主催する母親学級であれば、ほとんどが無料となっています。産院によっては1000円ほどの参加費が必要であったり、両親学級のみ費用が必要だったりします。

基本的に無料ですが、費用がかかる場合そのほとんどが1000円程度となっています。費用がかからないかわりに、定員や予約といった制度が設けられていることもあるようです。事前に問い合わせておくと安心ですね。

まとめ

書籍やインターネットでも妊娠・出産の知識を得られる時代ではありますが、やはり専門医や経験者と話ができることに勝るものありません。些細な疑問や不安を解消できますし、人とのつながりができることで、出産時だけでなく産後もいざというときに協力を仰ぐことができます。

新しい場所に飛び込んでいくことは緊張しますが、母親学級に参加する妊婦さんはみんな同じ気持ちです。思い切って参加し、出産への不安をなくして母子ともに健康な出産をしてください。

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