ハイハイをする姿はいかにも赤ちゃんらしく、なんとも可愛らしいものです。ところがこのハイハイ、なかなかスタートしない赤ちゃんも多く、お母さんを悩ませることも。
そこで、ハイハイはいつ頃できるようになるのか、練習は必要なのかなど、赤ちゃんのハイハイについて情報をまとめました。
赤ちゃんのハイハイとは?種類ってあるの?
“ハイハイ”とは、基本的には両手両足を交互に動かして進む動作のこと。寝返りができるようになってから、立って歩けるようになるまでの間、赤ちゃんはハイハイで移動をします。
もともと、生まれたての赤ちゃんは体の末端まで神経が通っていません。数か月かけて頭、首、手、腰、足…と、徐々に脳の神経支配が進んでいきます。末端である足まで運動神経が発達すると、ハイハイスタートの時期となります。
ハイハイの種類
ハイハイにはいろいろな種類があるのをご存じでしょうか。体の発育状態や好みにより、赤ちゃん一人一人、ハイハイのスタイルが異なります。
お腹を床に着けた状態で、手の力と腰のひねりで前進するのがずりばい。ハイハイの初期段階のスタイルでもあります。
足の力が加わらないため速度は遅く、手足や体を動かすタイミングがずれて、後ろにどんどん下がってしまう赤ちゃんも。コツをつかむと前進できるようになります。
両手と両膝を床に着けて前方に進むのが、最も一般的なハイハイです。慣れてくると足の力をうまく使えるようになり、スピードが出てきます。
足と腰が鍛えられ、次の発達段階であるつかまり立ちなどに必要な筋肉を鍛えることもできます。
膝を伸ばした状態で四つんばいになり、足の裏を床に着けて進みます。器用に片足だけ膝をついて進む赤ちゃんもいます。
足の踏ん張りがきくので、かなりのスピードが出ることも。
赤ちゃんのハイハイっていつからするの?
一般的なスタート時期
6か月~10か月の間にハイハイを始める赤ちゃんが多いですが、かなり個人差があります。移動するのが大好きですぐにハイハイをする赤ちゃんもいれば、動くことにあまり興味がなくゆっくりスタートする赤ちゃんも。
なかなかハイハイを始めない赤ちゃんでも、定期健診で運動機能の発達に問題がないようであれば心配はいりません。
取り巻く環境で差が出ることも
住環境もハイハイの発達に影響します。スペースがあまりない場所に多くいる場合は、なかなかハイハイをしないことも。また、周りにつかみやすい家具などが多くある時は、ハイハイはせずにいきなりつかまり立ちをする赤ちゃんもいます。
逆にスペースがあり、周囲に赤ちゃんの興味を引くようなものがあると、積極的にハイハイをすることが多いようです。
赤ちゃんの好み
ハイハイよりも座って遊ぶのが好きな赤ちゃんは、ハイハイをし始める時期が遅い傾向にあります。お座りが好きな赤ちゃんの中には、ハイハイではなく座りながらお尻を引きずって移動する赤ちゃんも。
また、お座りができたと思ったら、ハイハイはせずいきなりつかまり立ちや立っちをしてお母さんを驚かせることもあります。
いずれにしても赤ちゃんの好みによることが多いため、あまり心配する必要はないでしょう。
ハイハイを始めたら事故に注意
ハイハイをスタートしたら、事故には注意してください。昨日まではできなかったのに、ある日突然ハイハイを始める赤ちゃんは多く、お母さんの心構えや安全な環境づくりが整っていない場合も。
階段などの段差、お風呂場、窓や玄関などは、赤ちゃんが進入し、落下する事故が多い場所です。ベビーサークルやベビーゲートを駆使して、赤ちゃんを近づかせないように工夫をしてください。
また、赤ちゃんが移動できるようになると、誤飲も増えます。赤ちゃんの行動範囲には、小さなおもちゃや部品など飲み込んでしまいそうなサイズのものは置かないように注意を払ってください。
赤ちゃんのハイハイって練習の必要はあるの?
無理な練習は必要ありません
個人差があるとはいえ、ハイハイのスタートがあまり遅いと「いつからするの?」と心配してしまうのが親心。練習させて、ハイハイの発達を促したいと考えるお母さんも多いでしょう。
でも基本的には、赤ちゃんの発育とやる気に任せるのが一番。体の発育が十分ではない赤ちゃんに無理にハイハイの練習をさせると、ハイハイへの恐怖心を抱かせていまい、逆にスタートが遅れることもあります。
遊びながらハイハイの練習を
それでもどうしても練習を…と考えるなら、あくまで自然に楽しく、遊びにハイハイの練習を取り入れるのが効果的です。
うつ伏せになっている赤ちゃんの横で、お母さんがずりばいや四つんばい、ハイハイをしてみてください。
赤ちゃんはまねっこが大好き。繰り返すうち、いずれ同じような動作をしようとがんばります。
すぐにまねっこ動作をしない赤ちゃんでも、お母さんの姿をよく観察していて、イメージを膨らませていきます。
“前に移動する”という行動自体を思いつかせるために、赤ちゃんの前に好きなおもちゃなどを置いてみましょう。お母さんや家族が前方にいて、声かけしてもOK。
あまり遠すぎると、赤ちゃんが自分で移動することを思いつきづらいので、“手を伸ばして少し移動すれば届く距離”にすることがポイントです。
赤ちゃんがうつ伏せの状態で上に持ち上げ、手足を床に着けます。“高い高い”などと組み合わせて、優しく楽しくやることがコツです。
四つんばいの状態を赤ちゃんに体験させることで、自分でやってみようという気持ちを育てます。
まとめ
ハイハイは、体の発育の個人差や赤ちゃん自身の好みが大きく影響するもの。「○か月だからハイハイしなきゃ!」「どうしてうちの子はしないの?」など、お母さんはあまり考えすぎないようにしたいものです。
焦らず、ゆっくりと赤ちゃんを見守ることが大切です。
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