常夏の島ハワイは一年を通して天気がよく、晴れ晴れとした眩しい日差しも魅力の一つですが、そこで一つ気になるのが紫外線です。
紫外線を多く浴びてしまうと、肌が日焼けするだけでなく、そのダメージがシミやシワの原因となったり、皮膚や眼の病気を引き起こすリスクも高くなります。
ハワイは日本に比べ紫外線が格段に強いと言われています。
そこでハワイの紫外線がどれくらい強いのか、そしてハワイに行く際にしておきたい紫外線対策についてまとめました。
ハワイの紫外線はどのくらい強いの?
最近日本でも紫外線の強さはよく問題になりますが、ハワイの紫外線を日本と比べると、その強さは一目瞭然です。
緯度による紫外線の違い
紫外線の強さは緯度によって変化し、赤道に近くなればなるほど強くなります。
同じ日本国内であっても、東京より南に位置する沖縄の方が紫外線量は2倍ほど多くなると言われています。つまり沖縄よりもさらに南方にあるハワイは、沖縄以上に紫外線が強いということです。
日本とハワイの紫外線の違い
UVインデックス
UVインデックスとは紫外線の強さを分かりやすく指標化したものです。世界保健機構(WHO)はこれを活用した紫外線対策を奨めています。
UVインデックス | 紫外線 | 必要な対策 |
11以上 | 極端に強い | 日中の外出はできるだけ控え、出る際は必ず紫外線対策が必要です。 |
8~10 | 非常に強い | |
6~7 | 強い | 日中は日陰を利用し、できるだけ紫外線対策をしてください。 |
3~5 | 中程度 | |
1~2 | 弱い | 安心して屋外で過ごすことができます。 |
東京とハワイ(ホノルル)のUVインデックス
東京とハワイの月別平均UVインデックスを比較してみると、ハワイの紫外線がいかに強いかが分かります。
東京 | ホノルル | |
1月~3月 | 2~3 | 7~10 |
4月~9月 | 4~6 | 11~13 |
10月~12月 | 2~3 | 5~9 |
ハワイは常にどの時期であっても、日本の2倍~3倍ほど強い紫外線が降り注いでいると言えます。また比較的、紫外線の少ない冬(雨季)の時期であっても、日本の夏場と同じくらいの紫外線があります。
つまりハワイに行く際は、どの時期であっても、日本の夏以上の厳重な紫外線対策が必要になるということです。
紫外線が強い時期や時間帯
ハワイで最も紫外線が強いのは6~8月にかけてです。逆に最も弱い時期は12月で、この時期は日本の夏と同じくらいか、それよりやや弱いくらいです。
また1日の中で最も紫外線に注意が必要なのは、午前10時~午後4時の間で、正午前後にピークを迎えます。
紫外線は夕方でも比較的強いので、日中を通してしっかり紫外線対策をすることが必要です。
紫外線が強い場所
ハワイで紫外線が強いのは、やはりビーチ付近です。陰になるものが少なく、直射日光が当たりやすいだけでなく、白い砂浜や水面は紫外線を反射するので、さらに多くの紫外線を浴びることになります。
道路などのアスファルトも、水面と同じくらい紫外線を反射するので注意が必要です。
また窓ガラス越しでも、A波とB波、2種類ある紫外線のうちA波の紫外線がガラスを通り抜けて入ってきます。室内だから完全に安全ということもありません。
紫外線の影響
紫外線は様々な面で体に悪い影響を及ぼします。
女性にとって最も避けたいのが日焼けですが、それだけでなく紫外線を長時間にわたって浴びると、くすみ、シワやシミなど肌の老化を引き起こします。
肌の老化だけならまだしも、紫外線は皮膚がんの原因にもなります。また紫外線は目にも悪く、白内障や角膜炎を引き起こす原因になると言われています。
さらに紫外線は免疫力を低下させるので、感染症を起こしやすくなります。ヘルペスができやすい人などは注意が必要です。
ハワイ旅行に行く際の紫外線対策は?
それでは日本よりはるかに紫外線の強いハワイでのUVケアは、どのようにすればいいのでしょうか。
紫外線対策~スキンケア編~
ハワイでは、日本で行っている以上に入念な紫外線対策が必要です。
日焼け止めローション
紫外線対策で最も気に掛けるのが日焼け止めローションです。
クリームタイプやジェルタイプ、スプレータイプなど様々な種類がありますが、ハワイで使うものを選ぶ際に、まず気を付けたいのは2点です。
このSPFという値は、皮膚がんや肌が赤く焼けてしまうサンバーンの原因となる、B波の紫外線をどれだけ防いでくれるかを示したものです。
それぞれの肌の特徴によって差はありますが、ハワイは紫外線が強いので、SPF30~50以上のものを使うとよいでしょう。
PA値は肌を黒くしたり、シミやシワの原因となる紫外線Aを防ぐ値のことです。
+は1~4まであり、多ければ多いほど紫外線Aを防いでくれます。特に顔につける日焼け止めは、PAの+が多いものを選ぶことをお勧めします。
これらの数値が高くても、商品によっての差や、自分の肌に合う、合わないもあります。日本のものと現地のもの、顔用と体用などで使い分けるとよいでしょう。
賢い日焼け止めの使い方
さらに日焼け止めローションを使用する際には以下のことを心がけましょう。
やはり日焼け止めは水や汗で落ちてしまうと、その分効果も落ちてしまいます。ビーチに行く際にはウォータープルーフタイプがおすすめです。
ただし、日焼け止め効果が高ければ高いほど、肌への負担も大きいので、使用前にはパッチテストを行い、肌に合うものを使用しましょう。
日焼け止めは、いくら入念に塗り込んでも時間とともに落ちて、効果が薄れてしまいます。紫外線をしっかり予防するには、こまめに塗りなおすことが必要です。
携帯しやすいサイズのものや、塗りなおしやすいスプレータイプなどを活用しましょう。
ハワイでの紫外線対策が気になるなら、飲む日焼け止めで内側からの対策も大切です。
→ 飲む日焼け止めサプリを選ぶ際に確認するべきポイント&徹底比較
リップケア
紫外線対策で見落としがちなのが唇です。
唇は皮も薄く、日焼けするとヒリヒリ傷んでしまうので、UVカットのリップクリームをこまめに塗っておきましょう。
アフターケア
一日中外にいて、日にあたった後にはしっかりアフターケアをして、紫外線のダメージを最小限に抑えることが大切です。
日焼けで肌がヒリヒリ痛む場合は、まず専用のローションや冷たいおしぼりを使って熱を抑えましょう。日焼けが広範囲に及ぶ場合は、シャワーや流水で冷やしてください。
その後、化粧水や美容液は炎症が収まるまで使用を避け、低刺激のクリームやローションで肌を保護、保湿しましょう。ワセリンが無難でおすすめです。
炎症がない場合は、紫外線によるシミやくすみなどを予防するために、肌をしっかり保湿することが大切です。
肌が潤いを失うと、紫外線によって生成されたメラニンが肌に蓄積して、シミやくすみの原因となります。美容ジェルやパックなど、いつものお手入れにプラスして保湿をしっかり行ってください。
紫外線対策~服装編~
ハワイは日本の2~3倍ほど紫外線が強いので、紫外線対策のひとつとして服装選びも重要です。
サングラス
紫外線が目に与える影響は、思った以上に深刻です。WHOの調査でも、白内障の原因の約20%は紫外線であると言われています。
UVカット率の高いサングラスを持っていき、日中はなるべくかけるようにしましょう。真っ黒のサングラスは、瞳孔が開いて逆に紫外線を吸収しやすくなるので、あまり色の濃いサングラスは避けてください。
また最近は、UVカット効果のあるコンタクトレンズなどもあるので、心配な場合はそちらも併せて使用するとよいでしょう。
ツバ付きの帽子
紫外線対策で忘れがちな頭皮や髪の毛の日焼けを防いでくれるのが、帽子です。ツバが広いものは、頭だけでなく、顔や目の紫外線防止にも役立ちます。
また帽子はひとつプラスするだけで、コーディネートをぐっとおしゃれに見せてくれるので、日傘などに比べてファッショナブルな紫外線対策アイテムです。
現地でリゾート風のものを買うこともできるので、ハワイでの紫外線対策にはぜひ帽子をプラスしましょう。
羽織りでUVカット
リゾート地では、つい薄着をしたくなりますが、ビーチでは特にシャツやカーディガン、パーカーなどを羽織って、なるべく直射日光を避けましょう。
ラッシュガードやラッシュパーカーといった、紫外線をカットする効果のある服を羽織るとより安全です。
ラッシュパーカーは着心地も軽く、脱ぎ着もしやすいので、ハワイでの紫外線対策には重宝する1枚です。
まとめ
ハワイでは常に、日本の夏以上に強い紫外線が降り注いでいます。ほんの数日だとハワイの紫外線を軽く見てしまうと、あとあと後悔することになるかもしれません。
最近は様々なアイテムにUVカットの効果がプラスされていたり、日焼け止め商品の質も向上しています。
ハワイ旅行に出かける際は、それらを活用し、紫外線対策も旅行の一環として楽しみながら行うとよいでしょう。
7月~9月にハワイ旅行に行く方は、下記のページも参考にしてみてください。