ぐっすり眠っていたはずの赤ちゃん、起きてみたら顔に傷がいっぱい。
血が滲んだり、瘡蓋だらけの肌は見ていて痛々しいですよね。
ここでは原因と、いつまで続くのか?そしてひっかきの対処法を紹介しています。
赤ちゃんが顔をひっかく原因は?
ひっかきだけでなく、髪をひっぱったり目に手を入れたり、大人からすると自傷行為のように見えることを平気でやるから大人としては理解できないですよね。
赤ちゃんの健康状態をチェックするためにも、ひっかいている赤ちゃんをよく観察してみましょう。
乳児湿疹が痒い・不愉快
単純な傷ではなく顔全体が真っ赤!
傷をぶり返し、悪化する一方である場合、乳児湿疹による炎症がかきむしってしまう原因の可能性があります。
一言に乳児湿疹と言っても色々な種類があります。
- 新生児にきび
- 新生児脂漏性湿疹
- あせも
- アレルギー性皮膚炎
これらの症状は素人が見た目だけでは判断するのは難しく、原因も様々です。全身に発疹が広がった・膿んでとびひしているなど異変があったらすぐに小児科・皮膚科を受診しましょう。
※乳児湿疹と乳児脂漏性皮膚炎|写真で見る「子どもの病気」(外部サイト)
写真付きで乳児湿疹を解説したサイトです。
ハンドリーガードをしている
ハンドリーガードとは、自分の手足を認識し始める2~3か月頃からみられます。
これによって、赤ちゃん自身が手を握ったり振り回している内に、ただ動いているだけではなく自分の意志で動かしていると気づき動作を楽しむようになります。
大人からすると痛そうと思う動作でも、赤ちゃんにとっては未知で学びの良い機会。大怪我に繋がらない程度のものならそっと見守ってあげましょう。
眠くて目をこすっている
眠い時に目を擦る事は大人でもやりますよね。
赤ちゃんも同じで眠いと目を擦るのですが、まだ掻くときの力や位置を操作することができないため、顔に傷がついてしまう事がよくあります。
中耳炎・外耳炎で耳が痒い
赤ちゃんがいつも耳ばかりかいているのなら中耳炎や外耳炎かもしれません。耳垂れや、耳のにおいを嗅いだ時に異臭があった場合は要注意です。
無暗に綿棒などで耳の穴を刺激せずに、すぐに小児科・耳鼻科を受診しましょう。
無意識の動作
赤ちゃんがお腹にいた時に撮ったエコーを思い出して下さい。赤ちゃんの手は顔の傍にありましたよね、そして時々顔をこする動作をしていませんでしたか?
このように赤ちゃんが顔の周りを触るのは無意識、大人も無意識に顔に手がいくことはありませんか?
赤ちゃんにとって顔の近くに手がある状態は落ち着くのかもしれません。
心因的要因
「ストレス」や「母乳が足りないからではないか」と、お母さんの心配を煽るような原因もとり立たされています。
顔をひっかくのは多くの赤ちゃんにみられる行為ですから、心配し過ぎてもお母さんが辛いだけ。悪化しないよう見守ってあげましょう。
赤ちゃんが顔をひっかくのはいつまで続くの?
何時まで!と具体的な答えはありません。一歳を過ぎても眠っている時に顔をひっかく癖がある子もいます。
成長すれば落ち着く子が多いようですが、個人差があるのが事実です。
傾向として6ヶ月~7ヶ月頃に、いつの間にか止めていたという赤ちゃんが多いようです。
その頃になるとて、痛覚を「痛い」ものだと不快として認識し始めるためではないかと言われています。
赤ちゃんの顔のひっかき対策は?
爪をこまめにチェックする
ひっかき対策として毎日の爪チェックは欠かせません。赤ちゃんの爪は薄いため少し伸びただけですぐに鋭利になります。
さらに赤ちゃんは新陳代謝が活発で、爪の伸びるスピードがとても早いです。それなのに爪切りを嫌がる赤ちゃんは多いはず。
睡眠中や授乳中など赤ちゃんが夢中になっている隙に手早くケアしてしまいましょう。
切るのが怖いという方はやすりで削ってあげるのも良いです、やすりならば角を削ることもできます。
0歳児の小さな指には、はさみ型の爪切りがおすすめ、はさみ型ならばパチンという音がせず静かに切ることができます。
赤ちゃんの爪ケアのコツ
- 一回に全ての指を切ろうとせず、何回かに分けて切る
- 角を残すと傷の元になるので、端→端→最後に真ん中を切る(やすりで削る)
- 深く切りすぎないよう、爪の白い部分を0.5㎜ほど残すつもりで切る
赤ちゃんの爪切りを解説した動画
ミトンをつける
ミトン(手袋)をすれば爪も指も布で覆われるため顔に傷がつくことはなくなります。しかし最近では赤ちゃんにミトンをすることに対して賛否両論の意見があります。
避ける理由としては下記のようなものが挙げられます。
- 赤ちゃんは手足で体温調節をしているためミトンを常につけていると調整がうまくできない
- 手指の感覚がミトンによって鈍くなり、感覚の成長が妨げられる
- ミトンを口に入れていまい不衛生・また自分でとってしまう
ミトンは赤ちゃんの健康に多大な悪影響がある!という訳ではないのでご安心を。
赤ちゃんがたくさん寝る時間や、ひっかき傷が特に気になったり治癒に時間がかかりそうな時はミトンを使うなど、臨機応変に使用してみましょう。
ひっかき始めたら抱っこしたり腕を抑える
抱っこや抑えつけも賛否両論、赤ちゃんの運動の妨げになるため無理やり止めるのはよくないという意見もあります。
寝かけている赤ちゃんのひっかきを止めるために、無暗に手を出せば不機嫌になり、せっかく寝ていたのにまた一から寝かしつけをすることになり引っ掻き防止どころでなくなってしまいます。
もしどうしても止めさせる場合は、赤ちゃんが起きない程度に優しく手を戻してあげましょう。
起きている時のひっかきを止めさせるためならば、抱っこや「痛くなっちゃうよ」なんて話しかけて赤ちゃんとコミュニケーションをとるチャンスですから、積極的取り入れてみてください。
皮膚を清潔に保つ
子供はよく汗をかきます、それに加えて赤ちゃんはよだれで口の周りが汚れやすいです。汗やよだれは皮膚の炎症の原因になるので、こまめに拭いてあげましょう。
しかし、子供の皮膚の厚さは大人の三分の一しかないと言われています。大人がやるように乾いた布でごしごし拭いては、余計に皮膚を傷つけることになります。
ぬるま湯で濡らしたタオルで、ぽんぽんと汚れを吸収するようなイメージであてがってあげると皮膚を傷つけず清潔が保てます。
出先では、大人用のウエットティッシュはアルコールが含まれているものもあり、赤ちゃんの肌には刺激が強く肌荒れを起こす可能性があります。
赤ちゃん用の低刺激のものを準備しておくと安心です。
皮膚の保湿をする
大人は女性でも男性ホルモンの影響で皮脂が分泌され、皮膚は常に皮脂膜で覆われているため刺激や乾燥から守られています。
しかし0歳~10歳頃までは性ホルモンがほとんど分泌されておりません。皮脂膜は生後2か月までに大人の3分の1まで減少し、その後形成されにくい特徴があります。
よって、つるんとして見える子供の肌は実はとても乾燥しています。
皮膚は乾燥していると弱くなり傷がつきやすく、また治りも悪くなります。
お風呂あがりはもちろん、上記のようにタオルで顔を拭いてあげた後は保湿を欠かさずしてあげましょう。
低刺激の保湿液なら赤ちゃんでも安心して使用できます。
保湿液をぬってあげる時は細菌の繁殖を防ぐために、赤ちゃんの肌もお母さんの手も清潔にしておきましょう。
まとめ
赤ちゃんのお世話は分からない事だらけ!言葉が通じないのでやめさせようがありませんし、赤ちゃん自身も何で顔を引っ掻いてしまのか明確に分かっていないはず。
一刻も早く止めてほしい、つるんと綺麗な肌になってほしいものです。
しかし、赤ちゃんサークルや検診に行くと同じ月齢くらいの子はみんな顔が傷だらけで安心したというお母さんも多くいるようです。
切に処置してあげれば、赤ちゃん特有のずば抜けた治癒力で綺麗に治ります。
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