エドガー・ケイシー療法である「ひまし油湿布」がホリスティックに理解のある方々の間で話題になっています。
風邪、肩凝り、内臓疾患など、様々な症状に利用されるひまし油湿布を、妊活中に取り入れたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、妊活中のひまし油湿布の効果、ひまし油湿布の作り方、使い方、注意点などをご紹介します。
妊活中にひまし油湿布って効果あるの?
妊活中にひまし油湿布を行うとどのような効果が期待できるでしょうか。ひまし油湿布についての概要や、ひまし油自体の特徴についてもご紹介します。
ひまし油湿布とは
ひまし油湿布とは、ひまし油を浸した布を解毒の臓器とされる肝臓に貼って横になる、という瞑想によるリラックス効果なども期待できるオイルテラピーです。
心霊診断家のエドガー・ケイシーが推奨する療法のひとつで、風邪や肩凝りの他、子宮筋腫などの婦人科疾患など、様々な症状に用いられてきました。
トウダイグサ科のトウゴマ(別名ヒマ)の種子からとれるオイルで、中国や日本では古くから下剤として、海外では皮膚の保湿・保護や傷の手当などの外用薬としても使われてきました。
ひまし油湿布による効果
肝臓を温めることで代謝・免疫を高めたり、リンパの循環を活性化させるなど、体内のめぐりや解毒作用を促すなどの効果が期待できます。
ひまし油には以下の様な効果効能が期待できます。
- 鎮痛作用
- 抗炎症作用
- デトックス作用
- 肌の保護
- 内服による便秘解消
ひまし油湿布の作り方は?
ここでは、ひまし油湿布の材料と作り方をご紹介します。
材料
- ひまし油:200~250ml
- フランネル生地:3~4枚
- 防水シート
- ラップ
作り方
ビニール製などの油を通さないシートの上にラップを敷き、3~4枚フランネル生地を重ねてひまし油をたっぷりと注ぎます。
ひまし油の選び方
ひまし油は機械の潤滑油やエンジンオイルなどの工業用にも使われています。工業用オイルもトウゴマを原料にした油ですが、肌に使用することを前提として作られたものではありません。
通常、薬局や化粧品店などで購入できるひまし油は医薬品や化粧品として扱われているものです。
なので、マッサージオイルとして利用可能なものかどうかきちんと確認をしてから購入するようにしましょう。
ひまし油湿布の使い方は?
エドガー・ケイシー療法による基本的なひまし油湿布の方法をご紹介します。
用意するもの- ひまし油湿布
- 温熱ヒーター
- 重曹を溶かしたお湯(お湯1リットルに重曹山盛り大さじ2杯)
- ふき取り用タオル
- 良質なオリーブオイル:小さじ1~3杯(3日目のみ)
ひまし油湿布用の温熱ヒーターも販売されていますが、ホッカイロや電気毛布、湯たんぽ等でも代用可能です。低温火傷にならないよう注意して行いましょう。
オイルで寝具が汚れないようにバスタオルを敷いたり、汚れても構わない服装を用意すると安心して行えます。
- 横になり、肝臓(右側の肋骨の下)のあたりを湿布で覆います。
- 温熱ヒーターで1~1時間半ほど温めながら、瞑想をするなどしてリラックスして過ごします。
- 湿布を外したら重曹を溶いたお湯で拭き取ります。
※3日目を終えたらオリーブオイルを飲みます。
「3日間続けて湿布を行い、4日間休む」というものを3回(3週間)続けて行い、1週間休みます。
ひまし油湿布を使う際の注意点は?
ひまし油湿布の保管について
湿布を使用した後、防水シートごと半分に折りたたみ、冷暗所で保存します。冷蔵庫に入れる必要はありません。
作ったひまし油湿布は1~2ヶ月間使用できます。表面が乾いていたり、油が減っているようであれば、ひまし油を足して使います。
汗をかいて布にシミが出来たり臭いがするようであれば、保存期間中であっても新しい湿布に交換しましょう。
ひまし油の使用について
ひまし油の原料であるトウゴマの種子には毒性タンパク質が含まれており、精製されているひまし油にも毒性の残ったオイルがあります。
ひまし油の注意事項や禁止事項をよく読み、服用や点眼が禁止されているひまし油は、そのような用途では使わないようにしましょう。
ひまし油によるアレルギー反応が出る場合があります。湿布として使用する前に腕の内側などでパッチテストを行いましょう。
湿布として使用して皮膚に異常が出たり、気分が悪くなった場合は使用を中止し、医師に相談するなどしてください。
手軽に行うために睡眠中に湿布を行う方法を推奨しているページもありますが、ヒーターなどの温熱機器を使う場合には低温火傷や火事などの事故の危険性があります。
寝ながら行う場合には湯たんぽを用いるなどし、充分に注意して行いましょう。
まとめ
ひまし油湿布は、ひまし油の経皮吸収と温熱作用によって体内のめぐりを改善し、心身のリラックスを促すオイルテラピーです。
好転反応があると説明しているページもありますが、自己責任で行う民間療法のひとつです。
目眩や胃腸の不調など異常を感じたら使用を中止するなど、体調に注意して行うようにしましょう。