女の子が生まれると、3月3日の初節句にはお祝いをするのが昔からの伝統ですよね。その際、ほとんどの家庭で雛人形が飾られると思います。
この雛人形は「身代わり人形」として、子どもの代わりに厄を受けてもらうという意味があるのですが、誰が雛人形を用意するのか困りますよね。
今回は雛人形を誰が買うのか、購入の際のポイントなどをまとめました。
雛人形って誰が買うの?
昔は、女性は結婚すると旦那さんの実家に嫁入りして、同居するのが主流でした。
今ではあまり耳にしませんが、昔は「嫁いだなら自分の実家には帰るな!」等と言われる事もあり、女性側の両親も気を使って娘や孫に会いに行く事ができませんでした。
でも、お祝いごとの度にお祝いの品を持っていけば口実になるという事で、嫁側の両親が初節句に雛人形を贈っていたと言われています。それが現代まで続いており、雛人形を送るのは嫁側の実家という地域が多いようです。
ですが、夫側の両親がお祝いに買ってあげると言ってくれる場合もありますよね。その場合は両家で話し合い、雛人形は嫁側、お祝いの席の食事代は夫側。もしくは、雛人形を両家でお金を出し合って購入するなどして臨機応変に対応すると良いでしょう。
また、必ずしも両親に買ってもらわなくてはいけないというわけではないので、自分たちで気に入ったものを購入するのも一つの手です。
雛人形の購入時期&値段の相場は?
雛人形を飾るのは節句の一ヶ月ほど前に当たる2月4日からがベストとされており、遅くても一週間前までには飾るようにと昔から言われています。それも踏まえて購入時期の目安と値段の相場を見ていきましょう。
購入時期
節句の一週間前までに飾る事を考えたら、1月中には雛人形を購入しておきたいところですよね。でも、本当に節句の一週間前ギリギリの購入となると、人気の雛人形はすでに完売してしまっている可能性があります。
雛人形の購入ピークは1月中旬から2月上旬です。何度もお店に足を運んで悩むという人もいますが、あまりにも先延ばしにしてしまうと気に入ったものがどんどん売れてしまって妥協しなくてはいけない事もあります。
ネットショップの場合も、毎年ランキング上位のものは早くに完売しています。雛人形は通年販売されていますが、購入時期のオススメは新作が販売される11月から12月です。
この時期なら品揃えも豊富で、気に入った雛人形と出会えるでしょう。更に、購入のピーク時はもちろん人も多いので、ゆっくり雛人形を見れないという事がありますが、12月上旬辺りならゆっくり一つ一つの雛人形を見ることができますよ。
値段の相場
雛人形にはいろいろな種類があるので、値段も本当にピンからキリまであります。
一昔前なら大きな7段飾りが主流でしたが、現代はライフスタイルの変化に伴ってコンパクトなサイズの雛人形が人気です。その為、値段の相場は5万円~10万円となっています。
雛人形を用意してくれる、またはお金を出してくれるのは嫁側の両親というケースが多いので、事前に予算について話し合っておきたいですね。
ちなみに、楽天市場で毎年ランキング入りして1位も獲得している「久月×人形屋ホンポの親王飾り」は、ケース入りでお被布やオルゴール付き写真立てが付いて税込39,690円です。
雛人形の選び方のポイントは?
雛人形は同じ親王飾りだとしても、一つ一つ顔や衣装等が異なります。なので、店頭でいろいろな雛人形を見ているとどれを選べばいいのか分からなくなってしまいますよね。雛人形の種類と共に、後悔しない選び方のポイントをお伝えします。
ライフスタイルに合った大きさを選ぶ
一戸建てに住んでいる場合と、賃貸アパートに住んでいる場合では置けるスペースも収納のスペースも異なりますよね。
赤い布を段にかけて15人を飾る昔ながらの雛人形。飾る時のスペースもそうですが、とにかく広い収納スペースが必要になるので、一戸建てで収納できる場所がある人にオススメです。
お雛様、お内裏様と三人官女の5人とお道具を飾るタイプ。これも一戸建ての方に人気ですが、アパートマンションで3段飾りを選ぶ場合は、台が収納になっている「収納飾り」を選ぶと収納に困りません。
お雛様、お内裏様の2人だけの場合と、小さめのお道具を並べる場合があります。ホコリが気になる人はケース入りのものを選ぶと、出すときも収納するときも楽ですよ。現代で一番人気のタイプで、一戸建て、アパート、マンションのどれでも飾りやすいのがポイントです。
その名の通り上から吊るすタイプなので、コンパクトさ重視の人にオススメです。
お雛様のお顔も重要ポイント
雛人形を選ぶとき、一番は大きさに重点を置いてしまう人が多いですが、顔も選ぶときに欠かせない重要ポイントです。
お雛様の顔は、「娘が嫁に行く時(結婚する時)の象徴」と言われています。なので、自分の目で見て幸せそうな顔をした雛人形を選びたいですね。
作家さんによっても表情が全然違うので、事前にネットやパンフレットで調べておくと良いでしょう。
雛人形の衣装にもタイプがある
人形が着ている着物ですが、大きく分けて2通りのタイプがあります。
- 人形用に特別に織られた反物を使って仕立てたもの
- 女性の着物や帯を使って仕立てられたもの
人形用に仕立てられた着物を着た雛人形の方が値段が高くなるので、購入の際の目安にしましょう。更に、十二単の色も本当に様々なので、娘に合った色を選んであげたいですね。
まとめ
現代では必ず嫁側が用意しなくてはならない!というわけではありませんが、やはり昔からの風習で嫁側が用意するのが一般的です。
値段が高くても安くても、大きくても小さくても、子どもの代わりに厄を受けてくれる大事な人形に代わりはないので、しっかり考えて雛人形を選びたいですね。