女性なら誰でも紫外線による肌への影響を心配しますが、仕事や子供の行事などで、太陽の下で数時間過ごさなければならないこともあります。
それに、たとえ日焼け止めや帽子、日傘などで完全防備していても、紫外線の影響をまったく受けないようにするのは難しいです。
どんなに気をつけていても日焼けをしてしまった時、気になるのはアフターケアの方法ではないでしょうか。
そこで今回は、身体の内側からのアフターケアとして、日焼け後におすすめの食べ物を紹介していきます。
日焼け後に赤くなって炎症を起こすケースと、黒くなるケース、しみができるケースなど、それぞれの症状に効果的な食べものをみていきましょう。
日焼けによる赤みや炎症を緩和する食べ物
日焼けによって肌が赤くなったりかゆみや炎症を起こしたりするのは、紫外線の1つであるUVB波によって、細胞が傷つくからです。
この日焼けの状態は、日光皮膚炎とも言い、やけどの一種なので、アフターケアには次のような、抗炎症作用のある食べ物が効果的です。
アロエ
やけどにはアロエを患部に塗ることが効果的だと言われていますが、食べても炎症を抑える効果が期待できます。
炎症のケアとしてはもちろん、日焼けによって水分が低下している身体に、保湿力のあるアロエは最適なのです。
市販のヨーグルトやドリンクなどでアロエ果肉の入っているものを選ぶといいでしょう。
ぶどう
ぶどうの果皮や種子には、ポリフェノールと食物繊維が豊富に含まれていて、高い抗炎症作用を発揮します。
また、疲労回復効果のあるブドウ糖が、ぶどうの糖質の主成分になっているので、日焼けして疲れた身体に最適です。
日焼け後には水分を多く摂るといいので、ぶどうジュースを飲むのもおすすめです。
ぶどうと言えばワインですが、日焼け後のアルコールの摂取はNGなので注意してください。
アルコールは、日焼け後に必要な水分を体外に排出したり、日焼けによる炎症を促進したりしてしまうのです。
納豆
日焼けによるダメージを負った肌を回復させるために、コラーゲンは必須です。コラーゲンは、タンパク質をビタミンCと合わせて摂取することで、体内で生成されます。
納豆は、植物性のタンパク質で、女性に必要なカルシウム、鉄分、ミネラルも豊富に含まれているのでおすすめ。
その他に、タンパク質を多く含む食品としては、牛乳、肉類、大豆などがあります。
日焼けによって肌が黒くなるのを防ぐ食べ物
日焼けによって肌が黒くなるのは、前述したUVB波よりももっと肌の奥まで届くUVA波による影響からです。
UVA波から肌を守ろうとする防御本能から活性酸素が発生し、肌を黒くするメラニン色素が生成されるのです。
そこで、活性酸素の発生を抑制する、抗酸化作用のある次のような食べ物を意識して摂取しましょう。
いちご
いちごには、抗酸化作用のあるビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは、水溶性で熱に弱いので、生で食べられる野菜や果物から摂取するのがおすすめで、その中でもいちごは5~6粒で一日に必要なビタミンCが摂取できるのでお手軽です。
また、下記に示すL-シスチンや亜鉛、ビタミンEとの相乗効果もあるので、日焼け後のケアの基本となる栄養素が、ビタミンCと言えます。
ビタミンCと言えば、レモンなどの柑橘類を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、レモンなどの柑橘類には「ソラレン」と言う、紫外線を吸収しやすくする作用のある光毒性物質が含まれているため、外出前に食べるのは避けた方がいいです。
アセロラ
アセロラに含まれるアントシアニンには、強い抗酸化作用があり、メラニンの生成を抑制します。
アセロラの果実はなかなか店頭に並ぶことはありませんが、アセロラジュースからなら気軽に手に入るので、紫外線を浴びた日の夜に1杯飲む習慣をつけるといいでしょう。
はちみつ
はちみつのL-シスチンという成分は、メラニンの生成を抑制したり、メラニンの排出を促したりする効果があります。
ビタミンCといっしょに摂ること吸収が良くなるので、上手く取り入れましょう。L-シスチンは青魚や肉類、穀類にも多く含まれています。
鮭
アスタキサンチンは、化粧品やサプリメントにも使用されている成分で、ビタミンCよりも高い抗酸化力があります。
元々はヘマトコックス藻が生成する成分なのですが、これをエサにする鮭やカニ、エビなどに多く含まれています。
ザクロ
ザクロやラズベリーに含まれるエラグ酸の黄色色素のポリフェノールには、強い抗酸化作用があります。
また、細胞の老化を抑制する、女性に嬉しい効果もあります。
トマト
トマトと言えばリコピンで、脂肪燃焼効果があることからトマトダイエットもブームになりました。
リコピンの効果はそれだけでなく、紫外線を浴びた時に発生する活性酸素に対して特に強い抗酸化力を発揮して、メラニン生成を抑えてくれるのです。
日焼けによるしみを防ぐ食べ物
肌にしみができる原因は、メラニン色素が沈着してしまうからです。
肌のターンオーバーが正常に行われなければ、メラニン色素が沈着するので、次のような食べ物によって、ターンオーバーを正常にして、しみを防ぎましょう。
アボカド
アボカドに含まれるビタミンEは新陳代謝を高め、血行を良くするので、ターンオーバーを整える効果があります。
日焼けのケアに大切な抗酸化作用もあり、ビタミンCとの相乗効果も期待できるので、上手に取り入れたいですね。
豚肉
ビタミンB1、B2、B6などのビタミンB群は、皮膚の粘膜の発育を促してターンオーバーを正常に行うように働きかけます。
豚肉に多く含まれていますが、卵、乳製品、かつお、まぐろなどにも含まれています。
ゴマ
日焼けによるダメージを受けると、新陳代謝が衰えるのですが、ゴマに多く含まれる亜鉛には、ダメージを回復して新陳代謝を活発にする効果があります。亜鉛は、牡蠣、牛肉などにも多く含まれます。
また、ゴマに含まれるセサミンも、強い抗酸化力を持っていて、メラニンの生成を抑制するので、日焼け後のケアにゴマはもってこいなのです。
カボチャ
カボチャなどの緑黄色野菜にはビタミンAが多く含まれていて、乾燥肌を防いで免疫力を高め、ターンオーバーを促進する効果があります。
また、ビタミンAには抗酸化作用もあってメラニンの生成を抑制したり、メラニンの排出を促したりします。
カボチャには、ビタミンCやビタミンEもバランスよく含まれているので、毎日の食事に取り入れたいですね。
こんにゃく
こんにゃくには、セラミドが多く含まれています。セラミドは肌の角質層に多く存在していて、肌を外の刺激から守って保湿力を高め、ターンオーバーを正常化するのに必要な成分です。
こんにゃくは、「腸のほうき」とも言われるくらい、便秘にも効果的なので、女性が毎日食べたい食材です。他にセラミドが含まれている食品で代表的なのは、ブロッコリーです。
まとめ
紫外線が強い日の外出に恐怖を感じている人も、アフターケアに最適な食べ物を知っておくと安心ですね。
日焼けをした後でも、身体の外側だけでなく内側からケアをすることで、美白を保つことができるのです。
また、上述したような食べ物は、肌に必要な栄養であるので、日焼け後のケアとしてだけでなく、普段の食事から取り入れることで、美肌力アップにつなげていきましょう。
また、飲む日焼け止めなら、紫外線対策としてはもちろん、日焼け後のケアとしても役立つ成分が含まれていますので、気になる方は下記のページも参考にしてみてください。