哺乳瓶っていつまで続けるの?卒業方法&寝かしつけのコツは?

育児

哺乳瓶の卒業をいつから始めよう、うまく出来るかな?と悩んでいるママは多いのではないでしょうか。

言うまでもなく哺乳瓶は、赤ちゃんにとって大切な宝物ですが、ママやパパにとっても、これまでミルクを飲んでくれるだけで一安心、持たせた途端に眠ってくれる、本当に素晴らしいアイテムでしたね。

そんな素敵な哺乳瓶から卒業することは、家族にとっても一大事です。お別れの時期は無情にもやってきますが、卒業と共に赤ちゃんはまた新しい成長を始め、次から次へと楽しい事も増えていきます。

赤ちゃんの年齢、栄養面、虫歯についてなど気になることもたくさんありますが、それぞれの赤ちゃんに合った方法で哺乳瓶卒業について考えていきましょう。

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哺乳瓶っていつまで続けけたらいいの?

哺乳瓶でミルクを飲む赤ちゃん

哺乳瓶卒業に適した時期は?その理由

お子さんの栄養面などから考えると、1歳から1歳半までに哺乳瓶から卒業するのが理想的です。

理由1.食事で栄養が摂れるようになっている

生後9カ月から11か月頃になると赤ちゃんの食事の回数が増え、1日3度の食事がシッカリ出来るようになってきますので、ミルクの存在をあまり必要としなくなってきているのです。

この頃のミルクの役割は、食事で摂り辛いカルシウムやミネラル、鉄分などの栄養を補う事で、1歳を過ぎると、粉ミルクよりも栄養価的に充実している牛乳に切り替えられる時期になってきます。

大人と同じパックから出された牛乳に、赤ちゃんが興味を持つ事も多くあるので、タイミングよく牛乳を飲ませると、すんなり粉ミルクや哺乳瓶から卒業し易い、と言う点もあります。

理由2.赤ちゃんはどんどん哺乳瓶が好きになる!

毎日色んな遊びを覚え、食べ物を知り、少しの言葉の意味を理解し始め、脳にも大きな成長期がやってくると、何が自分にとって心地良い時間なのか、言葉に出来なくても赤ちゃんは解っています。

特に、哺乳瓶を持って眠りにつく時間は赤ちゃんにはとても楽しい時間です。

しかし、大きくなるにつれ、赤ちゃんの哺乳瓶に対する執着心は以前にも増して強くなり、その存在自体がとても大きな物になってしまいます。

増して体力もついてくるので、泣き方のなんと力強い事!寝かしつけの時に哺乳瓶がないとすさまじい声で長時間泣き止まないことも多く、ママやパパが根負けするケースもあるのです。

ですから、哺乳瓶に対する執着心があまり強くなる前に、卒業するのが理想的と言えるのです。

理由3.虫歯の問題

赤ちゃんの歯は、大体生後7カ月くらいから生え始め、1歳半くらいで7割程度、2歳半から3歳にかけ20本の乳歯が生え揃います。

その後に生え変わる永久歯と違い、乳歯はとても柔らかく虫歯になり易い弱い歯です。

弱い歯を持った口の中に、長時間甘いミルクが常に入っている状態は、虫歯の菌を繁殖させ易く、良い口内環境とは言えませんね。

歯が生え始めた頃は、まだミルクで栄養を摂っている時期ですので、ミルクを止める事は出来ませんが、食事で栄養が摂れるようになり、少しのミルクで補助が出来るようになったのであれば、その時点でミルクを卒業するのは良い機会です。

虫歯予防や、その後の永久歯の生え方に出る影響を考えても良い時期と言えます。

こういった理由も含め、卒業に適した時期が1歳から1歳半くらいまでと言われているのですが、重視しなければならない事は、哺乳瓶を卒業する時期が子供の成長と合っているかという点です。

マニュアルだけが全てじゃないよ

例え、哺乳瓶を卒業する時期が、1歳から1歳半と言われていてもマニュアル通りにする必要はありません。

また、時期を早め過ぎると栄養に偏りが出る心配もありますし、成長を妨げては哺乳瓶を卒業することに意味がありません。

虫歯や歯列をこんなにママ達が気にしていても、歯科の先生に相談すると、「乳歯が生え揃う3歳くらいまでを目指して哺乳瓶を取ろう!」と意外とのんびりしたアドバイスが返ってきます。

奥地の中を清潔に保ってあげるのが前提でしょうが、あまり神経質にならず、子供の成長を見ながら焦らずに見守ってあげなさいね、と言う事でしょう。

また、いつまで続くの?と悩み過ぎるのは、ママの精神衛生にもよくありません。いずれ必ず時期は来ますし、ある日突然自分から「いらない!」と首を振って卒業する子もいます。

哺乳瓶の卒業方法は?

赤ちゃん

多くのご家庭でママとパパも色々と実践されていると思いますが、友人である若いママからベテランママに力を借りまして、彼女たちの経験を元に、哺乳瓶の卒業方法をいくつかご紹介させて頂きたいと思います。

マグでベタ褒め、哺乳瓶は無関心作戦!

  • 先ず、マグを食事の時に必ず用意して、マグに入っている物も「ごはんの一部」だと覚えてもらう。
  • 上手くストローを吸えなくても、例えこぼしてしまっても、口を付けた時にしっかり褒めてあげる。

何度か続けていると、割と短期間の内にママやパパの喜ぶ顔が嬉しくて、自分からマグに手を伸ばし始めます。

その逆に、哺乳瓶を持った時には家族は無関心でいます。マグを持った時のような歓声が上がりませんので、段々マグの回数が増えて哺乳瓶の存在が自然と薄れていきました。

このご家庭では、夜のミルクもこの頃欲しがらなくなったそうです。

家事は手抜き!遊びを増やして疲れて貰う作戦!

水分補給はマグとコップを使いました。子供が寝ている間に、家事はやれる範囲で済ませておき、パパと自分のごはんはスーパーでお弁当を買い、離乳食も市販の物を利用、大いに手抜きして、ひたすら遊びに専念します。

その内、哺乳瓶どころか、遊び疲れて勝手にベビー布団にゴロンとして、ひとりでお昼寝をするようになりました。

夜は3日間くらいぐずっていたが、疲れているのでぐずりも続かず、その後は、哺乳瓶の存在すら忘れてしまいました。

哺乳瓶バイバイ作戦!

1歳半の時に、子供と2人で哺乳瓶に「ありがとう、バイバイ!」と言ってゴミ箱に捨てました。

その後何度かゴミ箱の中をのぞいてみたり、ミルクセットの置いてある場所に行って見ていましたが「バイバイしたね、えらいね。」と言うと、「そうだった」と言う顔をして納得していた気がします。

3日もすると、哺乳瓶を探さなくなり、日中は特に問題なかったです。

夜は何日かぐずり「バイバイしたね、えらいね。」と言うと泣き止みましたが、もうその頃になると、何にバイバイしたのかも覚えていないようでした。

眠りとミルク時間を区別する作戦!

生後11か月で、ほぼ残さずに食事を摂れるようになったので、食後にマグを使ってフォローアップミルクを毎食後100ml程度飲ませました。

マグを持って、ベビー布団の方に行こうとしましたが、「あっちはネンネのお部屋ね。」と言い、眠る事と食べる事を区別させました。

「ごちそうさま」をしてから寝室に行き、ふたりで寝転んで「ネンネの時間」と教えて時間をかけて寝かせました。

この子の場合は、ミルクを飲みながらポンポンと身体をさわられる時間が好きだったようで、哺乳瓶にはあまり執着がなかったようです。

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哺乳瓶卒業での寝かしつけのコツは?

泣いている赤ちゃん

哺乳瓶の卒業では、やはりお昼寝時よりも夜の寝かしつけが難関です。

どうしても哺乳瓶を諦めないので根負けして与えても、実際には、作ったミルクを全て飲み切っていることは少なく、成長と共に残すことが増えているケースがあります。

これは、完全に栄養が足りていて、もうミルクは必要ない状態です。

離乳期の赤ちゃんは、どちらかというと哺乳瓶をおしゃぶり代わりに使っていることの方が多くあるのです。

いよいよ夜の寝かしつけでも哺乳瓶卒業の時期です。困難も多いと思いますが、先輩ママや、知人に教わった寝かしつけのコツをまとめてみましたので、参考にして頂けたらと思います。

寝るまでの流れをシッカリと作る

  • 食事の後、必要ならばフォローアップミルクなどを飲ませてから歯磨きをする。
  • パジャマに着替えさせる。
  • 本を読んであげる。
  • 「おやすみなさい。」の挨拶をしたら、電気を消す。
  • 泣き出してしまったら、極力抱っこやおんぶなどで寝かせる。

順番は各ご家庭で決めるとしても、なるべく毎日の手順を変えずに続けると1歳くらいの小さな子でも、意外と早く習慣を覚えてくれます。

中でも、挨拶をして電気を消す、という行為はダイレクトに「寝る時間なんだ」と伝わり易いです。

どうしても、泣き止まない場合などもあり、根負けするケースが多くありますが、寝るまでの流れは続けていた方が良いです。

続けられない場合は、10日から2週間くらい経った頃に、再度チャレンジします。

パパに寝かしつけて貰う

仕事で疲れているパパに頑張って貰うことになりますが、パパが寝かしつけをすると子供にとって『ミルクを貰えない』事と結びつき易く、早くあきらめてくれることが多々あります。

育メンパパも多いと思いますが、『ミルクを作ってくれる人はママ!』と思っている子であれば、哺乳瓶の卒業の際にパパと寝かしつけを交代して貰うのはなかなか効果的です。

また、この時パパも根負けする事がありますが、その時はパパがミルクを作ったり、与えてはいけません。その日のミルクはあくまでもママが作って与えます。

翌日また振出しに戻って、パパに寝かしつけをお願いすることになりますが、1度成功したら、2、3日続けて貰って下さい。

その後ミルクについて何も言わないようであればパパのミッションは終了ですが、ママの寝かしつけに戻りミルクを欲しがるようであれば、またパパの出番です。

パパにも虫歯になり易い事などを話して、哺乳瓶卒業の理由をしっかり理解して貰うのも大切です。

難しい2歳児対策!

2歳くらいの子になると、体力がついてきた事と、知力があるのでなかなか哺乳瓶も諦めてくれませんし、泣き方も激しく、簡単には寝てくれません。

知力の発達から、寝る前だけの哺乳瓶だったのが、昼も哺乳瓶を欲しがるようになる子もいます。

ただ、2歳児くらいになると、ママが何を言っているのか大体のことは理解していますし、自分がもう赤ちゃんではないという自覚も生まれています。

解りやすい言葉で何度も伝え続ける

かなり根気がいるのですが、毎晩、虫歯の絵本を読み聞かせたり、「あなたはもうおねえちゃんよね、お兄ちゃんよね。」と、教え続けることがとても大事です。

しかし2歳児と言えば、世界共通「魔の2歳児」と呼ばれているくらい難しい年頃です。

成長過程とは言え、第一次反抗期、イヤイヤ期、自我の目覚め、色んな部分が育ち、ママやパパを困らせるのも多くなります。

たとえ哺乳瓶の中身が牛乳でも、夜飲み続けていると虫歯が出来易くなるのは確かですし、2歳児ともなれば、哺乳瓶を吸う力もとても強くなっているので歯並びへの影響も心配な所です。

2歳児のような難しい時期は、きげんの良い時を見計らって根気よく声を掛け続けていくことが大切です。

『泣いたら哺乳瓶が出てくる』という仕組みを理解している2歳児頃は、子供もなかなか哺乳瓶から卒業できません。先ず、ママとパパでしっかり気持ちの整理をする事も必要になってきます。

ママとパパの気持ちが固まったら始めよう!

子供も、頭の中では『哺乳瓶は赤ちゃんのもの』と解っている事が多いので、ママとパパが2人揃って気持ちを固めたら、哺乳瓶をしまってみてはいかがでしょうか。

解っているのに止められないのですから、小さいなりに本人も少し困っていたり、2歳児なりに頑張っているのではないでしょうか。

また、昨日まで泣き叫んで哺乳瓶に執着していたのに、ある日突然ケロッとして卒業する日が来るのも2歳児の凄いところです!

その頃になると、もうコップやストローも上手に使えるようになっている事が多いので、お気に入りのコップに牛乳を入れてあげ、「コップで飲むとおいしいね!」と大袈裟に盛り上がってみるのも効果的です。

そこからは、展開も早く安定して来ます。日中たくさん遊ばせて、夜は寝る前の習慣づけを続けてあげると良いと思います。

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まとめ

今迄習慣だったものが急になくなるのは、赤ちゃんにとっても、見守るママやパパにとっても辛いことですね。

しかし、多くのママがこの試練を乗り越えてきていますが、思っているほど長引かないものです。

1日で卒業に成功したママもいますが、後の方は、大抵2、3日間で卒業できたそうです。お産のあの痛みに比べると、3日間くらいなら頑張れそうではありませんか?

それ以上となると、家族みんなでストレスを抱える事になりますので、一旦期間をおいてから、再チャレンジを考えてみると良いと思います。

因みに私は2日間でしたが、泣きわめく1歳3か月児を、お昼寝で1時間、夜は2時間以上抱っこしつづけてミルクなしで寝かしつけました。

腰はガクガクで、腕もパンパンになりましたが、無事に哺乳瓶を卒業できました。

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