今や結婚すれば4組に1組が離婚するといわれている昨今の日本。どんな夫婦でも結婚したからには末長く夫婦円満な関係を続けたいはずです。
しかし夫婦円満とは具体的にどのような状態のことを言うのでしょうか?夫婦円満になるための秘訣やコツはあるのでしょうか?
また、夫婦円満な家庭は子供にも良い影響を与えるといわれています。そんな夫婦円満のもたらすメリットをまとめてお伝えいたします。合わせて、夫婦円満にご利益のある神社もご紹介いたします。
夫婦円満とはどういった意味なの?
「夫婦円満で羨ましいわ」なんてセリフを聞いたことがありますか?言われたことがないという方は、「夫婦円満」とはそもそもどういう家庭のことを指すのか気になるところです。「夫婦円満」とはどういう意味なのでしょうか。
「穏やかで満ち足りた生活を送れている」ということ
実用日本語表現辞典によると、夫婦円満とは「夫婦仲がよく、不和や争いごとのない様子を指す表現。夫婦の関係が満ち足りているさま」を表しています。
また「穏やかで満ち足りた生活を送れている」という意味でもあります。夫婦円満とは、ラブラブでお互いが大好き!という状態を過ぎ、お互いを信頼し合って争いごとから遠ざかった夫婦のことをいうのです。
夫婦円満な家族の具体例
実際にどんな家族が「夫婦円満だ」と言われているのか、具体例をまとめました。
- 夫が会社終わりにまっすぐ家に帰ってくる
- 妻が料理上手
- 夫が料理上手
- 夫が子煩悩(イクメン)
- 夫が妻をよく褒める
- 妻の良い話題を頻繁に語る
- 笑顔が絶えない家庭
- お互い浮気をしない
- 金銭的に不自由のない暮らしを送っている
- 休みの日に夫婦でデートをしている
- 夫婦で同じ仕事をしている
- お互いを名前やあだ名で呼び合っている
- 特に家庭内で問題が起こっていない(子供を含めて)
- スキンシップが取れている
- 喧嘩をしたことがない
金銭的にも家庭的にも目立った問題がなく、新婚の頃のようにお互いを異性として見ていられるかが「夫婦円満」と言われるポイントです。
子供にとっても良い影響を及ぼす
夫婦円満な家庭は子供にも良い影響を及ぼします。子供は親を無条件に信頼し、愛されようとする本質を持っています。
そのため親の機嫌が悪いと敏感に感じ取り「自分のせいかも」と考えてしまうのです。逆に親がいつでも笑顔でいれば、子供は安心して行動し感情を表現してくれます。
つまり夫婦円満で穏やかな家庭は子供の表現力や自由さをより高めてくれるのです。親の機嫌や様子を伺ってばかりの子供にさせないためにも、夫婦円満な家庭を目指したいものです。
中には偽造している夫婦も
そんな夫婦円満な家族を偽装している夫婦も存在します。世間体を気にして周りから「夫婦円満だね」と言われるように努めているものの、家庭内は冷え切ってとても夫婦円満とは呼べない状態であるなんてこともあるのです。
周りからは夫婦円満だと言われていても、お互いが満足しあえる本当の意味での「夫婦円満」ではない夫婦もいるのです。
夫婦円満になる秘訣やコツは?
夫婦円満になる秘訣は「穏やかな家庭を作りお互いを信頼し合って生活すること」です。しかしいきなり意識したところで、すぐに何かが変わるものではありません。できることから始めていきましょう。そんな夫婦円満になるために秘訣を、具体的な方法でご紹介いたします。
喧嘩をしても同じベッドで寝る
喧嘩をするとしばらく顔も見たくない!話したくない!という状態になります。もちろん時間をおくことは大切ですので、怒りが大きいときには一旦離れて頭を冷やすことも大切です。しかしベッドを分けてはいけません。
同じ部屋、同じベッドで寝るということは、夫婦にとって大事なコミュニケーションのひとつなのです。1度離れてしまうとなかなか元には戻りません。
別の部屋で寝ている、喧嘩をすると別の場所で寝るという方は、ぜひ「喧嘩しても同じベッドで寝る」ということを心がけてみてください。
子供ができてもたまには2人で出かける
子供ができるとどうしても「家族のお出かけ」という考え方をしてしまいがちです。しかしたまには子供を預けて、2人で出かけてみるのも良いリフレッシュになります。
「子供を中心とした生活」も大切ですが、同じくらい「夫婦2人の生活」も大切です。記念日には2人の思い出の場所でディナーをする、手をつないでデートをしてみるのも新鮮な気持ちを取り戻せる良い手段です。
「ありがとう」「ごめんなさい」を言葉にする
どんな些細なことでも「ありがとう」「ごめんなさい」を言葉にすることを意識しましょう。夫婦生活が長くなると、どうしても感謝を言葉にする手間を惜しんでしまうことがあります。「伝わっているだろう」と相手の厚意に甘えていると、いつか相手の不満が爆発することになりかねません。
また何か特別なことがあったわけではなくとも「いつも感謝しています」「ありがとう」「大好きだよ」という言葉を言える関係でありたいものです。言葉をかけることはいつでもできますので、早速今日からでも始めてみてはいかがでしょうか。
記念日や誕生日には特別なことをする
結婚生活が長くなると、記念日や誕生日のイベント事を怠りがちです。しかしそんな時こそあえてサプライズやケーキなどでお祝いすることで、夫婦の仲も再熱することでしょう。
ただし誕生日や記念日を気にしすぎるのもよくありません。男性は元々記念日などに無頓着な生き物なので、女性のように日付を覚えていることができないのです。
「相手からのサプライズ」を期待するよりも「今日は記念日だから、張り切って料理作るね!」なんて言ってあげると旦那さんのテンションも上がるはずです。
旦那さんの前では「笑顔」を心がけよう
旦那さんの前ではなるべく「笑顔」でいることを心がけましょう。もちろん無理して笑う必要はありません。しかし旦那さんが仕事から帰ってきて、最初に見たあなたの顔はとても印象に残ります。
最初の顔が「お帰りなさい」の笑顔なのか「帰ってくるの遅くない⁈」の怒り顔なのかは大きな問題です。旦那さんのストレスを溜めない為にも「お帰りなさい」くらいは笑顔で言ってあげるように心がけてみましょう。
スキンシップを忘れない
スキンシップを怠らない夫婦は離婚率も低いという調査結果があるほど、夫婦円満にはスキンシップが欠かせません。
同じベッドで寝る、手をつなぐ、行ってらっしゃいのキスをするなど、家族になると恥ずかしくて怠りがちなスキンシップを積極的にとることが夫婦円満に近づく秘訣です。
夫は褒めて伸ばす
夫に行動させたいのならば、褒めて褒めて褒めまくりましょう。「私大変なんだからこれくらい手伝ってよ!」「なんでこれやってくれないの?」という言葉では夫のやる気も損なわれますし、「やらされた」という感覚が大きくなります。
しかし「これをやってくれると嬉しいな」といったように「頼みごと」に変えてみるとどうでしょうか。「いいよ」と言ってもらえたら「ありがとう!あなたは本当に良い旦那さんだね!すごく助かるよ」と盛大に褒めてあげます。
そうすると旦那さんは「自らの意思でやってあげた」「感謝されて嬉しい」といったプラスの感覚が大きくなるのです。言い方次第で、夫婦円満な雰囲気を作り出すことができます。
共働きなどで忙しくても会話する時間を作る
共働きや旦那さんの激務などで忙しい家庭の場合、どうしても会話する時間自体が減ってしまうことがあります。しかしそんな中でも、きちんと会話をする時間を持とうとすることが大切です。
旦那さんが激務の場合、話をするというよりは聞いてあげるスタンスを持つと旦那さんのストレスも軽減されます。
会話する習慣を作り「共通の話題」を増やすことも重要です。仕事や友人の話も、1から話す場合とある程度共通の認識がある場合とでは会話のスムーズさが全く異なるからです。普段から会話をしていることで、さらに2人の会話を深めていくことができるのです。
20代の既婚女性を対象にしたインターネットの調査によると、「夫が料理上手」な家庭は「夫婦円満だと思う」と回答している確率が94%と非常に高いことが分かりました。
また「夫が料理を手伝ってくれる」「週1に1回以上夫が料理をしてくれる」「洗い物などをしてくれる」という家庭も「夫婦円満だ」という結果になりました。
夫が家事に協力的であること、それに妻が感謝していることが「夫婦円満」の秘訣であると言えるのです。
夫婦円満にご利益のある有名な神社3選
夫婦円満を願うカップルや夫婦は、夫婦円満にご利益のある神社を参拝してみるのも良いでしょう。そこで日本の「夫婦円満にご利益のある有名な神社」をご紹介いたします。
石川県能登にある「気多大社(けたたいしゃ)」
毎月1日に行割れる「ついたち結び」が有名です。無料でお祓いや占いができ、時間が合えば神楽や巫女舞などが見られる「月次祭」にも参加することができるのです。
縁結びの神である「大己貴命(おおなむちのみこと)」が祀られています。別名は大国主神(おおくにぬしのかみ)とも呼ばれ、子沢山な神様でもあります。カップルや夫婦、片思い中の女性などが多く訪れる大人気スポットです。
兵庫県淡路市にある「伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)」
出典:http://izanagi-jingu.jp/hp/
国生み伝説で有名なイザナギノミコトとイザナミノミコトを祀っている神社です。子沢山な夫婦としても知られているので、夫婦円満や安産祈願などのご利益があると言われています。
また兵庫県の天然記念物にも指定されている「夫婦の大楠(めおとおおくす)」は元が二株だった木が一株になったものです。御神木として信仰されており、子宝に恵まれ夫婦円満をもたらすといわれています。
東京都渋谷区にある「明治神宮(めいじじんぐう)」
出典:http://www.meijijingu.or.jp/
有名なパワースポットでもある明治神宮は、縁結びにも大変ご利益があります。結婚式場としても人気のあるスポットです。「夫婦楠」というご神木もあり、縁結びの神様として信仰されています。
まとめ
いかがでしたか?夫婦円満とは、穏やかで安定した生活を2人で守っていくことです。お互いが少しだけ相手のことを思いやり、「夫婦」という関係を意識するだけで夫婦円満な家庭を作るきっかけになるはず。
これから何十年と苦楽を共にする夫婦です。一緒にいて落ち着く、尊敬し合えるような夫婦関係を築いていきましょう。