自閉症の子供が食事をしたがらない、食べれない理由にはどんなものがあるのでしょうか。
食わず嫌い?それとも偏食?実際に自閉症の子供から聞いた、食べたくない理由と食べさせるためにやってよかった方法をいくつかご紹介します。
ニオイが気になって食べれない
まな板からのニオイ移りが理由のようです。
スーパーで買ったお刺身から漂白剤のニオイがして食べれないと言われたことがあります。嗅覚が鋭く(感覚過敏)普通ではわからないようなかすかなニオイを感じます。
家庭で使用するまな板の漂白剤や洗剤の香りに気をつけてください。生モノを買うスーパーを厳選しましょう。
調理中のニオイが嫌で食べる気そのものがなくなった
自分が食べるものかどうかは関係ないようです。苦手な調味料やタレの、加熱中に立ちのぼる香りを嫌がることがあります。
換気扇をまわし子供を食卓に呼ぶタイミングをはかりましょう。
使う箸からニオイがするから使いたくない
一度気になったら食事ができなくなることがあります。
子供が使う箸はしっかり洗って乾燥させましょう。割り箸を使うのもよいでしょう。
盛りつけが違うから食べれない
美味しそうに食べてくれた料理を再び作って出しましたが、見た目が違うことで手を付けませんでした。
付け合せの野菜を同じにしたり、盛り付け方を変えないようにしてみましょう。食器も同じものにすると更に効果があります。写真で記録しておくと便利です。
大きさや形が違うから食べれない
ハンバーグやコロッケなど、前に食べた時の形と違っていたり、食材の大きさや切り方が違っていることで食べないことがあります。
自閉症児のこだわりの部分なので、大きさや、丸い・長細いなど成形の仕方をいつも同じにしてみましょう。
初めて見る料理なので食べれない
見たことのない料理や初めて食べる料理に手をつけるのはなかなか難しいようです。
自閉症の子供は新しいことに挑戦するのが得意ではありません。こだわりのある形に成形したり、気に入っている皿に盛り付けるなど工夫をしましょう。
ソースやタレが料理にかかっているから食べない
ベタついてる印象のものが苦手です。
料理を出す時、ソースやたれをかけていない状態で出したり、お皿を分けるだけであっさり食べてくれることもあります。
苦手なものが入っているから食べれない
当たり前のことのように聞こえますが、苦手なものだけ残したり、取り除けば食べれるかというとそうではありません。一緒に炒めてあったり、煮込んであることで料理そのものを食べることができなくなります。
食べれるものだけで調理し、食べれない食材については他の方法で食べさせることを考えましょう。
食材そのものが苦手というより他の理由で食べれないことの方が多いようです。焼いてダメなら煮てみるなど、調理方法を変えてみるとよいでしょう。
料理によってはすりつぶして見た目にわからないようにする方法もあります。こだわりを利用することで食べさせることもできるので工夫しましょう。
食事をしない、食べたがらないときは、よく観察して理由を探ってください。「栄養が摂れないよ」「大きくなれないよ」などのマイナスな声掛けをしないことも自閉症児には大事です。
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イラスト by hiro
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