なかなか眠ってくれない自閉症の子供に困っている方は多いのではないでしょうか?穏やかに眠りに導くことで夜泣きを防ぎ、親と子の毎日のストレスも減らすことができます。
自閉症の子供が眠りやすい条件や寝かしつけに効果があった、夜泣き防止にもなる10のポイントをご紹介します。
寝る前の儀式的行為
自閉症の子供のこだわりを利用することで眠りに導く流れを作ることができます。直前にパジャマに着替えさせると、これから寝るのだというわかりやすい合図になるようです。
寝るまでの流れが普段通りではないと眠れないことがありますので気をつけてください。習慣ができ、流れができると眠りにつきやすくなります。
肌に直接触れるものに気を配る
肌着やパジャマの肌触りや匂いが刺激になっていることがあります。寝かせた時の背中のごろつきが気になることもあるようです。
その他シーツや枕カバーなど、肌に当たるものに不快感を覚えてないかよく観察してみましょう。
寝具の調整
敷布団のかたさや掛け布団の重さを調整してみてください。布団の圧迫感が原因で眠れないこともあるようです。枕の高さにも気を配りましょう。
明るさの調節
真っ暗では眠れなかったり、明るすぎても眠れません。暗さに恐怖や不安を覚えていることもあります。
明るさの調節が細かにできる照明器具や、外の自然な明るさを利用するなど、眠りにつきやすく不安にならない程よい明るさを探しましょう。
音に気をつける
生活音や起きている人の足音、話し声に敏感に反応します。聴覚過敏の自閉症児の場合は特に気になるようです。音に興味を持って興奮してしまうこともあるので気をつけてください。
添い寝をする
体を密着させ、呼吸を合わせると効果的です。自閉症の子供はいつもと違う状況に不安を覚えるので、毎日添い寝することで寝つきがよくなり、夜泣き防止も期待できます。
抱きしめる
顔をくっつけたり、体を密着すると安心して眠れるようです。くっつかれるのを嫌がらない自閉症児には有効です。お母さんの息がかかる状態や、鼓動が聞こえるように抱きしめてみましょう。
からだを包む
タオルケットやおくるみでからだを包んでみてください。抱きしめられている時と同じ感覚に効果があるようです。
ほどよい包まれ感を探してあげてください。締めつけ過ぎには注意しましょう。
揺らす
寝付けない時、抱っこ(おんぶ)してゆっくりからだを揺らしてみてください。そのまま歩くのもいいでしょう。
体をリズミカルにとんとんと叩くことも効果があります。
ドライブする
軽い車の振動、揺れが効果的です。お風呂あがりは特に効果があります。程良い疲れが眠りに誘います。
まとめ
定型発達の子供でも、昼間にあった出来事や怖い思いをした日には夜泣きをしたり眠れなくなったりするものですが、それに加えて自閉症の子供は、睡眠障害を持っている場合が多いようです。
自閉症の特徴のひとつである感覚過敏を考慮し、また、こだわりを利用することで眠りやすい環境を整え、習慣化することで定着することができました。一般的に寝かしつけに良いとされていることはもちろん、子供の自閉症の特徴にあった工夫をし、習慣化しましょう。
毎日同じということは自閉症の子供にとって安心出来ることであり、気持ちが乱れないことで夜泣きをせずに、穏やかに眠りにつくことが期待できます。
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イラスト by hiro