ハイハイやあんよを始めた赤ちゃんの成長は嬉しいものですね。しかし、それと同時に床に勢いよくおでこをぶつけてしまったりと危険がいっぱいです。
そんなときに敷いておくと便利なのが赤ちゃんのためのジョイントマットです。
本当に必要なものなのか、選び方や使い方、お手入れの仕方まで気になることをまとめました。
赤ちゃんにジョイントマットって必要なの?
赤ちゃん用ジョイントマットのメリットデメリットを知ることで、必要かどうか参考にしてみて下さい。
- 柔らかい素材でできていて厚みもあるのでクッション性に優れている。
- 防音性にも優れているので生活音が階下に響きにくい。
- 細かく取り外しができ、バラ売り対応のジョイントマットもあるので入れ替えたり増やしたり自由自在。
- 厚みがあるので保温効果、断熱効果がある。
- 拭いたり洗ったりできるので、ダニなどのアレルギーの心配がいらない。
- 熱に弱く、窓辺の直射日光が当たるところやストーブの熱が当たるところでは変形してしまう場合がある。
- 取り外しが自由なので、赤ちゃんがめくる。噛んでしまうこともある。
- ロボット掃除機のメーカーによっては、段差に対応できないことがある。
- 湿気を逃がしにくく、敷きっぱなしにしているとカビが生えることもある。
こんなときにジョインマットが必要
慣れないハイハイやあんよで動き回るので、転んでしまったときに怪我をしないように対策が必要です。ジョイントマットは衝撃を吸収してくれるので怪我の防止になります。
子供がバタバタ走り回ったり、オモチャを勢いよく床にぶつけたりすることもありますね。そんなとき、ジョイントマットを敷いておけば音も吸収してくれるので防音になります。
ダイレクトに床にオモチャをぶつけると傷になることがありますが、その心配もいりません。
赤ちゃんはよだれや食べこぼしも多いですよね。トイレトレーニング中にはお漏らしだってしてしまいます。
そんなとき、もし1枚もののじゅうたんを敷いているだけだと、洗濯が本当に大変です。
汚れたパーツだけをペリッと剥がして洗ったり拭いたりできます。劣化したとしてもバラ売り対応のものなら気になる部分だけ交換できてスッキリです。
床の上で過ごすことの多い赤ちゃんですが、寒い時期、お部屋は足元から冷えてきます。まだ体温調節がうまくできない赤ちゃんだからこそ、温かく快適な空間にしてあげる必要があります。
厚みのあるジョイントマットだと、床の冷たさから赤ちゃんを守ってくれます。
赤ちゃん用のジョイントマットの選び方は?
市販されているジョイントマットには沢山の種類があります。そこでジョイントマットの種類と、購入に迷ったときのために選び方のコツをご紹介しましょう。
ジョイントマットの種類
ポリエチレン発泡体やEVA素材、また、EVA素材の表面をコルクにしたものがあります。どれも柔らかいクッション性のあるスポンジ状です。
赤ちゃんや子供向けだとカラフルなもの、文字や数字がパズルになっているもの、キャラクターがプリントされているものがあります。
また、インテリアに合わせやすいように木目調、畳柄をプリントしたもの、コルク素材のもの、2色のカラーで市松模様やボーダーにできるものと様々です。
メーカーによって多少差がありますが、通常サイズは30㎝×30㎝ほど、大判サイズで60㎝×60㎝ほどのものがあり、コルク素材のものだと45cm×45cmのものがあります。
30㎝のものだと18枚、60㎝のものだと4枚で約1畳分です。
これもメーカーによって様々ですが、一般的にはカラーマットで1cm~1.2cm、コルクで0.8cm~1.1cm、中には2cmの極圧のマットもあります。
選ぶときのポイント
衝撃吸収率がいいもの
素材としては優れた弾力性と柔軟性があるとEVA素材のものが1番衝撃吸収率がいいです。コルク素材のものでも裏面はEVA素材なのでおすすめですよ。
厚みは厚いほうが衝撃吸収率がいいので1cm以上のものを選ぶようにしましょう。
保温性や断熱性に優れている
1番おすすめなのはコルク素材のものです。コルク素材は熱伝導率がとても低い素材なので、フローリングの冷たい冷気を遮断してくれます。
そして裏面のEVA素材は内部に沢山気泡があるので、熱伝導率の低い空気を沢山含んでいて断熱性にとても優れているんです。コルク素材のジョイントマットを敷き詰めると、結露防止にもなりますよ!
赤ちゃんと床暖房は実はあまり相性がよくありません。あまり動けない赤ちゃんは低温火傷をする可能性もあるのでジョイントマットを敷きたいところですが、ジョイントマットは熱に弱いという弱点があります。
床暖房をされている方は必ず床暖房対応のジョイントマットを選ぶようにしましょう。
汚れに強いか
撥水効果の高いジョイントマットを選ぶようにしましょう。特に赤ちゃんだとよだれ、お漏らしなど水分によるよごれも多々あります。樹脂素材のものが水分が染み込みにくくておすすめですよ。
あまり洗ったり拭いたりする頻度が高いとプリント部分が薄くなってくる場合もあるので、できれば無地のものがいいでしょう。
サイドパーツがあるか
ジョイントマットは4辺のギザギザ部分をはめ込んで敷くマットです。
しかし、端がギザギザのままだとあんよを始めた赤ちゃんはつまづいて転んでしまうことも。そんなときにおすすめなのがサイドパーツです。
ギザギザ部分にはめ込んで真っすぐにしてくれるパーツで見た目もキレイにしてくれます。ジョイントマットは柔らかいので自由にカットすることもできますよ。
デザインをチェック
大人目線でいうと、シンプルなものが好まれますが、赤ちゃんにとっては目からの刺激も大切なのでカラフルなものもおすすめです。
手からの刺激だとパズルになっているものはとても喜んで遊んでくれるしお勉強にもなりますよ。
赤ちゃん用のジョイントマットの使い方は?
赤ちゃん用のジョイントマットの使用方法は沢山あります。
しかし、注意点を知っておかなければ折角のジョイントマットをダメにしてしまう可能性も。正しい使い方、注意点をまとめました。
お部屋全体に敷き詰めたい
じゅうたんやプレイマットだと大きさが決まってしまいますが、ジョイントマットは自由に増やせるのでお部屋全体に敷き詰めることも可能です。
反対に小さく組み合わせたジョイントマットを敷いてプレイマットとして使い、子供が少し大きくなったときに「オモチャが出せるところ」と決めておけば、部屋中にオモチャが散らばることもないですよ。
お部屋全体に敷き詰める場合は、ギュウギュウに敷き詰めず、壁際は少しだけ隙間をあけましょう。
ジョイントマットは寒い冬には収縮し、暑い夏には膨張するのでキツキツに敷き詰めてしまうと膨張したときに浮いてしまうかもしれません。
畳の部屋に敷きたい
畳はフローリングと違い、少し凸凹しているのでフローリングに比べて注意すべき点があります。
ジョイントマットが不安定になるので、その上に重い家具を置くと危険です。転倒防止の対策を取るか、重くて背の高い家具は置かないようにしましょう。
また、ジョイントマットは気密性が高い素材なので空気を通しません。敷きっぱなしにしているとカビの原因になるので時々干して風を通しましょう。
床暖房・こたつ・ホットカーペットを使いたい
冬になるとどうしても恋しくなるのが床暖房やこたつ、ホットカーペットです。
しかしジョイントマットの弱点としては何度もお伝えしましたが熱に弱いのです。変形したり、溶けてしまったりといったトラブルになります。
家具を置きたい
ジョイントマットは柔らかく弾力重たい家具を置くと置いた部分がへこんでしまい、戻らなくなってしまいます。また、フローリングに直に置くよりもどうしても不安定になってしまいます。
赤ちゃん用のジョイントマットのお手入れの仕方は?
赤ちゃんが毎日過ごす場所だからこそ、ジョイントマットは清潔に使いたいものです。ジョイントマットのお手入れ方法をご紹介します。
普段のお手入れ
掃除機をさっとかけるだけでも十分キレイになります。クイックルワイパーでも髪の毛やホコリを取ることができますよ。
飲みこぼしなどがある場合は、雑巾で拭いたり、こぼした部分をめくって隙間から染み込んでいないか確認しましょう。フローリングにも汚れがある場合は同じく雑巾で拭いてくださいね。
部分的に除菌したいならアルコール除菌を、全体的に除菌したいなら除菌シートをクイックルワイパーに挟んで使いましょう。
酷い汚れのときのお手入れ
汚れている部分を剥がして水洗いすればスッキリです。水やぬるま湯で落ちない汚れは中性洗剤や重曹を使ってみてください。
十分にすすいだ後はキレイに拭き取り、風通しのいいところで乾かしましょう。
月に何度か全体のお手入れを
敷きっぱなしにするとカビの原因になりますし、どうしてもジョイント部分の隙間から小さなホコリなどが挟み込みます。
ジョイントマットを全部外し、水洗いして陰干しし、フローリングの掃除をしてくださいね。
まとめ
メリットデメリットから考えても、赤ちゃんの安全を考えるとジョイントマットはとても便利なものだということが分かっていただけたでしょうか。
柔らかいジョイントマットの上でコロコロと寝返りをうったり、ハイハイをしたり、あんよの練習をしたり、どんな成長場面でも赤ちゃんを優しく包み込んでくれます。
沢山あるジョイントマットの中からお気に入りのものが見つかるといいですね。