夏に人気の行楽、海水浴。行きたいけれど、赤ちゃんを連れて行っても大丈夫?
赤ちゃん連れで海水浴に行くには心配な点がいくつもあります。
気温の高さ、強い紫外線が赤ちゃんに害にならないか、赤ちゃんに海水で水浴びをさせてもよいのか、授乳やおむつ替えなどの場所はあるのかなど。
今回は、赤ちゃんを連れて海水浴へ行くための持ち物や気を付けるポイントを紹介します。
海水浴に赤ちゃんをいつから連れて行く?
赤ちゃんに長時間の外出ができる体力があれば、海につれていくことは、6か月になる前でも可能です。
ただし、まだ免疫力が十分でないので、海水にふれるのはお勧めできません。
波の音を聞き、潮風を感じるだけでも、赤ちゃんにとって素晴らしい経験となるでしょう。赤ちゃんが6か月ごろになれば、海水に触れることもできます。
赤ちゃんにアトピー性皮膚炎がある場合
海辺の紫外線や海水は、アトピー性皮膚炎がある赤ちゃんには害はないのでしょうか?
実は、紫外線や海水は、アトピー性皮膚炎を抑える効果が期待でき、治療法としても取り入れられています。
紫外線には、皮膚の免疫力を弱める働きがあり、結果的にアトピー性皮膚炎が改善することがあります。
また、海水にはかゆみや皮膚の炎症の抑制、殺菌効果も期待できるのです。
赤ちゃんのデリケートな皮膚に逆効果にならないか、注意する必要があります。
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海水浴で赤ちゃんに必要な持ち物とは?
海水浴に行く時は、基本的な外出の持ち物以外に、紫外線、熱中症対策の道具、水遊び道具などを用意します。
基本的な外出の持ち物
- 赤ちゃんの食事(ミルク、離乳食、おやつなど)
- おむつセット、着替え
- タオル、ウェットディッシュ
- おもちゃなど
紫外線、熱中症対策の持ち物
- テント
- 日焼け止めクリーム
- 帽子、長そでの服
- 日傘
- ビーチサンダル
- 保冷タオル
- 赤ちゃんの飲料
- クーラーバッグ
海辺では、海水や砂浜の紫外線の照り返しによって、20%ほど紫外線の量が多くなります。
テントがあれば、照り返しも含めて紫外線を防ぐ日陰を作ることができますし、授乳やおむつ替えの際の目隠しとしても便利です。
日なたでは、帽子や長そでの服、日焼け止めクリームなどによって、強い紫外線から赤ちゃんを守りましょう。
帽子や厚着を嫌がる子には、日傘で日陰を作ってあましょう。
砂浜の暑い砂でやけどをしないよう、赤ちゃんが砂浜を歩く場合には必ずはかせましょう。
クーラーバックにタオルを冷やして、必要があれば赤ちゃんを冷やしてあげられるようにします。脱水症状に備えて、飲料も用意します。
水遊びの持ち物
- 水遊び用おむつ、水着
- 浮き輪
- タオル
- 砂場道具、ビーチボールなど
普通のおむつは水を吸うとパンパンに膨らんで破裂してしまうので、おむつが濡れるくらい海水に入る場合には水遊び用のおむつまたは水着に着替えましょう。
浮き輪を使う場合でも、必ず大人が支えてあげましょう。
海水から上がった後に体を拭いたり、後で水道水で海水を洗い流したりするのでタオルが必要です。
海水浴とはいえ、赤ちゃんにとっては海に入らない時間のほうが長いです。砂浜で遊べる砂場道具などのおもちゃがあると楽しむことができるでしょう。
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海水浴に赤ちゃんを連れて行く際の注意点は
赤ちゃんは皮膚も薄く、体温調節も体力も運動能力も未発達です。また、赤ちゃんは、まだはっきりとした意思表示ができません。
赤ちゃんに負担をかけないよう予め気を付け、赤ちゃんの様子から疲れや体調不良を読みとって解消してあげなくてはいけません。
紫外線
浜辺にいる時間帯は、紫外線が強く気温の高い10時~15時の間は避け、朝か夕方に短時間がいいでしょう。強い直射日光に当たらないように、衣類や日傘でガードし、なるべく日陰で過ごしましょう。
熱中症
赤ちゃんの様子を観察し、熱中症の兆候があればすぐに涼しいところへ移動し、衣服を緩めて水分を与えます。熱中症の時には、以下のような症状が現れます。
- 顔がほてっている、体が熱い、皮膚が乾燥している
- 泣き声が弱々しい、ぐったりしている
- おしっこやウンチの量が少ない
- 食欲がない
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海へ入る場合の注意点
- 長時間水につけない
- 海水に入る場合、大人が赤ちゃんをしっかり支える
- 海水を飲んだり、目に入ったりしないよう気をつける
- ひどい肌荒れがある場合には海に入らない
- 終わったら水道水で体を洗う
赤ちゃんは体温調節が未熟なので、体温低下を防ぐために、水に触れる時間は一回に5分程度にしましょう。海から上がったらすぐタオルで体を拭き、暖めます。
赤ちゃんが海にいるときは、浮き輪を使っていても、大人が手を放してはいけません。
海水が体内に入ると胃腸炎を起こしたり、皮膚、耳、目などの感染症にかかる危険性がありますので、赤ちゃんが海水を飲んだり、目や耳に海水が入ったりしないよう気を付けましょう。
肌荒れがある場合、海水が沁みて痛くなったり、肌荒れが悪化する可能性があるので海には入らないようにしましょう。
海水が肌荒れのもとにならないよう、水遊びが終わったら水道水で洗い流します。
その他の注意点
海水浴場の行き帰りの長い移動は赤ちゃんの負担になります。移動中や海辺に、赤ちゃんが涼しく休養をとれる場所があるか、予め調査しておきましょう。
赤ちゃんの休息、授乳、おむつ替えの場所などについても、考慮しておく必要があります。
海水浴場には、赤ちゃん連れのための施設がないことが多いので、必要があればテントでプライベートな空間を作るなどします。
初めての海水浴に行く赤ちゃんは、ある程度日光にあてたり水に慣らしたりして、皮膚を鍛えておきましょう。
当日、赤ちゃんの体調や機嫌をよく観察し、無理をさせないようにします。
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まとめ
赤ちゃんを連れての海水浴は、不可能ではありませんが、気を付けるべきことがたくさんあります。赤でゃんが安全に海水浴を楽しめるよう、十分な準備をしましょう。