我が子の記憶力を伸ばしてあげたいと思っても、何をしてあげればいいのかわからない、という方が多いのではないでしょうか。
特に遊びたい盛りの子供であれば、集中して暗記してみようとしても、数分で飽きてしまったり、机の前に座っていることに苦痛を感じることもあります。
そこで記憶力を伸ばすための効果的な方法をまとめましたので、子供に合った方法を見つける手助けになれば幸いです。
記憶の仕方を工夫する
単純に覚えようとするだけでは記憶力は伸びず、効率も悪いままです。そこで、効果的な記憶の仕方をまとめました。
関連づける
身近なものや出来事などと関連づけることで、記憶しやすくなります。
例えば歴史の勉強をするとき、たくさんの人名や出来事が出てきて覚えづらいですが、身近な人物にあてはめて考えましょう。
歴史上の人物の顔を覚えることは難しいですが、演劇の役のように身近な家族や友達の顔をあてはめ、歴史の流れを頭の中で舞台にしてみると覚えやすいです。
考える癖をつける
自分自身の言葉で考え、意見を言うことは、それだけで記憶として残る確率が高くなっています。記憶として残るということは、それだけ脳が働いているということです。
ただ話を聞かせるのではなく、「今の話でどこが気になった?」「この部分はどう思った?」と質問してあげることで、子供の考える力が伸びます。
自分で考え、意見を言うことで記憶に残り、記憶力は鍛えられていきます。考える癖がつくよう、質問をして導いてあげましょう。
話をさせる
「考える癖をつける」でも書きましたが、意見を言うことは記憶に残ります。意見を言う、つまり人に話すということは、時に同じ話を別の人に何度もすることです。
そこで繰り返し効果が得られ、自分がどのような話をしたのか自然と記憶していきます。
また、人に聞いてもらおうと話すことで記憶力が強化されることも、アメリカの調査機関により明らかになっています。
考える癖をつけ、人に伝える努力をすることで記憶力は伸びるのです。
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グッズやゲームを活用する
ゲームといえば記憶力と共に集中力も鍛えることのできる神経衰弱が定番ですね。ここでは神経衰弱が楽しめるグッズやゲームなどを紹介します。
テディ―メモリー
出典:amazon.co.jp
ドイツのラベンスバーガー社から販売されている「テディーメモリー」というメモリーカードです。
可愛らしいテディベアのイラストが描かれたカードは、神経衰弱だけでなく、台紙を使ったパズルゲームなど使い方次第で様々な知育ゲームが楽しめます。
ドラドラ絵あわせゲーム
オンラインでプレイできるドラえもんの神経衰弱ゲームです。
慣れ親しんだドラえもんの登場人物たちの絵柄が覚えやすく、また、経過時間と共にドラえもんの元へネズミが迫るので緊張感を持ってプレイできます。
神経衰弱できるもん おすしやさん
iPhoneやAndroidといったスマートフォンでプレイできる、お寿司をモチーフとした神経衰弱アプリです。7段階の難易度があり、子供でも楽しく遊ぶことができます。
おすすめの飲み物
リラックス効果の高いハーブティーがおすすめですが、味に慣れないうちは身近で効果的な飲み物を飲むと良いでしょう。
ローズマリーティー
ハーブティーの一種、ローズマリーのお茶が記憶力アップにつながります。
ローズマリーの香りそのものに記憶力アップの効果がありますので、ハーブティーを苦手に感じるようであればオイルを数滴、手につけるのも良いでしょう。
カルピス
カルピスに含まれるペプチドに、短期的ですが記憶力や集中力を高める効果があります。
りんごジュース
りんごには、脳の働きを良くするアセチルコリン生成をうながす効果があります。また、りんごジュースに含まれているビタミンCが記憶力の低下を抑制する効果もあるため、おすすめです。
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おすすめの栄養・食べ物
記憶力や集中力アップにつながる食べ物はたくさんありますが、食べ物が持つ栄養に理由があります。
どのような効果を得たいか、そのためにはどのような栄養を取ればいいのか、その栄養はどの食べ物に含まれているのか、しっかりチェックしましょう。
亜鉛
亜鉛を取ることで記憶力の低下を抑えることが期待できます。するめ、煮干し、ホタテ貝、牡蠣、牛肩ロース、牛もも肉、パルメザンチーズといった食品に含まれています。
DHA(ドコサヘキサエン酸)
青魚に含まれているDHAは、脳や神経組織の発育を助け、維持する効果があります。マグロ、イワシ、サバ、サンマといった青魚を食卓に出し、積極的にDHAを取っていきましょう。
アセチルコリン(レシチン)
脳内伝達物質であるアセチルコリンを摂取し、脳内の働きを良くしましょう。豆腐などの大豆製品やピーナッツ、卵黄や穀類に豊富に含まれています。
テオプロミン
記憶力や集中力を高めるテオプロミンは、ココアやチョコレートといったカカオ製品に含まれています。勉強のお供にココアやチョコレートを用意すると良いでしょう。
ブドウ糖
脳の唯一のエネルギーであるブドウ糖を摂取することで、脳が活性化されます。白米や麺やパンといった炭水化物にブドウ糖は含まれている他、バナナや芋も豊富です。
その他、薬局やスーパーなどでブドウ糖そのものが販売されているので、勉強の合間に食べるのがおすすめです。
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色彩の工夫をする
心理学的に、色彩は人にたくさんの影響を与えます。赤やオレンジといった色をあたたかく感じ、青や水色といった色を冷たく感じるのではないでしょうか。
集中力を高め、記憶力を伸ばすのに効果的な色は寒色系の色です。
時間を短く感じさせる効果があり、寒色系の落ち着いた色により精神が落ち着き、効率がアップします。青色の小物や雑貨を取り入れ、集中力と記憶力を伸ばしましょう。
ツボを押す
早く効果を得たい場合、記憶力に良いとされるツボを押しましょう。場所さえ覚えてしまえば空いた時間にすぐ押すことができます。
げき門
腕の内側の、手首と肘の中間にあるツボです。親指をツボに当て、ゆっくりと息を吐きながら押しましょう。
げき門は記憶力に良いだけでなく、手や腕のコリ、ストレスによるコリに効果があります。
神門(しんもん)
手のひらを見つめたときに見える、手首の横皺の小指側の少しくぼんだところにあるツボです。
親指をツボに当て、残りの指で手首をつかんで押します。痛いけど気持ちがいいと感じられるくらいの力加減で、左右それぞれ30回ほど押しましょう。
精神的な緊張をほぐし、苛立ちを鎮め、記憶しやすい状態にしてくれます。記憶力を伸ばしたい時だけでなく、不安な時にも効果のあるツボです。
音楽を聴く
記憶力アップの効果がある音楽といえばクラシックですが、様々な曲があり、どれを選んで良いかわからないことも。ここでは集中したいときにおすすめのクラシック音楽を紹介します。
モーツァルト
クラシックの定番モーツァルトですが、調和の取れた楽曲はいずれもBGMにおすすめです。
中でも「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」が特に効果的で、音楽性も高く美しい楽曲です。モーツァルトはいずれも集中力を高める効果がありますので、他にも好みに合う曲を探してみましょう。
ラヴェル
迷ったときは有名な「ボレロ」をいかがでしょうか。最初から最後までほぼ同じリズムが続くため、聞くうちに集中力を高める効果があります。
バッハ
バイオリンの旋律が美しい「G線上のアリア」がおすすめです。ゆったりとしたメロディを聞くうちにリラックスでき、自然と集中できるでしょう。
パッヘルベル
「G線上のアリア」と同じくゆったりとした、バイオリンが美しい「カノン」を聞いてみましょう。テレビなどでも馴染み深い曲なので、クラシックに興味がない方でも自然と聞くことができます。
注意点クラシック音楽自体には、聞くだけで記憶力をアップさせるような効果はありません。勉強や暗記にはげむ際のBGMとしては非常に効果的ですので、作業の際に活用しましょう。
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まとめ
環境によっては難しい方法もありますが、できる範囲の方法で記憶力を伸ばしてください。
子供が集中できていない時に記憶させることは控え、気分転換に思い切り遊んでみましょう。記憶力を伸ばすためには、気持ちを切り替えてリラックスすることが大切です。
また、記憶力が伸びないからといって決して頭が悪いということではありませんし、親の教育が悪いということも当然ありません。
頭だけでなく心も大切にして、それぞれに合った記憶力を伸ばす方法を見つけてください。