子供の遊び食べによるイライラを解消へと導く為の対策まとめ

離乳食を食べる赤ちゃん育児

離乳食も終わり、赤ちゃんも「乳児」から「幼児」に変わると、本格的な食育が始まります。ママにも変化が出てきて、睡眠は少しとれるようになったものの、別な忙しさも増えてきます。

お子さんが、遊び食べをしていつまでも食事が終わらなくて、予定がどんどんズレ込んでいき、イライラする場面も多くなってくるのではないでしょうか?

どうやったら早く食べてくれるの?このイライラはどうしたらいいの?

遊び食べをする食事中のお子さんとの向き合い方、ママ自身のイライラ解消の仕方などについて、お伝えしたいと思います。

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座っていられない子はどうしたらいいの?

無理に座らせておかず、一旦リセットしてみる

イヤイヤ期が残っている2歳児くらいまでの小さな子は、まだ食事に対する特別な意識を持っていません。

2歳以下の子は、ハイチェアーやテーブルに固定する椅子から下りたがり泣き出す子もいます。こういったイヤイヤ期に、無理に座らせておいても無駄に時間が過ぎていくばかり。

離乳食を食べている赤ちゃん

栄養が充分摂れないと感じる場合や、体重が明らかに増えていない時などは、あきらめて一旦椅子から下ろし「また、ママの所に来てね。」と伝えるなどして、ひとさじずつでも、また、遊び食べになってしまっても、栄養を重視した方が良いです。

座っている時間をどんどん伸ばしていく

この時少しだけでも、座っていられる時間を伸ばしていくとママも少し楽しくなります。例えそれが30秒でも、1分でも、これは目に見える成長です。

子供を毎日見ているママにとって『成長』は目に見え辛くイライラすることが多くなってしまいますが、毎日ほんの少しですが、確実に子供は成長し続けています。

今は目に見えない成長ですが、続ける事で子供自身も段々と『食事の時間』の大切さや楽しさが解ってくるようになり、それが楽しいものであれば尚更イスに座っている時間も長くなっていきます。

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遊び食べ期に何が起こっているの?

口をあけている赤ちゃん

1歳児くらいのとても小さな子にとっては、遊び食べは最も大切な時期。手の感触で物を捉え、どんな色?どんな肌触り?どんなニオイがするの?と、感覚と脳の両方を育てている時期です。

例え、それが大人にとって後始末が大変だったり、とても汚く思える行為でも、見守ってあげることが必要です。

その時期を過ぎても小さい子供には、食べ物も、テレビも、ペットのワンちゃんも、目に見える全てが面白くてたまらないのです。

早く食べなければいけない理由も解っていませんし、子供にとってはママの忙しさなんて知ったことではありません。

お腹が空いている時は、食べ物に集中できますが、何せ食べるのが遅いので時間を置くと少しの食べ物でも満腹中枢に直ぐに手が届いてしまいます。

子供が食事に集中できる時間は何分?

黒板

小さい子には集中力がほぼありません。それに加え、子供には食に対する欲もあまりありませんので、「ああ、美味しい!ああ、これも良い味!あれも、これも!」と、食欲旺盛な大人の様に食事だけに集中することがないのです。

では、子供にはいったいどれくらいの集中力があるのか?と言いますと、幼児の場合食べ物に対する集中は、好きなおかずを食べてしまうと直ぐに止まってしまいます。

年齢によって違いが出ますが、小学校1年生でも集中力は15分が限度と言われていますので、それを考えると幼児の場合では頑張っても10分程度となり、後は周囲に助けられている部分がとても大きいと言えます。

噛むのに飽きる・肥満防止

また、咀嚼力(噛む力)がないので、1つの物を延々と噛み続けることで退屈になってきますし、おかずの種類が少ない時などは特に退屈してしまい、直ぐに飽きてしまいがちです。

大人の食事に例えると、おかずはホルモン1品で、ホルモン1切れがかなり大きい、と言った感じでしょうか。

ひとりきりの食卓で、大き目に切られたホルモンを口に入れ、延々と噛み続け、ようやく飲み込めたと思ったら次もホルモン、またホルモン、その次もホルモン、、、晩酌のおつまみなら良いでしょうが、これが食事となるといい加減飽きてきませんか?

小さなおかずを何品も毎食作り続けるのは難しいことですし、咀嚼(噛む事)は脳を満たすので肥満防止にもなる大切なことです。

一度にたくさんのおかずを作り食べさせる必要はありませんが、1日、あるいは2日のトータルで考え、ある程度栄養価的に満たされるおかずを用意してあげると良いと思います。

作り置きのおかずと市販の物を使って、色々な組み合わせで食べさせてあげるのも良い方法です。

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こどもの食べる気スイッチはどこにあるの?

スイッチ

ほめることで食べる気スイッチを押してあげる

こどもの食べるスイッチは色んなところに隠れていますが、1番効果的なのは、やはり『ほめる』ことです。

朝や昼は、ママも家事に追われて、子供と一緒にご飯を食べられないことも多いと思いますし、毎日3度3度子供と一緒に食事をするのはなかなか難しいこと。

ママが一緒にいないと、子供の遊びも加速するケースが多くあります。

とは言っても、お洗濯物は毎日しなくてはなりませんし、朝はパパのお弁当作りに追われ、ご両親と同居しているママはそちらの食事の支度をしていることもあります。

スイッチはココ!

ずっと付きっきりで子供の食事を見守れない場合は、食事をしている子供の後ろを通った時などに、なるべく声を掛けてあげるといいと思います。

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”mother.jpg” name=”ママ”] わあ、もうこんなに食べたの?すごいね!ママびっくりしたよ~。

にんじんさん、あとちょっとだね!いっぱい食べてえらいね~。[/speech_bubble]

例え、食事が全然進んでおらず、ぼーっと何かを見ていたり、違う遊びをしていても、そこには触れずにおき、『ほめる』ことに徹します。

ほめられると子供はハッとして、また食べ始めます。ママの『ほめる』は『怒られる事』よりも、何倍も、何倍も、力を持っているのです。

ママがイライラして怒る事が多くなってしまうと、子供にとって食事そのものが『楽しくないもの』『ママが怒る時間』と思ってしまうことも少なくありません。

どんどん褒めて、こどもの食べるスイッチを押してあげましょう。

こぼしてしまった時の注意の仕方と叱り方

イライラするお母さん

こどもは本当に食べ物や飲み物をよくこぼします。

しかし、子供が少し大きくなって出来る事が増えてくると、それに伴い「もうひとりでも食べれるよね?」と、パパやママも何となく子供に対し過度な期待や安心感を持ってしまう場面も増えてくるものです。

小さな子供は脳と体の連携もまだ上手く取れていませんし、ソーセージを取ろうと思って手を伸ばしたら、手前のコップに手が当たり倒れてしまった。

と、子供は一度に多くの物が見えていませんし、一度に多くの情報を処理する力もありません。これをきつく叱っても、子供にとってはどうしようも出来ない事なのです。

気を付けなければならない事は、パパやママが「こぼし」に対して注意する時に、区別がきちんと出来ているか?という点です。

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”mother.jpg” name=”ママ”] こぼれちゃって残念だったね。今度は気を付けようね。[/speech_bubble]

この様に、注意してあげる事は必要ですが、一生懸命食べているのに、こぼした事をただイライラして叱るのは、無意味な上に子供にとってとても哀しいことです。

食事の時間を少し理解できる年齢になっても、明らかに遊び中心になっていて食事どころじゃなくなっている場合、こぼした事に対して注意する必要がありますが、イライラしてしつこく怒り続けるのは良いことではありません。

増して、ひとりで食事をしているお子さんの様子が見れていない場合などは、特に、むやみに叱るのは良い事とは言えません。

叱るのは、一緒に食事をした時だけにする、など考えた方が良いかもしれません。

その際、こぼした事に対して注意したり叱ったりするのではなく、よそ見をしていた事や、「今はごはんの時間よ。」と遊んでいた事に的を絞ってあげる事が大切です。

完食派?それとも中止派?外野がうるさい!

家族や親から口を挟まれた時に有効な返し技

子供の遊び食べ問題では、ママやパパの意見が分かれるケースが多々あります。それに加えてお爺ちゃん、お婆ちゃん、外野席からも子供の食事で色々と口を挟まれる事があると思います。

ママが子供の完食を目指して、時間がかかっても全て食べさせるぞ!と日々頑張っていても、パパやバーバが、下記のように水を差してくる事があります。

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”father.jpg” name=”パパ] これだけ食べたんだからもういいんじゃない?そんなにガミガミ怒らなくても。[/speech_bubble]

逆に、食事時間にリミットをつけて食べさせている中止派のママは、子供のごはんを下げた途端、パパやジージに下記のように言われてしまい、カチーン!とくる事があります。

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”father.jpg” name=”ジージ”] ちゃんと全部食べさせてあげなよ、かわいそうに。[/speech_bubble]

じゃあパパが毎日食べさせなさいよ。ジージうるさい!黙ってて!自分の時は子育てなんかに目もくれなかったくせに!

心の中でイライラが募る原因の1つはここにもありますね。

家族に求める協力と小さなウソ

ママがどんなことを思って「完食派」「中止派」になったのか、キチンと説明して家族と話し合う事も大切です。

しかし、全てに当てはまる訳ではありませんが、口を出す割に教育論には全く興味がなく、聞く耳を持っていないのがジージとバーバの特徴的なところでもあります。

どちらかと言うと、パパもそちらの部類に含まれている事が多いかもしれません。

ママの教育を貫くには

その時は、熱く教育論を語っても仕方がありませんので、何か意見の合わない事を言われた場合、完食派のママであれば、下記のように言ってみると、外野席が静かになる事もあります。

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”mother.jpg” name=”ママ”] この時期の栄養で身長とか脳に凄く差が出るんだって、小児科で言われたよ。[/speech_bubble]

中止派のママならば、下記のように第三者に登場して貰うのは効果的です。

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”mother.jpg” name=”ママ”]ここで心を鬼にしないと、幼稚園や小学校でとっても苦労する!って母親教室で言われたのよ。[/speech_bubble]

もちろん小児科や母親教室でそんな事は教わりませんし、基本ウソは良くありませんが、この際大事なのは一貫性。

食事の度に皆で様々な意見を出していては、いずれの方針にせよ子供に習慣が付き辛くなってくる上に、ママもイライラしてストレスがたまる一方です。

なるべく巧いこと家族をまとめて、皆の意見が一致するように頑張ってみて下さい。

ただし、お姑さん(義母)、お舅さん(義父)がたまに遊びに来た時などは、あきらめた方が良いかと思われます。(体験よりアドバイス申し上げます。)

特に、お姑さんと教育方針が異なる場合は、また別の問題が勃発するおそれがあり、ママが、より強いストレスを抱える事になってしまうかも知れません。

ストレス解消にはチョコレート?甘いものが苦手な人は?

遊び食べのイライラ&ストレス解消に実践していた事

チョコレートを持つお母さん

子育て中に限らず、イライラやストレスにはチョコレートの中に在るカカオ・ポリフェノールが効果的とされています。

甘いものが好きなママにとっては嬉しい事ですが、スイーツが苦手なママもいます。その場合は、お薬と思ってカカオ含有量の多いチョコを少量食べるだけでもイライラは減少します。

けれど、チョコレートなどのスイーツを食べる事で、子育て期のストレスが解消できたとしても、女性は肥満に対してもとても大きなストレスを抱える事があります。

何事も「ほどほど」が大切ですが、そんな事はみなさんご存知の事ですね。

チョコレート1枚でイライラが納まるのなら、毎日食べるような事がない限りは良いのではないかな?と思います。

因みにお菓子作りが趣味の私は、ストレス解消にエクレアを自分で作り、週に一度と決めてチョコレートいっぱいのエクレアを2つも3つも食べていました。

この日まで頑張る!という目標も効果があったと思っています。

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まとめ

私の両親は、母が保育士、父が小学校の教師でした。

私の長男は、両親にとって3番目の孫だというのに、教育の面でことごとく口を出されました。

その中でも遊び食べにはかなり厳しく「座っている時間はとても大事!」「集中力は幼児にも必要!」と、揃ってうるさく言われました。

これが私の1番のストレスになり、要らないところでイライラして子供を叱った覚えが何度もありますし、今振り返ってみても、それが良い事だったとはとても思えません。

詳しく教えてもらえるのはありがたい事でしたが、途中で自分のストレスの大きさに気付き、自分なりの子育てを始めました。

また、主人にも義両親にも悩みを打ち明けて協力してもらいました。

義両親は、実の両親より頼りにする事で子育てで悩む私の話をよく聞いてくれるようになり、嘘みたいに協力的になってくれましたし、子供を義両親に預けて、ひとりカラオケ3時間コースをやらせてもらうなど、遊びに来てくれる度にストレスを発散させてもらいました。

園児たち

子供はいつまでも家の中で大きくなるわけではありません。保育園、幼稚園、託児所に行くこともありますし、その先小学校に行く事になります。

集団生活の中では、家庭と違い食事時間に制限があります。多くの幼稚園などの施設では、準備時間などを含めても40分程度で食事時間が終わります。

長い時間をかけて食事を楽しむ諸外国の食事と違い、今も勤勉重視、勤労重視の日本では食事時間が短く、それに向けての練習の意を踏まえ、幼児の食事時間が短く設定してあります。

幼稚園に行って、この子は時間内で食べきれるのだろうか?と言う心配も出てきます。

幼稚園等の施設では、食べるのが遅い子供でも最後まで食べさせてくれるケースが多々ありますが、その時、他のお子さん達は違うことを学んでいます。

けれども、子供というのは大人が考えているよりも順応性があるものです。

他の子がパクパク食べているのを見ると、自然の流れで真似をして食べ始める子も多く居ますし、食べ終わるまで遊べない状況と解ると子供なりに考えて、何とかして食べ終え早く遊びの中に入っていこうと頑張ります。

遊び食べを早く直さなければと、イライラしてしまう気持ちもわかりますが、子供は成長ともに自身で気づき、適応してきます。

大切な事は、自分が如何にストレスなく子供に対し『食事の大切さを教えていくか』ではないかな?と思います。

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