子どもが薬を嫌がるなら!上手な飲ませ方&外用薬の使い方

薬を飲もうとしている女の子育児

子どもは何かと病院のお世話になることが多いですが、そのたびに困るのが薬の使い方。まだ言葉がわからない赤ちゃん期ではとくに飲み薬を飲ませるのには一苦労です。

また年齢が上がると味がまずいために露骨に嫌がられてしまい、ちゃんと飲めたのかわからない状態もしばしばです。

そこで今回は小児看護の先生が子育て番組内でお伝えしていた上手な薬の使い方&与え方をわかりやすくまとめてみました。

飲み薬の他にも嫌がり度の高い目薬や座薬なども上手に使う方法をピックアップしてみましたので、お困りのママは是非参考にしてみてください。

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飲み薬の役割を知っておきましょう!

飲み薬

子どもの飲み薬はシンプルで2種類に類別されます。

一つが病原菌を根本から退治する薬。もう一つが出ている症状を和らげる薬です。どちらも同じ飲み薬でありながら、きちんと最後まで飲み切る必要性があるもの・ないものに分けられます。

まずはそれぞれの役割と飲み方について理解して、飲む必要性についても考えてみましょう。

病原菌を退治する薬

薬のタイプ→抗ウィルス薬、抗生物質など。

ウイルス感染が疑われる症状には菌を退治する治療薬が用いられます。抗生物質の名前が一般的ですが、この薬の特徴は処方されたら必ず最後まで飲み切らないと効果が現われにくいということ。

たとえ症状が軽くなったように感じても、服用を途中でやめたり量を減らしたりすると効きめは失われて症状が悪化する恐れが生じます。その理由は退治しきれなかった悪い菌が体に残るので、その菌が耐性を持つようになって更に体に悪さをしかけるからです。

菌が抗生物質にも負けないたちの悪い姿に変異するので、いつまでもすっきりとせず症状が改善されないままになってしまいます。マイコプラズマや溶連菌などのように菌の威力が強い病気ではとくに油断は禁物です!決められた量を決められた期間しっかり飲み切りましょう!

飲み方の注意ポイント!
  • 処方された抗生物質は症状が改善しても最後まで飲み切ること。
  • 飲む量を減らさないこと。
  • 決められた量を決められた間隔で飲むこと。

出ている症状を和らげる薬

薬のタイプ→風邪ぐすり、整腸剤、解熱剤など。

症状を和らげる薬は、あくまでも対処療法の目的になります。飲み始めて症状が治まったら飲むのをやめても大丈夫なのだそうです。(お薬が処方されるときに一度確認しておくと良いと思います)

また抗生物質のように厳密に飲むタイミングが指示どおりでなくてもよいので、薬の濃度を一定に保つ時間の間隔を守れば食前や食後にこだわらずに飲めるタイプになります。

例えてみると・・・。毎食後に整腸剤を飲む指示が出ているのにお昼の薬を飲むのが難しい状況だとします。お家に帰ってからお昼の分を飲んで、晩御飯の後のお薬は時間がずれた分だけ後へずらして、薬の間隔を保つように調整して飲むという感じです。

薬剤師さんから薬を受け取るときに、どのくらいの間隔を空ければ服用が可能か聞いておくとよいですね。お薬の飲む時間に寝てしまって飲むタイミングを失っても焦る必要がありません。

飲ませ方の注意ポイント!
  • 飲ませるタイミングは薬の濃度を一定に保つ時間間隔を守る。
  • 睡眠中に服用時間が重なっても起こして飲ませないで、次の薬で間隔を調整する。

嫌がらない薬の上手な飲ませ方とは?

薬を嫌がる赤ちゃん

薬の役割を理解したら、飲ませる実践です!嫌がって飲まない子もすんなり飲める方法をシロップ、粉薬別に紹介します。

シロップの上手な飲ませ方

シロップは薬が上手に飲めない赤ちゃんや年齢の低い子どもに処方されるタイプの薬です。

甘い味なので比較的嫌がらずに飲んでくれますが、甘さが独特なのでなかには苦手な子もいます。そういった場合はなるべく手早く飲ませるようにしましょう。

授乳期の赤ちゃん

まだ上手に薬を飲むことが出来ないので補助になる道具を使って飲ませましょう。一般的な飲ませ方はミルクに慣れている赤ちゃんでは、いつものほ乳瓶で使っている乳首を用います。

シロップを飲ませる分量だけ乳首に注いで吸わせて飲ませます。甘い味ではじめはびっくりするので、先に乳首を吸わせておいてからスポイトで少量ずつ乳首の先端にシロップを入れながら飲ませるとスムーズです。

母乳育ちの赤ちゃんはスポイトで直接飲ませるのがおすすめです。舌の上にシロップがかからないように注意しながら、なるべく口の奥に流し込むような感じで頬に伝わせて飲ませましょう。

勢いをつけて入れないようにして様子を見ながら少しずつ入れるのがポイントです。スポイトは先端が口の粘膜にあたると痛いので触れないように気を付けましょう。

ピジョン スポイト くすりのみ
出典:amazon.co.jp

※ピジョンスポイトくすりのみ

赤ちゃんのくすりのみ専用のスポイトならシロップも安心して飲ませられますね。

飲ませるときの姿勢について
シロップは少し粘性のある液体なので寝かせたままの姿勢で飲ますと、上手く食道を通過しないで喉に停滞して息が苦しくなります。体に傾斜をつけるようにしっかり抱っこをしてシロップの通りを良くしましょう。

片手で赤ちゃんを支えて、もう片方の手でシロップを飲ませるのははじめての場合だと難しく感じると思います。バウンサーに座らせて飲ませると両手が使えるのでママがゆとりをもって飲ませられます。

ワンポイント!
  • 飲み切れないことも多くなるので、ミルクやお白湯などに混ぜて飲ませるのはやめましょう。
  • ぐずっているときに飲ませるのはNGです!機嫌がよく落ち着いているときに飲ませます。
サンデシカ ビスクル
出典:amazon.co.jp

※サンデシカ ビスクル

カウチ、ロッキングポニー、スィングラックにもなる超便利なバウンサーです。5歳ごろまで使えるので無駄になりません。

離乳食期の赤ちゃん

いつも離乳食で使っているスプーンにシロップを注いで飲ませます。

幼児

コップでお水を飲める子は、処方された時にもらうシロップ専用の軽量カップでそのまま飲ませましょう。抵抗がある子は離乳食期の赤ちゃんと同じようにスプーンで飲ませるとよいですよ。

粉薬の上手な飲ませ方

粉薬はママからしてみると少々お手間のかかる存在で、子どもも嫌がる傾向のお薬です。ドライシロップのように甘い味ならうまく飲ませやすいですが、苦味のある抗生物質ではさらに難易度がアップします。

定評のある嫌がらずに飲ませる方法をピックアップしました。子どもにあった飲み方を見つけてください。

水で溶いて飲ませる方法

この方法はシロップから粉薬に移行する、離乳食完了期頃までの赤ちゃんに適した方法になります。とてもシンプルですが粉を液状にするのに少しコツがいるので、次のポイントをおさえて実践してみてください。

上手く溶かすためのコツ=水加減
× 沢山加えないこと!

粉薬は水に完全に溶ける性質を持ちません。水が多すぎると分離して成分の有効性が保たれなくなります。

× 少なすぎてもダメ!

パサパサの形状になってかえって飲みにくくなります。また、口のなかに薬が張り付いて薬剤が舌の上に広りよけいに薬を嫌がる原因を作ります。喉にも詰まりやすくなるのでパサパサ形状にならないように気を付けましょう。

では、正しい水加減とは?

◎ どろりとたれる、ゆるいペースト状がベスト!

ケチャップのようなゆるさが最適です。小さな清潔な器に粉薬を入れて水加減を調整しながら、スプーンで練ってゆるいペースト状に仕上げましょう。このゆるさだと、食道にスルッと流れ込んで行くので薬の嫌な味を舌に感じさせずに飲ませることができます。

ワンポイント!
お水で必ず溶きましょう!お湯を使うと薬の成分が阻害されます。ジュースやイオン系のスポーツ飲料は飲みにくくなるのでおすすめできません。
溶かした薬の飲ませ方は?

ママの清潔な手でペースト状になった薬を飲ませます。人差し指で器の薬を一気にすくうように取ったら、舌に触れないように頬や上あごにペタッと塗りつけます。そのあとすぐに湯冷ましや赤ちゃん用の飲料水を飲ませて薬を流します。スピード勝負になりますが、焦らずゆとりをもって取り組めば大丈夫ですよ。

服薬ゼリーで飲ませる方法

服薬ゼリーは薬を効率よく飲ませるために開発されたものなので、飲ませやすさは群を抜いています。ただ、使い残す可能性もあるので冷蔵保存してもすぐに使い切る必要もあります。残さないためにも薬の服用期間が長いときに活用すると便利かもしれません。

食べ物で飲ませる方法でお伝えしますが、薬には飲み合わせといって一緒に飲むことで成分の有効性が失われたり味が変異するケースがあります。服薬ゼリーではその点が考慮されているので、飲み合わせを考えなくてよいので安心ですね。

飲ませ方の手順
1.服薬ゼリーはヨーグルトのように上澄みが気になります。味があまりよくないので、使う前によけいな水分の上澄みを押し出しておきましょう。

2.スプーンに半分ぐらいの量のゼリーを出します。取り出したゼリーの上に粉薬をはみ出さないようにのせます。

3.さらに粉薬の上にゼリーをのせます。このときのゼリーの量は粉薬を隠すようにおおう程度にします。こうすると薬の味が舌に触れることなく、ゼリーの美味しい味で嫌がらずに飲めますよ。

ワンポイント!

ゼリーと粉薬を混ぜないようにしましょう!

お薬じょうず服用ゼリー
出典:amazon.co.jp

※お薬じょうず服用ゼリー

1包ずつ小分けされた服薬ぜりーです。使い切りできるので衛生的で安心です!

食べ物と一緒にして飲ませる方法

離乳食が完了した頃から幼稚園入園前の幼児さんでは、食べ物と薬を一緒にすると嫌がらずに飲んでくれます。正直なところごまかして飲ませる方法になりますが、いかに粉薬の姿を見えないようするかが最大のポイントになります!

飲ませ方の手順は「2 服薬ゼリーで飲ませる方法」と同じようにして、服薬ゼリーと食べ物を置き換えて実践してみてください。アイスクリームやヨーグルトで飲ませるのがポピュラーですね。子どもの口に合ったサイズのスプーンにのせてあげましょう。

スプーンくすり

知っておきたい大切なポイントがありますので、覚えておきましょう!

一口で食べられる量にすること!

量が多くなると薬の味が気になります。できるかぎり一口で終わらせて、薬が多い場合には口に運ぶ回数を少なく抑えるようにしましょう。

薬を食べ物できちんとはさみこむこと!

子どもの味覚センサーは大変敏感です。しっかり薬を食べ物ではさみこんで、舌に薬が触れないようにしましょう。

※市販のゼリーは弾力があって薬を上手にはさむのが難しいようです。そんなときにはスプーンで一口大をすくったら、ゼリーの真ん中に別のスプーンを使って切り込みを入れて、切り込みの中に薬を入れるとよいですよ。

粉薬がはみ出さないよう気をつけること!

食べ物のおいしい味よりも先に薬の味を舌が感知してしまいます。飲むのを嫌がる状況を起こしやすいので気を付けましょう。

アレルギーが心配な食べ物は絶対に使わないこと!

アレルギー症状が起こると、風邪などの気管支系の病気の場合ではさらに危険性が増す事態に発展します。過去に食べたときに少しでも気になる症状が出た食べ物は使うのはやめておきましょう。

お腹が空いているときが飲ませやすい!

食べ物と一緒にして飲ませる方法は、お腹が空いているときに実践するのがおすすめです。警戒心が薄れ早く食べたい衝動にかられるので、時間をかけずにパクッと食べて飲んでくれます。タイミングとしては食事の前やおやつの前がよいと思います。

手早く飲ませること!

時間をかけると粉薬が食べ物の水分を含んで、薬の味が強調されてしまいます。薬をはさんだら時間をおかずにすぐに食べさせるようにしましょう。時間をおいたものは衛生面でも不安なので食べさせるのはやめておきます。

知っておきたい食べ合わせについて

小児の薬ではそうめったにありませんが、食べ物によっては一緒に口にすることで薬の成分を阻害するものもあります。また、薬の特有の苦みが強くなってかえって飲みにくくなるケースもありますので、小児科医もしくは処方箋薬局で、どの食べ物と一緒にして飲んでよいか?必ず聞くようにしましょう。

薬剤師さんの中には素晴らしいアドバイスをくれる方もみえます。子どもがどんなふうに薬を嫌がるのか相談すると色々な知識を添えて快く教えてくれますよ。

ヨーグルト、乳酸菌飲料、スポーツ飲料、柑橘系のジュースは抗生物質やアレルギー系のお薬を苦くしやすいようです。

また、甘い物が苦手でご飯やおかずなどで食べさせる場合には、薬の成分の有効性を保つために必ず冷ました状態で薬をはさみこんで飲ませるようにしてください。

粒の大きい漢方薬はどうしたら嫌がらずに飲んでくれる?

同じ粉薬でも漢方薬は粒が大きくて上記の方法では飲ませにくい感じがします。苦味と薬草の香りが強いので、甘味の強い食材にからめるように混ぜ合わせて素早く飲ませるスタイルが推奨されています。

練乳やメープルシロップ、チョコレートクリームなどが一般的です。蜂蜜は乳幼児ボツリヌス症を発症する心配があるので乳児には適していません。

漢方は大人でも飲むのに抵抗があるものです。あまり小さな子どもでは不向きかもしれません。飲み易さを考慮したお薬で処方してもらうことをおすすめします。

解熱薬の使い方について

解熱剤

解熱薬は風邪などの感染症で熱が高いときに処方されるお薬ですが、処方されたものを使いきらずに保管している家庭も多いと思います。

しかし保管しておいた解熱薬を使っても大丈夫なのか?心配になる時があります。大人では安易に使っていますが、子どもの薬は処方される時点での体格に合わせて薬が調合されているからです。

時間が経過しているものは成長に伴って、体に合った効能を発揮できない可能性があります。処方先の病院に継続してかかる場合には、前回に処方した解熱薬を使用しても大丈夫か?まだ使えるか?確認すると安心ですね。そのうえで必要性のある時に使うようにすると良いと思います。

座薬の場合、子どもでは切って量を調整するので保管した物でも使えることが多いです。必ず使用間隔を守りましょう!

嫌がらせずに座薬を入れる方法について

座薬を入れるのを嫌がる女の子

小学校に上がるまでの年齢では熱による体力の消耗が激しいので、粘膜からの吸収が早く即効性のある座薬タイプの解熱薬を処方するのが一般的です。このため吐気止めも座薬をつかうことが大半です。

でも座薬は年齢が上がるにつれて恥ずかしさも相まって、嫌がり度はパワーアップしますよね。モゾモゾしたお尻の違和感も、神経が過敏な子どもは大人以上に苦痛に感じています。

そこで座薬を子どもに使う極意は、いかに子どもに不快感を与えずに入れてあげられるかにかかってきます。それには3つのポイントが要になります!

  • 素早く入れる!
  • 座薬の滑りを良くする!
  • 座薬に意識が向かない雰囲気にする!

そしてもう一つ大事なこと。それは座薬を入れるタイミングです。熱が出ている時間帯にもよりますが、なるべくお昼寝や就寝前に入れるのが効果的です。

座薬で熱がさがったところでぐっすり眠れるので、消耗した体力を十分に回復できます。熱がスッキリするので、起きたときにお腹も減って栄養を摂りやすい状態にもなりますよ。

座薬を入れる手順

手順1

清潔なハサミやカッターを用意して、病院で指定された分量で座薬を切ります。

できれば救急箱専用のハサミを常備しておくのがおすすめです。雑菌が気になる場合は除菌シートでハサミの刃先を拭き取っておきます。座薬は先端のとがっている方を使いますので、下の部分は捨てましょう。

手順2

先端にワセリンを塗って滑りをよくします。座薬は直接手で持つと体温で溶けますので包装紙のまま持つようにします。

手順3

押し込むように素早く座薬を肛門に入れます。

赤ちゃん

オムツ替えの時と同じ姿勢にして両足首を片手で持ち、もう片方の手で座薬を入れます。そのままお尻をはさむように持ってしばらく押さえます。

お尻の割れ目が密着するので座薬が体温で溶けやすくなり、モゾモゾした違和感がすぐに解消されてご機嫌が悪くなりません。

幼児

嫌がってお尻に力が入りやすくなるので、横向きに寝かせます。このときに、テレビやお気に入りのアニメのDVDなどを見せておいて注意をそらします。

寝かしたらすぐに座薬を入れるようにしでましょう。座薬を入れたらしばらく肛門を押さえて、座薬が出るのを防ぎます。

座薬

入れたはずの座薬が出てきてしまうことがあります。こんな時は慌てずに、どの程度溶けているか確認しましょう。

半分以上溶けていれば薬の効果は十分に発揮されています。。逆に半分以上残っていて座薬が入っているのか不安な場合は、3時間程様子を見て熱が高かったらもう一度新しい座薬を入れます。この点は念のために薬剤師さんやお医者さんに確認をとっておきましょう。

座薬は基本的に38.5℃以上の高熱時に使うものです。熱が高くても元気に飛び回っていれば無理に使う必要はありませんが、心配な場合には日本小児科学会の「こどもの救急HP」の発熱コーナーで症状をチェックしましょう。質問の項目で病状を答えると病院にすぐ行くべきかの判断がわかるようになっています。

外用薬の正しい使い方について

女性

目薬や点耳薬、点鼻薬は正確に患部に薬液が届くように意識を集中させるので、扱う側の親のアクションは慎重になるものです。そのため必至になりすぎて子どもをじっとさせるのに四苦八苦しませんか?

育児の指南書によると、親が焦ったり緊張感を持ってこどもに接するとダイレクトに気持ちが伝わって子ども自身が落ち着かなくなるそうです。テレパシーみたいで不思議ですね!?

子どもが目薬や点耳薬、点鼻薬を嫌がるときには、ひと呼吸おいて気持ちを落ち着かせてから取り組んでみましょう。

目薬の上手なさしかた

目薬は瞳のど真ん中にささないと効果が期待できないイメージが強いですが、皆さんはどうですか?

瞳に直接ささなくても、まぶたの内側の粘膜にさすことができれば目薬の成分は眼球の隅々まで行き渡るのだそうです。

まぶたの下には結膜嚢という袋があって、目薬はこの袋にたまって徐々に目の奥に浸透するメカニズムを持っています。

目薬の先端が目につく心配も薄れるので、さすときはあまり慎重にならなくても大丈夫みたいですね。では気楽に構えてこどもへの点眼方法をみてみましょう。

赤ちゃん

ママが床に座った状態で赤ちゃんを膝にしっかりかかえるように寝かします。体はすべて固定すると緊張感が高まるので頭だけしっかり固定します。難しい場合は股で頭をはさむようにすると両手が使えて楽に点眼できます。

体勢が整ったら下まぶたを指で引っ張るようにして下げて粘膜部分に目薬をさします。

小さいうちは無意識のうちにまぶたを触ったり掻いたりすることがあるので、目薬をさすまえは赤ちゃん用の清浄綿などで目の周りを拭いておくと衛生的です。

幼児

お話がわかってくる幼児期の子は寝転がらなくても目薬をさすことができます。座った姿勢でも立った姿勢でもどちらでもかまいません。少し意外なのですが、最近の子どもの目薬のさし方は上を見上げてもらう必要がないのだそうです。

正面を向いたままの姿勢で、下まぶたを下に引っ張って粘膜の部分にそのまま点眼する方法が育児番組内でも紹介されていました。

まつげが長い子だと目をかなり見開かないと少し難しいかなという感じがします。そこで点眼時にさすほうの目を「アッカンベー!」してもらいましょう。そのすきに下まぶたの粘膜を狙って点眼します。

瞳の真ん中にさすオーソドックスな!?方法は、さしている光景がすべて目に映るのでドキドキ度が高まります。この「アッカンベー!」スタイルならば子どもの気持ちを和らげて楽に点眼できそうですね。

点眼できたら少しの間目を閉じてもらいましょう。くすりの浸透がよくなります。

点鼻薬の上手な使い方

点鼻薬は鼻に器具を入れる行為そのもが嫌がられる存在です。何か夢中になれるもので気を惹きつけている間に点鼻するのが効果的です。

普段見ているお気に入りの番組やアニメなどを見せながら、素早くちゃちゃっと点鼻してしまいましょう。サッとあごを片手で引いて、もう片方の手でシュッと点鼻する迅速さが大切になります。

点耳薬の上手な使い方

点耳薬は使う前に温めることが必要な薬です。耳の中にそのまま点耳すると液の冷たさで交感神経が刺激されて、めまいを起こす心配があるからです。

こどもでは外耳炎でタリビットを処方されることが多いですが、一度封を開けると冷蔵保存する必要があるので使うときにはキンキンに冷えた状態になっています。手で握って温めることが推奨されていますが、子どもには冷たく感じて2度目から嫌がる傾向が強いです。

耳鼻科によっては点耳薬を容器ごと温水につけて、液をひと肌に温める方法を提案しているところもあります。しっかりふたを閉めて、取り出したら容器はしっかり水気を拭き取りましょう。

さすときにはテーブルにタオルを敷いて、さす方の耳を上にして頭を置いてもらいます。さしたらそのままの状態を保ち、しばらくしてからさしたほうの耳を下にして液を流し出します。温かくて気持ちが良いのでこどもがすすんで点耳薬をしたがりますよ。

点耳薬

さいごに

こどもに処方される薬で嫌がるものに焦点をあててみましたが、小さな子では薬を与えるのは本当に一苦労です。本来ならあまり薬は使いたくないところですが、症状を改善させるためには決められた量をきちんと与えることが大切になるので親としては気をつかいますよね。

ある小児科の先生が以前こんなことをおっしゃっていました。

「くすりは症状を改善させるだけではなくて、親と子の病気に対するストレスをとる役割も果たしているんですよ」

ママは看病疲れ、子どもは病気でエネルギーを消耗する疲れ・・・。症状が出ているときには親子してお互いが疲れてストレスを生じます。

薬の役割を幅を持ってとらえれば、薬を与えるときに忙しく感じる気持ちも和らぎそうですね。

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