食事時に皆でご飯を囲んでも中々ご飯を食べないで、すぐにおなか一杯と言われるとどうしたらいいのか悩んでしまいます。
一生懸命作ったメインディッシュも好きなものしか食べないなんていうと、栄養の偏りが気になるものです。
そんな食が細く、体つきもスリムな子供は、体質だと思って諦めてはいけません。
しっかりと食事を食べなくなっている理由は、日々の生活の中に幾つか潜んでいるので、対策方法を交えてお伝えします。
子供の少食は何が原因なの?
子供が食事時に食べてくれない、食が細いと言うことには大きく分けて5つの理由があります。
お菓子を食べ過ぎている
現代の子供達が陥りがちな小食の原因の1つが、スナック菓子や甘いお菓子の誘惑です。
普段から家にお菓子のストックがあったり、親や兄弟、周りの友達が食べているのを見れば、当たり前のようにおなか一杯食べてしまう子が多いです。
小食と言う子供であっても、よくよく考えると「お菓子なら良く食べている」と言うことがあればお菓子で摂取カロリーが補われてしまっているのかもしれません。
味のついた飲み物が好き
普段の飲み物はどのようなものを与えているでしょうか。お水やお茶を主に飲んでいて、おやつ代わりや食後に少し飲む分であれば問題はありません。
しかし、ジュース、スポーツ飲料、乳酸菌飲料、牛乳が一日の大半であれば、スナック菓子と同じく食欲を減退させる理由となっています。
不適切な運動量
子供のうちは身体を動かして遊ぶのが仕事なんていわれるとおり、適度な運動は成長に良い影響を与えます。
そのため、子供のうちから室内でゲームばかりしていたりすれば運動不足で、必然的に必要な栄養が少なくなります。
一方で、必要以上に運動をし過ぎている場合も食事時に疲れてしまい、睡眠欲のほうが食欲よりも強くなりがちです。
食事に集中できていない
子供の食事はどのように取らせているでしょうか。食事中にテレビやDVDがついていれば、食べることよりも映像が気になり手が進まなくなってしまいます。
また、遊んでいたおもちゃが食卓近くに散らかっていれば、すぐにおもちゃの方に気が向いてしまい食べることをやめてしまうことが多いです。
夕食時に眠てしまう
夕食時に眠くなってまともに食事を食べられない、なんていうことはないでしょうか。私達日本人にとっては一般的に、夕食は一日のメインの食事となります。
気がつくと寝ながら食べている、そもそも最初から寝てしまって夕食を逃してしまっている、なんていうことがあれば1日の食事が少なくなってしまいます。
少食な子供の健康面への影響は?
食事をしっかりと食べない子供に、考えられる健康面の影響とは何があるのでしょうか。
低身長
小食であるということは、身長を伸ばすのに必要になってくる栄養を十分に体内へ補えていない可能性が考えられます。
たんぱく質やカルシウム、アミノ酸は、しっかりとおかずを食べていなければ十分な量を摂取することができません。
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運動能力
小食であっても栄養をしっかりと補えていたり、体が動けば問題はありません。
ただし、途中でおなかが減ってしまったり、たんぱく質の摂取量が極端に少ないと筋肉が発達しにくくなります。
問題はない
子どものうちに少食であっても、成長曲線で正常範囲に乗っていれば心配しすぎる必要はありません。
心配のあまり無理に食べさせることよりも、温かい目で見守り、楽しく食べることの方が効率よく栄養を吸収させることが出来ます。
子供が少食な場合の対策は?
小食な子供の成長をサポートするためにできる対策は5つあります。
お菓子・味のついた飲み物を減らす
普段からお菓子やジュースを多く摂取しているのであれば、すこしずつ改善するように促しましょう。
いきなりゼロにするのは子供にとって難しいでしょうから、質を高めるというのが鍵になります。
例えば、お菓子はスナック菓子よりも蒸し芋やカルシウムウェハースを選びます。
ジュースは低カロリーな飲み物に、牛乳は低脂肪乳に変更するなどのちょっとした変化の積み重ねが大切です。
適度な運動をさせる
運動不足、運動のし過ぎは問題があるので、子どもの成長に合わせた運動量を心がけるようにしましょう。
全く運動をしていない子供であれば、一緒に公園に行くなどして楽しく運動をできる環境を作ります。
一方で、水泳などの習い事から帰ったらいつも疲れきってぐったりしているなどの様子があれば、頻度を調節してあげるべきです。
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食事の質を高める
あまり多くの食事を食べることが出来ない子供であれば、栄養価の高い食事作りを心がけましょう。
カルシウムやたんぱく質を中心に、おかず、主食、野菜とバランスよく、多くの食材を使ったお料理を出してあげると良いです。
彩りを気にしたり、可愛らしい盛り付けにすることで、今まで食べなかった食事もすんなりと食べてくれます。
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食事のスタイルを見直す
現代社会では、テレビが設置されているリビングでの食事がほとんどです。
そんな中、皆で食卓を囲んでいても家族の会話が少ない、なんていう家庭が実に多くあります。
まずテレビは消し、大人も携帯電話は使わないなど、一つ一つ改善してみると子供達にとって食事が楽しいものになります。
実際のデータでは、「楽しく食べる」ことの方が、「量を沢山食べる」よりも効率的に栄養を補うことができると言われています。
生活リズムを整える
子供のうちは1日1日の生活のリズムがとても大切です。食事時に眠くなってしまわないように、毎日の生活リズムの見直しをしましょう。
起床する時間が極端に遅かったり、昼寝のタイミングによっては、夕食時に眠くなってしまいます。
また睡眠中はぐっすりと深い眠りに付けるように工夫をしてあげます。しっかりと眠れるようになると、食欲も回復することが多いです。
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まとめ
成長曲線に沿っていて、検診で問題がなければお医者さんにかかるほど心配事ではありません。
しかし、栄養面で偏りが出てしまうのは問題ですし、普段の生活を少し見直して3度の食事をきちんと食べられるように促しましょう。
小食の子供の原因は、普段の生活に潜んでいると言うことが実に多く、家庭での生活習慣の見直しをしてみるといいです。
まずとても大切なことは、子供が口にする食べ物の質を高めて、生活のリズムを整えると言うことになります。
子供達が大好きなお菓子やジュースは、栄養価が低く少しの量でおなか一杯になってしまいます。
毎日適切な量の運動をさせて、睡眠の質も高めることで、自然と食べる量が増えてくることが多いです。