免疫力が低下すると、風邪をひいたり疲れやすくなったりしてしまいます。
しかし、手洗いうがいや除菌を徹底し、食事にも気を配っているのになぜ免疫力が低下してしまうのでしょうか。
免疫力の低下について調査したところ、様々な原因が見つかりました。
子供の免疫力低下の原因は?
家庭や生活環境によって考えられる原因は異なります。当てはまるものはないか、以下の項目をチェックしてみましょう。
除菌をしすぎていませんか?
風邪やインフルエンザなどの予防に大切な手洗い・うがいですが、過剰な除菌はかえって免疫力の低下を招きます。
除菌効果の高い石鹸ばかりを使う、しっかりと手洗いをした後に消毒液で消毒するといった行為はひかえましょう。
食生活に問題はありませんか?
好き嫌いをして食べてくれないからと言って、子供の好きなものばかり食べさせてはいけません。
また、手軽なレトルト食品にばかり頼っていては、必要な栄養素を吸収することができなくなります。
運動不足になっていませんか?
毎日30分から1時間、公園でのびのびと遊ぶことで免疫力につながる細胞が活性化します。運動不足だと細胞が活性化できず、免疫力をアップすることができません。
室内で遊ばせているから大丈夫と思われるかもしれませんが、外に出て太陽の光を浴び、砂や泥に手で触れて遊ぶのが重要です。
生活リズムが乱れていませんか?
毎朝同じ時間に起き、同じ時間に食事をすませ、同じ時間に眠ることはとても大切です。不規則な生活になっていないか確認しましょう。
ストレスをためていませんか?
人の体は、ストレスを感じると免疫力が低下する仕組みです。ストレスなんて…と思うかもしれませんが、子供が幼いうちはストレスを受けてもうまく言葉にできず、親に伝わらないこともあります。
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子供の免疫力を高める方法は?
免疫力を高める方法は、免疫力低下の原因によって異なります。規則正しい生活を心がけ、子供と一緒に対策を行っていきましょう。
食事で免疫力を高める
免疫力を高めるために最も手早く効果的なのは、腸内環境を整えることです。
体に備わっている免疫機能の約70%が腸に集まっているため、腸を整えることは免疫力を高めることにつながります。
腸内環境を整えるために、普段食べている物を見直しましょう。おすすめの食品やレシピを紹介しますので、参考にしてください。
ヨーグルトには、腸内環境を整えるうえで欠かせないビフィズス菌と乳酸菌が豊富に含まれています。朝食にヨーグルトを追加してはいかがでしょうか。
玉ねぎ、ごぼう、白ネギ、とうもろこし、アスパラガスは毎日こまめに食べたい野菜です。他にも、納豆や味噌や豆腐といった和食の定番も、腸内環境を整えるのに一役買っています。
上記の野菜や豆類にはオリゴ糖が含まれており、簡単に説明すると、ビフィズス菌や乳酸菌といった菌のご飯になる存在です。
オリゴ糖があることでビフィズス菌や乳酸菌の活動が活発になり、腸内により良い働きをもたらします。
また、ハチミツにもオリゴ糖は含まれており、ヨーグルトにかけて食べると美味しく効果的です。
食物繊維も腸内環境を整える上で欠かせないものです。
先ほどの項目でもごぼうが出ていましたが、他にもりんごやバナナといった果物、シイタケやエノキなどキノコ類にも食物繊維は含まれています。
レシピ
以上の食品を使ったおすすめのレシピを紹介します。
出典:otsuka.co.jp
野菜やきのこ類を美味しく食べられるレシピです。野菜やきのこを軽く炒めたら、あとは煮込んで味付けをするだけで完成です。
豆類ときのこ類をしっかり食べられるレシピです。白ネギを刻んで混ぜたり、コーンをタネに混ぜたり、アスパラガスを炒めて添えても美味しく食べられます。
引用元である健康道場にはたくさんの免疫力アップにつながるレシピが掲載されていますので、献立に悩んだ日に見てみましょう。
朝食やおやつにおすすめの、甘くて美味しいレシピです。
キャラメルバナナはフライパンで焼くのが手間であれば、縦半分に切ったバナナにグラニュー糖を乗せ、グリルで焼いても同じような仕上がりになります。
他にも子供向けのレシピ本には、免疫力アップにつながるレシピがたくさん掲載されています。
また、栄養士さんのホームページやブログには、免疫力アップのレシピが掲載されていることもあります。様々なホームページやレシピ本を活用し、子供に合ったレシピを探してください。
関連記事:子供に青汁をいつから飲ませられる?飲ませ方は?期待できる効果は?
漢方で免疫力を高める
食品だけではどうしても栄養を補えない時に、おすすめしたいのが漢方です。少量で必要な栄養を補うことができ、子供向けということもあってか飲みやすくなっています。
子供に処方されることの多い漢方薬です。胃腸虚弱に対して効果があり、お湯に溶かして飲むことで胃腸からくる虚弱体質を改善します。
原材料に水あめが含まれており、漢方の中でも比較的飲みやすいです。
こちらも小建中湯と同じく胃腸虚弱に対して効果があり、ぜん息にも良いとされています。
小建中湯に比べると甘みは少ないですが、子供の体質によってはこちらが処方されることもあります。
漢方は独特のにおいなどがあり、慣れるまで抵抗を感じ嫌がる子供もいます。そんな時、アイスやハチミツに混ぜて与える、ココアやカルピスに混ぜて飲ませると良いでしょう。
また、漢方は体質を改善するためのものであり、即効性はありません。そのため、効果が発揮されるまでに数ヶ月ほど時間がかかるのが難点ですが、焦らずゆっくり体質を改善していきましょう。
サプリで免疫力を高める
子供向けの免疫力を高めるサプリは、市販されている種類も少なく値段も高額です。
インターネットを通じて購入することで、豊富な種類の中から選ぶことができ、店頭で買うより安くできます。
アメリカで人気の子供向けサプリメントです。ビタミンA、C、D、Eを始め、アスパラガスや豆類に含まれる葉酸も含まれており、栄養を補うことができます。
味も食感もグミそのもので、サプリメントにありがちな飲みづらさがなく、おやつ感覚で食べられます。
ヤミーベアにはオーガニックやシュガーフリーといったその他の種類がありますので、子供の体質によって選ぶと良いでしょう。
エキナセアという、風邪やインフルエンザ予防に効果のあるハーブを原料としたシロップです。
本来エキナセアは苦みが非常に強いものですが、こちらはしっかりと甘く、オレンジの味で美味しくなっています。
ちなみにキウイハーブは、赤ちゃんや子供向けのハーブサプリを製作しているニュージーランドのメーカーです。
自然由来の成分のみを使用し作られていますが、そのため純度が非常に高く、体質によっては合わないこともあります。
また、子供向けサプリはいずれも食べやすく美味しく加工してあります。子供がどれだけ欲しがっても、決められた量を守って与えましょう。
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運動で免疫力を高める
外で思い切り遊ぶことは子供にとって楽しいだけでなく、様々な細菌に触れることでもあり、免疫力を高める上で重要です。
土に触れ、土が持つ土壌菌という体に良い菌を体内に取り入れることで、腸内環境を整えます。また、晴れた日に外に出ることで、日光により肌の免疫力をアップさせることができます。
近くに公園など遊べる場所がない場合、自宅の周辺を子供と一緒に散歩するだけでも充分です。子供と一緒に、様々な場所へ遊びに行ってみましょう。
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笑顔で免疫力を高める
例え作り笑いであったとしても、笑うと免疫力がアップすることをご存知でしょうか。
笑いをきっかけに脳や体の様々な器官へ刺激が伝わり、免疫機能を活性化させるホルモンが分泌され、免疫力がアップします。
一緒に遊んだりお話をしたりして、たくさん笑い合って免疫力を高めてください。
まとめ
よく食べ、よく眠り、よく遊ぶことで免疫力はアップします。今は免疫力が低下していたとしても、食事や生活に気を配っていくことで、少しずつ体質も改善していくことでしょう。
焦らずゆっくりとした気持ちで免疫力アップを目指してください。