赤ちゃんの入浴とも言える沐浴。身体がきれいになるだけでなく、温かいお湯を利用することで血の巡りを良くする効果があることでも知られています。また、ママやパパとの大切な触れ合いの時間でもありますね。
けれど、そんな新生児の沐浴に、市販されている沐浴剤を使うべきか、それとも石鹸やボディーソープなどで代用しても良いのか、はたまたどちらも使用するのが正しいのか、迷っている方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな新生児の沐浴と沐浴剤の関係についてまとめてみました。
新生児の沐浴で沐浴剤って必要なの?
新生児の沐浴に、沐浴剤は絶対に必要であるというわけではありません。しかし、沐浴剤はママに便利なポイントがたくさんあるので、上手に取り入れると赤ちゃんの沐浴タイムがより快適になります。
沐浴剤は洗い流さなくて良い
何といっても沐浴剤の1番のメリットは「洗い流さなくて良い」ということです。沐浴剤は、大人の入浴剤と同じように温かいお湯に入れて使います。沐浴剤を十分溶かしたお湯に、赤ちゃんを抱きかかえて入れてあげることになるのですが、最後に洗い流す必要がないのです。
デリケートな新生児の身体を洗い流すのは、特に新米のママやパパにとっては気の張る作業でしょう。「うっかり耳や鼻にお湯を入れてしまったらどうしよう」と緊張したことのある方も多いはずです。そんな洗い流しの手間がなくなるだけで、ぐっと気分も楽になりますよ。
沐浴剤は滑りにくい
沐浴剤は石鹸やボディーソープよりも滑りにくくできています。そのため、つるつる滑ってうっかり赤ちゃんをベビーバスの中に落っことしてしまった……というような事故を減らすことができます。こちらも新米のママやパパにとっては嬉しいメリットですよね。
沐浴剤と石鹸や入浴剤との違いは?
もちろん、沐浴剤よりも石鹸を使用した方が良い場面もあります。入浴剤は、基本的に汚れを落とす効果は含んでいないので、もう少し大きくなったらママやパパとの入浴で楽しむのが良いでしょう。
沐浴剤は洗浄力が低い
沐浴剤よりも石鹸の方が優れている点として真っ先に挙げられるのは洗浄力の高さです。
沐浴剤は洗い流さなくても良いように作られているので、どうしても汚れを落とす効果は抑えられてしまいます。うんちをたくさんして汚れてしまったお尻をきれにしてあげる時や、汗をたっぷりかいて湿疹が心配される夏の時期などは、沐浴剤だけだとどうしても物足りなく感じてしまうと思います。
そんな時はぜひ、石鹸を使用してあげてください。不安定な新生児を抱きかかえながら泡立てるのには、ポンプ式のものより固形石鹸の方が簡単です。はじめは固形石鹸から使用してみると良いでしょう。
沐浴剤は肌に合わないことがある
まれにですが、新生児の体質によっては沐浴剤が肌に合わず、かぶれや湿疹などが出てきてしまうこともあります。「沐浴剤から石鹸に切り替えたら、湿疹が一気におさまった」という話も度々聞きます。
石鹸の方が、沐浴剤より種類が豊富ですので、我が子の肌に合ったものを選びやすいと言えるでしょう。
石鹸はしっかり洗い流さないと肌トラブルのもとにはなりますが、やはり基本はまず肌質との相性です。「絶対に沐浴剤」と決めつけることはせず、赤ちゃんの肌と会話するつもりで最適なものを選んであげましょう。
新生児の沐浴での沐浴剤の使い方は?
沐浴剤の使い方は、大人の入浴剤の使い方によく似ています。入浴剤と石鹸の中間、といったイメージで使ってあげましょう。
沐浴の前にまず部屋を適温にする
沐浴の前に必ず行っておきたいのが「部屋を暖かくしておく」ということです。沐浴では、どうしても赤ちゃんを一定時間裸にする必要があります。風邪を予防する意味でも、部屋の温度調整は欠かせません。
ベビーバスに張ったお湯に沐浴剤を溶かす
次に、ベビーバスにお湯を入れ、沐浴剤を溶かします。ベビーバスは必須ではありませんが、大人の湯船は新生児にとって衛生面で不安な点が多いことも事実ですので、可能であれば専用のものを使用した方が良いでしょう。
お湯の量はベビーバスの5~7分目。あまりお湯を入れ過ぎると、赤ちゃんを入れた時に溢れてしまいますよ。お湯の温度は40度程度が良いでしょう。
顔→身体の前面→背面の順で洗う
赤ちゃんの身体に沐浴布をかけ、ゆっくりと足からお湯の中に入れてあげます。沐浴布の代わりにガーゼを使用しても問題ありません。
沐浴布を沐浴剤入りのお湯に浸して、顔から丁寧に拭きはじめます。目や鼻があるので、新生児の顔を触るのは緊張する作業ですが、脂のたまってしまう場所でもありますので、しっかり拭いてあげてくださいね。
2.身体の前面を洗うそのまま首、胸、お腹……と身体の前面をきれにしてあげます。股は肘、足などを重点的に拭いてあげましょう。
3.背面を洗う前面が終わったら、赤ちゃんをひっくり返します。そして、利き手の反対側で赤ちゃんの胸から顎の辺りをしっかり支えて、赤ちゃんの背面を拭いてください。お尻は特に力を入れてきれにしてあげたいポイントですね。
すべて洗い終わったら、少し温めてあげて終了です。始めに述べたように、沐浴剤は石鹸ではありませんので、洗い流さなくて大丈夫ですよ。
まとめ
沐浴と沐浴剤の関係についてお話、いかがだったでしょうか?
今回のポイントは下記の三つでした。
- 沐浴剤には「洗い流さなくてよい」「滑りにくい」という新米ママに嬉しいメリットがある
- より洗浄力を高めたい時や赤ちゃんの肌に合わない時には、石鹸を使った方が良いこともある
- 沐浴剤は暖かい部屋で、ベビーバスのお湯に溶かして使う。拭いてあげる順番は顔→身体の前面→背面
楽しいお風呂の時間は赤ちゃんにとってもママにとってもかけがえのないものです。ポイントを押さえて、素敵な沐浴タイムを楽しんでくださいね。