中学校の「受験勉強」と言われても、実際何から手をつけて良いかわからないですよね。
しかも中学受験当日までまだ日にちがあるとなると、家庭学習では緊張感なくだらだらとしがちになってしまいます。子どものモチベーションを保つことも難しいですよね。
ここでは、皆さんにとって家庭学習を効率の良いものにするために、我が家で実践して良かったことを一年前から遡って解説したいと思います。
小学六年生の春
実践して良かったことは、漢字練習
漢字や計算など単純な学習ばかりをさせました。まずは、受験に取り組む姿勢をつくることが大切です。
まだまだ小学生。集中して勉強できる時間は限られていました。単純な問題でも、勉強したことが自分の身についたという実感が得やすい学習をしたことが良かったと思います。
なぜ漢字学習が良かったのか
漢字は覚えていて損はありません。入試問題に作文の課題がある学校も多いと思います。
作文を書くうえでも漢字は役に立ちます。また、単純な学習の方が自分一人で勉強することができ、「自分で勉強する力」「自分で考える力」などの自主性が育ちました。
しかも、継続しやすい学習なので、基本的な生活習慣の中に「受験勉強」を自然に取り入れることができたと思います。これは、その後の受験勉強生活に大いに役に立ちました。
小学六年生の夏
実践して良かったことは、夏休みだからこそできる学習
学校や塾に行きながら、そのうえ家庭学習もするとなると、小学生にはなかなか大変なことですが、夏休みなら比較的時間の余裕ができますよね。時間の余裕ができるということは、心の余裕もできるということです。
この時期に、志望校の過去問題集を解いてみたことが良かったと思います。
なぜ過去問題集を解いたことが良かったのか
例えば、六年生の春の段階で過去問題を解き、その出来が悪かったらどうだったでしょうか。
学年が変わって精神的に不安定な時期なうえ、過去問題が解けなかったことで受験に対する自信や意欲がなくなってしまうこともあります。
しかし、我が家では過去問題を解いたのが、夏休みだったから良かったのです。時間にも心にも余裕があるので、多少出来が悪くても、「まだ大丈夫、今から取り返すことができる。」と思えたのです。
また、過去問題集を解いたことで、出題傾向の中で自分の苦手分野が何なのかがわかるので、夏休みに苦手分野に徹底的に取り組むことができました。
小学六年生の秋
実践して良かったことは、国語の文章問題を解くこと
「適性問題」を入試に活用する学校が多いですよね。この適性問題、実は理系よりも文系寄りなのです。
一見、算数や理科の問題のように見えても文章を読み取る力がなければ、適性問題は解くことができません。そう思って国語の文章問題ばかり集めた問題集を学習させました。
なぜ国語の問題集を解いたことが良かったのか
国語の文章問題を解くうえで大事なことは、問題を作成した人の気持ちになって考えることです。そうすることで「読み取る力」が身につき、適性問題に生かすことができました。
また、普段読書をしない我が子なので、「文章を読む」こと自体とても良い勉強になったと思います。知らない言葉や漢字が出てきたら辞書で調べることで、よりスキルアップできました。
小学六年生の冬~受験直前~
実践して良かったことは、全国の適性問題集を解くこと
受験直前は、やはり実戦に慣れることを意識して学習しました。
全国の中学入試の過去問題集なので、出題傾向もさまざまで、いろいろな問題があり、毎日新鮮な気持ちで取り組むことができました。
なぜ適性問題集を解いたことが良かったのか
中学校の受験は、過去の問題を見ても、その出題傾向は予測しにくいです。教職員の異動などで問題を作成する人が毎年変わることもあるからだと思います。
だから、絞り込むような学習は避け、適性問題を時間内に解くということに「慣れること」を重視して学習したことが良かったと思います。
できたら自信がつくし、できなくても他の県で出題された問題だからと割り切れたのも良かったと思います。
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イラスト by hiro