中学校受験では、学力を試す適性検査だけでなく、面接によって人間性も見極められます。受験校によっては、適性検査と面接の点の配分が同じ学校もあるくらいなので、面接といえども侮れません。
ここでは、そんな中学校の面接試験のために前もって備えておいた方が良いと思うことを紹介します。
第一印象を良くするために
人と人との出会いは、第一印象が大事ですよね。面接官との出会いも同じことです。では、中学校側が好むのは、どのような第一印象なのでしょうか?
立ち居振る舞い
きれいなお辞儀ができる子は、好感度アップだと思います。背筋をまっすぐ伸ばして、30度上半身だけを傾けるお辞儀がきれいですね。
お辞儀をする回数は、「面接室に入るとき」「椅子に座るとき」「設問がすべて終わり席を立つとき」「面接室から出るとき」の少なくとも4回です。ですから、お辞儀の練習はしておいた方が良いですね。
我が子は猫背で普段の姿勢も悪かったので、ものさしを背骨に突っ込みたい気分でした。また、前の動作が終わらないうちにお辞儀をしようとするとどうしてもだらだらして見えてしまいます。
そんな我が子でもきれいなお辞儀に見せるためには、前の動作を終わらせて一度身体を止めてから、お辞儀の動作に入ると、ピシッとした印象を与えられたと思います。
話し方
現代の子どもは、親や先生以外の大人と話し慣れていない子が多いのではないでしょうか。
まずは、面接官の目を見て堂々と話すことが大切です。質問に対しては、黙り込むことなくはきはきと答えましょう。
面接官は、答えの内容ではなく答え方を見ていると思って、良い印象を与える話し方ができると良いですね。
よく質問されることに対して簡単に答える方法
備えあれば憂いなし。次に、よく質問されることをまとめてみました。
1.志望理由
2.この学校に入って頑張りたいこと
3.小学校での一番の思い出
4.小学校生活で頑張ったこと
5.最近印象に残ったこと
よく出る質問の返答は丸暗記
返答を丸暗記すると、感情がこもらず棒読みになってしまうのであまりよくないと言います。けれど、丸暗記することで本人が落ち着いて面接に臨めるなら、別に構わないと思います。
大切なのは、堂々と受け答えすることなのです。
得意なことをアピールして一蹴
実は、質問は違っても、結局同じようなことを訊かれていることが多いのです。
例えば、1と2は一つ答えを用意しておけば、どちらにも使えます。3と4と5の場合も同様です。特に、自分の得意なことがあれば1から5すべての答えに繋げられます。
我が子は、野球をしていたので、1と2は、「野球部に入りたい」という内容、3と4と5は「野球の試合について」で答えることができました。野球が得意だということもアピールできるし、一石二鳥でしたよ。
その他、中学校受験の面接でよく出る質問
それでも心配な場合は、みくに出版の「中学受験面接合格ガイド」を参考にしてみると良いと思います。全国230校の面接試験質問内容が載っています。備えができるだけでなく、どんな質問にも対応できる力もつくと思います。
まとめ
限られた時間の面接試験で、自分の力を発揮することは難しいかもしれません。
しかし、学力が高いだけの人間には何の魅力も感じないように、中学校側も魅力的な人材を求めているのです。
面接試験を意識することで自分自身の魅力に気づき、試験に対するモチベーションをますます上げられたら良いですね。
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イラスト by hiro