子どもは沢山の可能性を秘めています。いろいろな習い事に挑戦することも良いでしょう。しかし、経済的にも時間的にもその挑戦の範囲は狭くなってしまいますよね。
一方で、中学校受験では、学力はもちろんのこと、その人間性も重視されます。それなのに、学校生活だけでは身につかないこともあるのです。その分を習い事でカバーできるのが理想なので、できればそんな習い事に絞りたいですよね。
では、どんな習い事が学力や人間性を高めてくれるのでしょうか。ここでは、私が、中学校受験に役に立ったと思う習い事を男女別に紹介したいと思います。
女の子におススメの習い事
エレクトーン
ピアノでも良いと思いますが、エレクトーンの方がオーケストラのようにいろいろな音が出せるので飽きないと思います。
それに、エレクトーンは、レッスンは週一回でも、家で毎日練習できるし、上達が目に見えてわかるという利点があります。
私の子は、コンクール前は、朝5時に起きて練習していました。毎日継続するということ、それで良い結果が出ることは、子供にとって大きな自信になりました。また、指先を動かすことは脳の活性化に繋がるので、勉強に対する集中力もアップしたと思います。
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英語教室
習わせたらよかったなと思ったのが英語です。正直、週一回教室に通ったところで、英語力が身につくとは思っていませんが、「英語に興味を持たせる」という目的で習うなら良いと思います。
女の子は、幼い頃から言語能力に優れている子が多いですよね。おしゃべりが好きですから、英語に夢中になる子も多いのではと思います。
それに、教室によっては英検を受けさせてくれる所もあるので、面接など「特技」で「英検○級」と言えるのは良いことだと思います。
そして、中高一貫校などは英検受験を学校で義務付けられるので、ある程度の級を取得しておくと、入学したときに役に立ちます。
男の子におススメの習い事
そろばん
男の子は、幼い頃からじっとしているのが苦手な子が多いです。本来、女性よりも男性の方がここぞというときに集中力を発揮するそうですが、じっとしていられない子が勉強に集中することは難しいかもしれません。
そこで、低学年の頃からそろばんを習わせてみました。そろばん教室で、一時間正座しているということだけでも、「じっとしている」訓練になったし、そろばんの問題はすごい桁数の計算なので、集中していないと答えが出せません。学力向上のための集中力の強化にとても役に立ったと思っています。
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野球
子どもに習わせるスポーツとしては、「水泳」がダントツ人気ですが、私は、チームプレイである野球やサッカーなどをおススメします。
実 際、私の子は小学校2年生から野球をしていました。例えば水泳教室などは、たった週1回1時間の練習に対して、野球やサッカーは土日祝日一日中練習してい るので、体力的な面でも差がつくことは一目瞭然。それに、みんなが遊んでいる土日に一生懸命野球に打ち込むということで、強い精神力を身につけさせてくれ ます。
さらに、チームプレイの良さとして、「みんなで協力するけれど、みんながライバル」という特殊な環境に自分を置くことができます。チームメイトのために頑張る、チームメイトに(レギュラー争いで)負けないように頑張るという環境で、何事にも頑張る心が育ちます。
あと、野球は親が当番制で雑用をしないといけなかったことが、子供にとってはよかったと思います。子が大きくなるにつれ、親が子のためにしてあげられることって限られてきますよね。それに、子供がすることで一喜一憂することも少なくなってきます。
たしかに、平日は仕事や家事をして土日は野球を手伝うというのは大変です。でも、親が一生懸命子供のために働き、応援する姿を見て、子供も感謝の心を持ち、より一層努力するようになるのです。
まとめ
習い事に求めることは、「できるようになる」という点ではないのです。
例えば、水泳を習うとできるようになる(泳げるようになる)でしょう。でも、習わなくても泳げるようになる子は沢山いるので、それで満足するようではいけないと思います。
大切なのは、「一生懸命すること」です。中学校受験を乗り越えるためには、できるようになった自分に満足せずに、モチベーションを保ったまま自分を高められる習い事が理想ですね。