赤ちゃんの喃語が少ないけど大丈夫?どういった意味がある?対応は?

お母さんと赤ちゃん育児

生後4~6ヶ月を過ぎる頃になると、赤ちゃんは言語発達の面において、ぐんっと成長し始める時期になります。

これまではクーイングのような、あまり舌を使わない発声方法であったものが、「喃語」と呼ばれる言語習得の第一ステップを踏みはじめます。

喃語が始まる月齢や、話す量については個人差があります。早くからたくさん話す子もいれば、そうではない子もいます。

それは他の成長過程における変化についてと同じことですので、あまり心配する必要はありません。

しかし、他の赤ちゃんとやっぱり比較してしまい、心配になってしまうお母さんも多いと思います。

そこで赤ちゃんの喃語が少ないと、どんな影響があるのか、また病気との関連性についてと、喃語には意味があるのか、そしてお母さんは喃語を話す赤ちゃんに対してどんな反応を取ってあげるのが良いのかを紹介していきたいと思います。

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赤ちゃんの喃語が少ないけど大丈夫なの?

赤ちゃん

言語の発達は、赤ちゃんの成長過程の中でも、特に個人差が大きいものなので、一概に全ての赤ちゃんが生後4~6ヶ月で喃語を話し始めるとは言えません。

ですが一応の目安として、平均的に何ヶ月でどんな風に喃語を話し始めるようになるのかを紹介したいと思います。

赤ちゃんの言語発達の過程

月齢言語発達の過程
生後2ヶ月頃クーイングが始まる
生後4ヶ月頃母音のみでの喃語が始まる
生後5ヶ月頃母音と子音を組み合わせた喃語が始まる
生後6ヶ月頃母音と子音を組み合わせた喃語を反復して発声する
(例)あむあむ、うまうま、等
生後8ヶ月頃発音がよりはっきりとしてくる
(特にマ行とパ行の発音が上手くなってくる)
生後10ヶ月頃喃語が減り、身振り手振りと共に発声するようになる
生後12ヶ月頃色々な単語を認識するようになり、呼びかけに応じる子も

これはあくまでも、平均であり、前述したように、言語発達は非常に個人差が大きいものなので、赤ちゃんによっては、生後6ヶ月が過ぎても喃語が出ず、生後10~12ヶ月頃で突然話し始める、といった子もいるのであまり心配する必要はありません。

喃語が遅い、または少ないと、話し始めるのが遅くなる、といったことも良く聞きますが、あまり関連性はないと言われています。

喃語を飛ばしてそのまま突然話し始める子もいれば、喃語が早くから始まったけれど、なかなか話し始めない子もいたり、と個人差が大きいので、やはり心配する必要はありません。

喃語が少ない事と病気の関連性は?

医者

喃語が遅い、または少ないと、「自閉症」かもしれない、なんて話を聞いた事がある人も多いと思います。

12ヶ月を過ぎても、一言も話さず、人見知りしない、周りに興味を示さない、特定の物事に執着する、と言った自閉症の他の症状を伴う場合、または気になる場合は、定期健診やかかりつけの小児科に相談してみるのも良いと思いますが、喃語の少なさ、遅さから自閉症である、との判断はできません。

自閉症とは、母子、対人関係に対する病気なので、対人関係に関する部分がきちんと育っているようであれば、自閉症の可能性は低いです。

赤ちゃんの喃語にはどういった意味があるの?種類は?

考えるママ

赤ちゃんにとって喃語とは、言語習得への大切なステップのひとつであり、発声を繰り返す事によって、整体や横隔膜の使い方を覚えていきます。

赤ちゃんは喃語を話し始める前に、クーイング、という行為を行うというのは少し触れましたが、クーイングと喃語の大きな違いとは一体なんなのでしょうか。

クーイングとは?

クーイングは、一般的に生後2~3ヶ月頃から始まり、舌を使わずに母音を発声することです。

(例)あー、うー、等

クーイングを始める、ということは、口腔や喉の形がきちんと形成され、発達してきた証拠です。

喃語とは?

喃語は、クーイングの後にみられる子音を含んだ発声のことです。喃語のピークは8~9ヶ月頃と言われており、10ヶ月を過ぎる頃にな ると減っていきます。

また、8~9ヶ月頃になると、マ行やパ行の発声が上手くなってくるので、赤ちゃんが「ママ」や「パパ」と呼びかけてきてくれたりして嬉しくなりますよね。

喃語が始まる、ということは、声帯や横隔膜が発達してきた証拠です。

では、赤ちゃんの喃語には意味があるのでしょうか?また種類についても紹介していきたいと思います。

喃語の意味

赤ちゃんが喃語を話す時には、お母さんに何か伝えたいことがある時が多いです。

例えば、お母さんを呼びたい時、喉が渇いた時、そしてお腹が空いた時など、まだ言語としての発声はきちんとできないですが、赤ちゃんは自分なりに発声して、自分の要求を伝えようとしてきているのです。

また、赤ちゃんは自分の喃語の響きを楽しんでいる場合もあります。

うちの子の場合は「ばぶばぶ」という発音がすごく面白かった様で、自分で「ばぶばぶ」と言っては、自分で笑って、そしてまた「ばぶばぶ」と言って、の繰り返しでした。

赤ちゃんが何を伝えようとしているのかを知る為に、赤ちゃんの喃語のパターンや喃語を話した状況などをノートに書き込んでみたりすると、パズルのピースがはまっていくかの様に、赤ちゃんが何を伝えたかったのか、何を言っていたのかわかるので、とても楽しいですよ。

また、時間に余裕のある方は、ベビーサインなどを習ってみて、赤ちゃんの喃語を理解する、というのも良いかもしれません。

喃語の種類

喃語には主に3つの種類があります。

母音の喃語

「あーあー」や「うーうー」などクーイング後に話し始める、第一段階の喃語です。母音を繰り返すことによって、下の使い方を学んで、次のステップ備えます。

この段階では、まだ発声する、ということを楽しんでいるだけなので、赤ちゃんの発する喃語には意味がありません。

子音を含む喃語

生後5~6ヶ月頃から始まる子音を含む喃語で、「ぶー」や「ばー」など、唇をふるわせる発音のものも増えていきます。

赤ちゃんを良く観察していると、赤ちゃんが何を伝えたいのかわかってくると思います。

反復する喃語

「だーだー」や「マンマンマン」、そして「まーまー」や「ぱーぱー」といった反復する喃語が増えていくのが生後7~8ヶ月頃です。

また、「きー」や「きゃー」と言った奇声は喃語の前兆とも言われており、赤ちゃんが、よく奇声をあげるようになったなぁと思ったら、しばらくして喃語を話し始めるようになったという話は良く耳にします。

赤ちゃんの喃語にはどういった対応をすればいいの?

お母さんと赤ちゃん

いくらお母さんとは言え、赤ちゃんの喃語を理解するのは簡単なことではないでしょうし、忙しい時はついつい聞き流してしまったり、ということもあると思います。

しかし、赤ちゃんの喃語にはできる限り反応してあげた方が良いと言われています。

赤ちゃんの喃語に反応する、返事をしてあげる、ということは、親子の信頼関係の構築や、人とのコミュニケーション能力を築いていく過程でとても重要なことです。

また、お母さんと赤ちゃんの大切なコミュニケーションのひとつであり、お母さんが赤ちゃんの喃語に反応する、ということによって、赤ちゃんはすごく安心するので、喃語には何かしらの反応を示してあげたり、返事をしてあげるべきでしょう。

赤ちゃんの喃語に反応してあげる、ということは、赤ちゃんの脳の発達にとてもいいことなので、言語コミュニケーションがまだ取れない赤ちゃんと会話を続けることは大変なことです。

ですが、ぜひ続けてあげてください。続けていくうちに、赤ちゃんが何を伝えたいのかわかるようになってくるし、赤ちゃんが話す言葉も増えていきます。

そして何よりお母さん自身も赤ちゃんと会話する、ということが楽しくなってくるはずです。

赤ちゃんの喃語は、成長の過程においてのたった一時のことなので、お母さん自身にとっても楽しい時間になるといいですね。

まとめ

赤ちゃんが話し始めるまでは、色々心配して悩んでしまったりしてしまいますよね。

しかし、赤ちゃんの喃語には個人差があるものですし、赤ちゃんそれぞれのペースで話し始めるので、あまり心配せずに赤ちゃんの成長を見守ってあげましょう。

TOPICS幼児のうちから色々な経験をさせてあげたいとお考えの親御さんへ

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