夏の暑い気候の中でも子供たちは元気良く走り回っているものの、知らないうちに何処からから風邪を貰ってきてしまうことは少なくありません。
夏の風邪は冬の風邪に比べると軽視されやすいですが、高熱が出やすく腹痛や下痢を伴いやすいので、甘く見ていてはいけません。
うちの子供も夏になると夏風邪を引き起こすことが多いですが、病気によって症状や対策方法や完治後の対策が異なるとお医者さんから伝えられました。
子供の夏風邪の症状は?
夏風邪の症状は、大きく別けてお腹の症状、のどの痛み、発熱、目の痛みの4つに分けられます。
お腹の症状
お腹の風邪は、腹痛と下痢の2パターンに別けられます。お腹の病気はエンテロウイルスというウィルスの影響が多く、夏風邪特有の症状となっているのです。
喉の痛み
咳や喉の痛みは、アデノウイルスというウィルスが原因になることが多いです。プール熱もこのタイプであり、強い喉の痛みを引き起こします。
一方で口の中にできものができていれば、手足口病やヘルパンギーナの可能性が高くなるので、どちらにしても早めにお医者さんに行って、病名を明らかにしてもらうべきでしょう。
発熱
直前まで元気だったのに、突然38度を超える熱が出るのが夏風邪の特徴です。
咳や下痢などの他の症状が無くて元気でも、ぽーっと熱が出ているようであればすかさず検温をしましょう。
場合によっては40度を超えることもあるので、熱が上がってきたらこまめに体温を測り経過観察をするようにして下さい。
目の痛み
目の痛みや目やにが多く出るようであれば、アデノウイルスが原因であるプール熱の可能性が高いです。
目が痒いといって擦っていたり、充血しているのであればプール熱に感染している可能性が高いので、喉の痛みや腹痛などの他の症状が出ないか注意をしてあげましょう。
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子供の夏風邪の治し方は?
夏風邪になった場合、それぞれの症状や病気によって対処方法が異なります。
お腹の風邪には
腹痛が強いときは、お腹を冷やし過ぎないように注意をしましょう。
また、下痢が続いていれば水分補給をしっかりと取って失われた水分を補わなければなりませんが、水分だけでは栄養素が足りません。
適度な塩分やビタミンも同時に補い、いち早くウィルスを排泄することを心がけましょう。
喉の風邪には
口や喉にできものができる手足口病やヘルパンギーナは、食欲が失われて痛みから嘔吐しやすくなりますので、喉越しが良いそうめんやゼリーなどを食べさせることを心がけましょう。
本人が食べられる食材を与え、やわらかいく薄味にすることで食材が喉を通りやすくなります。
同じように酸が強い水分は刺激が強く痛みを伴うので、経口補水液などを使って水分補給もしっかりとさせてあげるようにしましょう。
高熱が出たときには
高熱が出るということは、ウィルスを焼き殺そうという自然の反応であり風邪を治すための大切なプロセスです。
本人が苦しくない限り無理に熱を下げる必要はないと言われますが、辛そうであれば座薬を利用してあげます。
同時に氷枕を使って頭を冷やすなど、熱による身体の辛さを緩和させてあげましょう。
いつもの薬が効かないことがある
夏風邪の代表格である、手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱はウィルスによる風邪なので抗生物質による薬が効きません。
ウィルス性の病気は、痛みの緩和やその他の併発している諸症に対して薬の処方をされることはあります。
一方で、同じく夏に流行る溶連菌感染症は細菌による感染で抗生物質が効果的なので、ひとまずは小児科へ相談をすることをお勧めします。
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子供の夏風邪は人に感染するの?
夏風邪を引いた子供からの感染の心配やその予防法は、病気の種類によっても大きく異なります。
高熱が出たら
高熱が出ても熱が下がれば学校への出席が許される事が一般的です。
ただし、プール熱などの特定の病気であれば症状が無くなっても2日ほど感染の恐れがあるので、自宅休養をしなければなりません。
また、ヘルパンギーナは完治した後でも便中にウィルスが含まれているので、大人が注意しなければ汚れた手を介して他の子供に感染する可能性も否定できません。
大人は重症化しやすい
3大夏風邪といわれている手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱は患者の大多数が未就学児ですが、大人が感染しないということは言い切れないので注意をしなければなりません。
むしろ、大人が感染したときの方が子供よりも重症化しやすく、痛みが強くなるのが特徴です。
まとめ
夏風邪は、下痢や高熱が出やすいので心配になってしまう親御さんが多いのではないかと思います。
子供に夏風邪の症状が現れたときには、すぐに病院に受診をするべきです。
いつも飲ませているお薬では効果が出ないこともあるので、投薬や食事療法を交えてどうするべきかお医者さんの指示に従いましょう。
1度かかると長引きやすいですのでしっかりと完治させることを心がけ、完治後は無理をさせないことが大切ですね。